さんでんじです。

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おばあさんのレジ精算。

2007-02-12 21:04:23 | Weblog
さっき、スーパーで買物での出来事です。

パックの牛乳5本、まるごとパイナップル1個、その他で買物カゴをいっぱいにした、80才くらいのおばあさんがいた、そのレジの後ろに並んでしまった。

レジ精算の間に、おばあさんのカートがパタッと倒れる。足元に、3つコロが付いたカートの車輪が転がっている。そうか、車輪が外れたんだ。おばあさん、サッと車輪を手にとって、カートにはめてパンパンと手で叩く。わー、達者だ。元気でなにより。カートも直ったよう、私も安心。

おばあさんのレジの精算。3000円と幾らかの表示。レジ係りの男性は、金額を告げる。おばあさん、ちょっとカートを気にしていた様子で、その言葉が耳に入っていない。おいくら、と問い直す。レジ係はもう一度、金額を告げる。

おばあさん、財布を取りだし、指にツバを付け、千円札を数える。1枚、2枚、と。つごう4枚くらい取り出して、2枚を精算台に残して財布にしまう。私は、ん、ん、ん。ま、いいか。おばあさん、もう一度、金額を聞く。今度は、財布の小銭入れから、100円玉を取り出した、1枚ずつ精算台に置いていく。一枚、二枚と。そのうち、ひっくり返して、小銭を全部、台にぶちまけた。

レジの係員は、一生懸命数える。100円、200円、と数え、さらに十円玉、五円玉、一円玉が混ざっている。数え終わって、はい、○○円お預かりします。そして、その硬貨を計算機に放り込んだ。計算機は正直だ。係員が数え間違えたらしく、100円足りない。係員は、すみません、100円足りないようで、ございますかと、おばあさんに告げる。

おばあさん、納得のいかない様子で、あなた、さっき、などというが。計算機は、あくまでも正しい。おばあさん、あきらめて、財布の中を見る。係員も、心配そうに、その財布をのぞき込む。そりゃー、そうですよ、小銭、全部ぶちまけちゃったんだもん。もう小銭、ないぞ、と思う私。

あのー、私だって、はっきり言って、こんなに待たされて、イライラしてます。でも、ぐっと我慢。おばあさんだもん。私の後ろに並んだ人は、またひとり、またひとり、他のレジにいっちゃった。薄情ものー、といいたかった。ぐっと我慢、おばあさんだもん。

おばあさん、不安げに1000円札を取り出す。係員はとっくに900円の小銭を手に持って用意している。ふー、やっと、終わった。さて、私の番。係員、本当に申し訳なさそうに恐縮した顔で、お待たせして申し訳ございません。と、私に言う。大変だね、と返す、私。ワンカップ3本、しらす1パック。精算はあっという間。係員は、それらをわざわざレジ袋に詰めてくれた。顔がまだ、恐縮している。私は、ありがとう、といってカウンターを離れた。

先ほどのおばあさんは、自分のカートにせっせと買物の食品を詰めている。パンパンと、セルフ台のポリ袋を2つ、3つと、むしっている。はー、元気でなにより。まるで自分ひとりだけで、たくましく生きているという感じ。今はいいけど、1年後、2年後、大丈夫ですか。あなたの助けなど必要ありません、とピンとした姿勢で生きているみたいだけど。でも、ご近所と楽しくやっていますか。今日は誰と、お話ししましたか。などと、聞いてみたい。大きなお世話、と返されそう。でも、いつまでもお元気で、思う私。あんなに牛乳、どうするのだろうか。余計なお節介、と言われそう。はー。今日も、梅が咲き誇る、いい天気です。

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