雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

映画「さまよう刃」を観て ① 被害者遺族の感情

2010-08-02 22:35:48 | 映画
 数年前に妻を病気で亡くし、中学生の娘と暮らす初老の父親・長峰重樹(寺尾聡)。
 ささやかな幸せを育み、娘・絵摩の成長だけを楽しみに生きてきた長峰。

 どこにでもある小市民の生活が、ある日突然、暴力的に破壊されてしまう。

 凌辱され、無残な死体となって発見された絵摩。

 二人の未成年によって、何ものにも代えがたい愛娘の命を奪われた長峰は、
 深い悲しみと、怒りの矛先を少年法で保護される犯人に向け、
 失われた命の代償をその命をもって償わせるべく、

 犯人追跡の旅に出る。

     ※ 「少年犯罪」では少年法によって加害者保護が行なわれており、
       現行法では、刑事処分で起訴することはできるが、最高刑は無期懲役で
       死刑はない。(ただし、年長少年・18~19歳の少年の死刑は認められている)
     
       被害者への情報公開:公開の規定はない。ただし2000.11.28の法改正で、被害者や遺族の希望により、
       審判の結果を通知できることになった。
       また、殺人、傷害、窃盗などの被害者からの審判記録のコピーや閲覧の申し立てに対して、
       家裁の決定確定前でも少年育成への影響などを考慮しながら、これを認める、こととなった。


      一方、失意のどん底に落とされた被害者遺族には
     法律で保護されるべき規定はない。
      少年法の矛盾を被害者遺族側からみてこれでいいのかという問いを投げかける      
     映画でもありました。
                                     (つづく)
 

               (友人・知人へのハガキを一部改訂して記載)

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