葬儀屋日記 byノブアキ

つれづれなる葬儀屋さんの日記です

お盆について

2009年07月11日 | 葬式豆知識
お盆の起源は、お釈迦様が目蓮尊者から

目蓮
「ウチのお母さんが、あの世でずいぶん困っています
 ボクは悲しくて、悲しくてやりきれません(><)

 師匠一体どうしたら、お母さんはすくわれるのでしょうか?」

ブッダ
「目連よ、お母さんの為には
 僧にご飯を食べさせ、みんなで法要を行いなさい
 そうすれば、その功徳であの世にいるお母さんも
 きっと救われます」

という話が起源になっているといわれています


が、どうにもこうにも、それだけでは火を焚いてお迎えする
という形式も結界をつくってそこにご先祖様をお迎えすることも
どうにもこうにも、すんなり腑に落ちない

ということが在って、以前調べてみたことがあります


そうすると、どうもお盆に似通ったお祭りは
世界各国にあって

近年の主力説では
古代イランの言葉で「霊魂」を意味する
「ウルヴァン」(urvan)が語源だとする説が出ている

また古代のその地方で、優勢だった
拝火教の風習もそのまま
送り火、迎え火と形を変えながら伝わってくるようです


どーも、調べてみると
お釈迦様の時代にはインドでは「お盆」というのは無く
中国に仏教が伝わったときに、中国の風習を巻き込みながら
仏教っぽいものとして

空海、鑑真さんあたりが日本に伝えたものとされています


が、

しかしながら・・なんですよ

その伝来の前に、日本には収穫の前の時期に
ご先祖様、精霊さんたちにお供えをして
この大事な時期に悪さをしないでくださいね~
と、先祖や自然の霊に祈り、治める行事をやっていたんですね

それと、仏教がこんがらがって
尚且つ、イラン地方をシルクロードをわたって
中国を渡ってやってきた、拝火の思想がまざりまして

迎え火、送り火、お供え、結界と

神仏、ご先祖、土地土地の信仰
そのた色々混ざりまして
日本のお盆というのは出来上がっているようです

なんてハイブリッド(混合的)な風習なんでしょう
素敵です
やっぱりね一般庶民からしてみれば

ご先祖さんは大事だし
帰ってくるなら、お帰りなさいと言ってあげたい

それは、人として根源的な懐かしさを
伴った感情なのではないかと思います


お墓参りとかお盆を形だけでも
ちゃんとやることは

DSやPSPで遊んだり
勉強をちゃんとやりなさいというより
子供たちの教育にとってどれだけすばらしいかと
思います。

お盆とかお墓まいりとか、どーでもいいんじゃない
という親からはそういう子供が育ちます。

無駄なようでも意味がある

そういうのが風習とか風俗というものだと
なんとくね

なんとなく、僕はそう思います

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