葬儀屋日記 byノブアキ

つれづれなる葬儀屋さんの日記です

駆け出しのころに 夫婦のきづな

2007年04月19日 | 葬儀屋ポエむ&葬儀屋はなし
突然、だんなさんが亡くなった場合
それも若くしてなくなった場合はその連れ合いさん奥さんとかだんなさんは
とても一生懸命葬儀をしてあげたいと思うようです

今日は、ぼくがそのことをよく理解していなかったころの
お話をしようと思います

あれは確か21歳ぐらい・・・
かれこれ約10年前の話になります

急に心不全で旦那さんをなくされて
葬儀の打ち合わせをしていたときの話です

周りの親族は「これから子供もいるんだし・・あんまりお金をかけないで」と
奥さんを気遣います、でも奥さんは立派な祭壇を指差し
旦那さんのために、コレにしてあげたいというのです

困ったように、親族の方から視線を向けられ
「葬儀屋さん、アンタからも言ってあげてくれ
そんなにお金をかけなくてもさびしくないよな」といわれて

お客さんの意向を汲むのが葬儀屋だからと教わった僕は
「奥さん、大丈夫ですよ
こっちの祭壇でもさびしくはないですから
旦那さんが一番喜ぶように、ムリをして後で皆さんが
苦労するより、みんなが笑顔ですごすのが旦那さんの一番の
供養になりますから・・・・」

と、話をなんとか丸く収めようと
ない頭を絞って考えて話をしました

でも

ダメでしたね

奥さんは言うんです

「葬儀屋さんね、普通は年とって
病気になって、何年かなくなるまで面倒みて
それで亡くなるでしょ

あの人が稼いだお金だもの
その分ぐらい使ってせめて立派にしてあげたいの

だから、こっちの立派なのでお願いします」


僕は、そのころまだ
葬儀屋としてアマちゃんでした
そうやってお弔いすることに、お金をつかってあげたいと
思う気持ちを最初からわかってあげたらよかったのだと
思います。

一回しかない葬儀で、やっぱり

「なにかしてあげたい」と
お連れ合いさんは思うのでしょう

家族の中でも、夫婦っていうのは本当に
ブラックボックスです。でもそこに強い絆があることを
そのとき思い知りました

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