葬儀屋日記 byノブアキ

つれづれなる葬儀屋さんの日記です

精進落としの料理が足りなくなった場合

2007年07月22日 | 葬式豆知識


現実お葬式をしていると色々なことがあります。
出来るだけリスクにならないように、我々葬儀屋もがんばっているのですが
やっぱり急に人が増えてしまったりで料理が足りなくなってしまう場合が
あります

お通夜の料理などは大皿なので
ごまかしも効くのですが、一人一人のお膳の場合
誤魔化すことが出来ません


さぁ、お弁当の数が足りません!

貴方が喪主ならいったいどうしますか?

と・・・直ぐ回答をしてもいいのですが
まずは駄目なパターンをいくつか紹介しましょう


<駄目なパターン その一>
ほっとけば誰か帰ってくれるので、ほっとく・・・

※解説
これは、一番まずいパターンで、ほっとくと自然に席に着けず、もしくは食事が無く
あふれてしまう人が出来てきます。

この人たちは、確かに自然に帰りますが・・・・正直な話し
二度とその家の葬儀にも法事にも来てくれません。当たり前のことですが怒って帰って行くのです

担当して早10年ですが、駆け出しの頃に手伝いで行った他のお店でコレを見ました
まさに激怒、そして食い物の恨みはなんて恐ろしいと思ったのを覚えています

それ以来料理が足りない、まったく何もしないというのをしていないので
自分の担当ではしたことがありませんが、こんな怖いことはありません。

でも確かに葬儀に時間使って参列して、みんなが料理食べていて
自分の分だけなかったら「へぇ~、この家はそういう扱いなんだ~」と
僕も思ってしまいますね

<駄目なパターン その二>
自分のところの小さい孫、若い身内には料理を出しといて
「すいません料理が足りなかったんで・・」と事情を話して帰ってもらう

※解説
これまた、激怒しますね。大声出すとかじゃないですけど
親戚付き合いもコレっきりって感じです

<駄目なパターン その三>
家族の弁当を取り上げて、足りない分を振舞うが
取り上げられた家族が席に着いてご飯無いなぁ・・って顔をする


※解説
こういう風にされると、なかなか食べれません
中には遠慮して「俺はいいから、帰るから」といって席を立つ人が出てきます
上の二つよりはましですがやはり「段取り悪いなぁ」という感じですね



さて、賢い方にはここまでくるとお分かりかもしれませんが
一応足りなくなったときのセオリーを書いておきます

<良いパターン その一>
若い人、もしくは孫の何人かに「食事代」を渡して、他に食べに行かせる


ちっちゃい子や、若い人はこういうことに気を使えるようになるとばっちりですね
身内のほうはファミレスでもなんでも構いません。

まずは来ていただいてる親戚にちゃんと顔を立てましょう
孫の5人ぐらいでも、タクシー代+食事代でも2万円も渡しておけばおつりが来ます

「ゴメンね・・」と訳をはなして、大人の人を優先させましょう

<良いパターン その二>
食事を遠慮した親戚はそのまま、ビールなどを注いで接待に回る

止まっていると食べさせていないのが目立ちますが、動いていればそんなに不思議でもないものです
席に着かず、なるべく皆さんの周りを回るようにしましょう。


<良いパターン その三>
これは次善策というよりも、そうならないようにということですが
最大の防御策です


「多めに取る」


実際本当はコレにつきます。
無駄かも知れませんが、それと親戚付き合いを台無しにするリスクだと
どっちが果たしていいでしょう?


「なんだ葬儀屋が儲かるために言ってるんじゃないの?」と思う方もいると思います。



違うのです




単純に

怒った顔で言われる・・・・「ねえ、このへんどっか食べる所ある?」

あの顔が怖いのです。





皆さん料理はちょっと多めにしときましょう

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