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「もののあはれ」

2019-12-23 | 文学
12月23日 月曜日

こんばんは。 酒好きの思想家です。


心理学的な見方をするなら、

慰安婦や徴用工は日本の問題ではなく、

韓国自身の問題だということになる。

なぜなら、

韓国人男性より日本人男性の方が優しいし、

韓国人男性よりも日本人男性の方がよく働くからである。

嘘だと思うなら、韓国人女性に聞いてるといい。



今夜は、

本居宣長について書きたいと思います。

「もののあはれ」「やまとたましい」「いにしえこころ」

これらは日本の美意識と同時に目標でもある。

過去の「和魂洋才」、現代の「和魂米才」も同様に、

「才」とは「能」を引き出すための「才能」である。

本居宣長が生涯を通じて発見したのは、「いにしえこころ」。

日本を見失わせるものそれを「からこころ」と言った。

「からこころ」とは現代の中国語を指す。漢字だ。

儒教による陰陽半ばで合一する絶対的な原理原則を用いず、

日本独自の善と悪をも想定しきれない「国学」の創出なのである。

本居宣長は当時、

儒学による性善説を現実社会に背いているとして真っ向から否定した。

「吉凶の万事、みなことごとく神の御業なり。」であると逆破した。

つまり日本人が大好きな性善説は、

儒学(からこころ)から端を発しているのである。

勘違いしてはいけない。この世界は決して楽園ではないのだ。

本居宣長は気づいていたのだろう。この世が地獄だと・・・。

「古事記」の完成に「からこころ」が邪魔をすると。

それは何も本居宣長が勘で言ったのではなく、

古典をつぶさに解読しながら明らかにしていったのである。

それだけではない。

当時の仏教、道教も「道の裂けた世」であると見ていた。

さすが偉人宣長。

世の中に対する見解の鋭さは群を抜いて、

極めて珍しい世界的な日本人であった。

そして何より惹かれるのは、

文章がめちゃくちゃに上手すぎるのである。

宣長思想に「言霊」「いにしえこころ」を合致させて情緒を開けば、

「もののあはれ」であって、それは「目覚めるもの」なのである。

「ものの、あ・わ・れ」であって、「ものの、あ・ら・わ・れ」である。

「言霊」には「表と裏の境界面」があり、

それを感知し表すことで共感や感動が生まれると説く。

本居宣長によると、言葉には二つの意味があるというのだ。

なるほど、言葉には表と裏があるから読んで楽しい訳である。

それは「心に思うこと」、それを「もののあはれ」、

そして「もののあはれにとどめけれ」。

物事の現象に現れるのが「もののあはれ」、

古事記、国学とは日本の「あ・ら・わ・れ」となる。素晴らしい。


それにしても本居宣長は偉人である。

宣長が19歳の時に描いた「理想の王国」が残されているのだ。

そしてその「理想の王国」が創出されなくても、

後世に語り続けられてさえゆけばそれが「王国」なのだと知ったのである。

本居宣長にとって「もののあはれ」とは「理想の王国」なのである。

「せつなく、はかなく、わびしく」だけが

「もののあはれ」 ではないのです。


ここで最後に一句。

「心たくみに、言霊ふかく、気づく姿も、あはれを好む」


    つづく。