さんでんじです。

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二人のデジカメおじさん。

2006-12-21 18:42:38 | Weblog
せっかく大分に来たのだから、他の街も見なければ。もちろん定住の地としての、各地の下見のつもり。

まずは、別府。街はJRを境に、完全に装いが変わります。山側は、完全な住宅街。海側は、いわるる歓楽街があり、人は海側に集うみたい。人の賑わいが全然違う。でも、駅近くにボコンと広い空き地がある。前はなんだったんだろう。

次に、杵築に行き、駅を降りたら、何もありません。いえ、商店みたいなと、食堂と。そうか、市の中心部は、駅からは離れているんだ。駅にあるパンフレットでは、坂道の城下町。行ってみたいのですが、バスで市内に入って、またバスで戻るとすると時間がない。次の機会に。

電車で大分に引き返す。いくつかの駅を過ぎて、突然、向かいに座っている初老の男性が、バッグからカメラを取り出し、構えました。え、いつ、どこから乗ったのか気がつかなかった。ちょっと、いろいろメモっていたので。でも直ぐにカメラを手元に置いたので、シャッターを切ったのか、はわかりません。

この電車は、窓がすごーく広くって、なるほど向かいに人がいなくて、いい風景に出くわせば、いい構図が得られます。様子を窺うと、隣には年相当の女性。奥さんですね。

海沿いの駅で、ひとりの初老の男性が乗ってきました。首からぶら下げたキャノンのデジカメ。疲れ切ったようにドカッと座り、正面を向き、メガネの奥でキラリと光る目だけは流れ去る車窓の景色をしっかりと追っている。

このふたりとも同じような年、お互いに見事なデジカメを持っている。芸術心、いや征服欲を満たす写真は撮れたのでしょうか。ふたりとも表情からすれば、違うでしょう。そして、そのふたりとも別府で降りました。

観光、ではないですね。リタイアして、この街に暮らしているのかも。旅の臭いがしないもの。ふたりに共通しているのは、ちょっとした脱力感、というか満足感、充実感が、顔に出ていなかった。

生き甲斐を見つける、手に入れる、その難しさが、私にとって、これを通して少しわかったような気がしました。 

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