さんでんじです。

ブログで思いのまま、自分なりの感想も含めて、発信します。

高い塀で安全が守られる、要塞の街。

2008-10-15 13:06:08 | Weblog
数十区画の住居を、高さ2メートルのフェンスが囲い、赤外線センサーが張られ、監視カメラ数十台が見守る。正面ゲートは警備員が24時間の警戒に立つ。万全の警備体制だ。

そんな住宅街やマンションが注目を集めていると、数日前の朝日新聞は紹介していた。記事では、兵庫県のベルポート芦屋。マザーヴィレッジ岐阜、東京・池尻のマスタービューレジデンス、建設中の広尾ガーデンフォレストやグローリオ蘆花公園が紹介されている。高いのは塀だけではない。購入価格も高いのだ。そして、人気も高いのだ。

どの要塞マンションも邸宅も、高価だが売れ行きも好調のようだ。つまり要塞の街としての安心や安全を買い求める人が多いのだ。また高額物件だからこそ、購入客は限定される。安全を求める富裕層なのだ。そこは彼らだけの居留区。まるで在日米軍の住宅地ですね。

そういえば、東京の郊外、のどかな一戸建てがゆったりと並ぶ高級住宅街に、要塞のような住居が誕生した。まるで、周囲との関わりを拒絶するように佇んでいた。セキュリティーも完璧。どんな人が住んでいるのか知る由もない。20数年前のできごとだ。有名な芸能人だったらしいが。

彼らは要塞によって守られているが、私たち一般庶民はどう自分たちの住まいや安全を守ればいいのか。それはお隣やご近所とタッグを組んで、守るしかない。コミュニケーションによる情報の要塞作りだ。

かつて田舎の集落では、隣近所がみな知り合いで、和気あいあい。家にカギを掛けることなどない、そんな村や町が多かったはず。村や町の至る所で井戸端会議があり、人の目線は常にある。行き交う人もそこそこいる。しかし今は移動や買物がほとんど車に取って代わり、道路も車は通るが人影がない。若者は村や町を離れて都会に出て行く。

さて都市部の、要塞の街に入れない人々はどうするのか。街では、ひったくりや痴漢は日常茶飯事。些細な事件が積み重なって、凶悪な事件にも繋がっていく。日本は、あまりにも犯罪が増えすぎた。これを抑止するためにも、まずは、人間の目による監視。知らない人にも、こんにちは、と声を掛け合うコミュニケーションづくり。どこの町や村でも、自分たちを守るために必要なはず。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿