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歴史認識(結果と過程)。

2019-12-28 | 学問
 12月28日 土曜日

 おはようございます。 酒好きの思想家です。


「歴史を忘れた民族に未来はない」

確かにいい文章だ。名言だ。

問題なのは、歴史が事実かどうかにある。

歴史に対して感情移入していてはただの子供であるからだ。

そこで、結果と過程。

もしかすると、

歴史修正主義とは結果修正主義のことかもしれないのである。

なぜなら、

歴史とは結果よりもプロセスが何よりも重要だからだ。

疑うなら例を挙げてみよう。

「当時、ヨーロッパは三十年戦争に突入し、

 イギリスは東インド会社を設立、

 オランダはジャワにバタヴィアを建設、

 ポルトガルは広州にマカオ創る。

 ロシアはヤクーツクに城塞を築き、

 スペインはマニラを占領。

 その時代、満州が統一、明から独立し、

 李朝朝鮮を従え、西安を占領、皇帝となる。

 明は北京を失い、紫禁城を捨て、万歴に亡ぶ。

 その時、日本に鎖国が認められたのは、

 秀吉による朝鮮出兵があったからである」・・・。

歴史は結果でもなければ感情移入でもない。プロセスが重要だ。

ところがどうしたことか。大多数の日本人が、

「結果がすべてだ!」という。

「プロである以上、結果を残せ!」と。

あなたも「そうだ」とうなずいていることだろう。

とにかく日本人は結果主義なのである。

間違えてはいけない。成果主義ではなく、結果主義だ。

違いは、そこにプロセスが欠けているところにある。

実際、日本人はプロセスとなると急に思考が停止する。

考えるという過程が無いから議論がない。

だからひたすら結果を出せと言い続ける日本人には、

議論が出来ないのである。だから想起も解らない。

想起が起きないから成果主義とは呼ばれない。

TVを見れば一目瞭然だが、日本人は議論が下手である。

まるで反抗期に見せるツッパリのようだ。

いい例が、国会質疑である。

あれは議論か? それとも反抗的発言なのか?

もしかすると、日本語が難しすぎるのが原因かもしれないが、

ひとまず、そのことは後にしよう。

一体、プロセスとは何ぞや? あなたはそう思ったに違いない。

結果が出なければ思考が停止する。なぜだろうか?

どうして、日本人にプロセスが無いのか?

歴史から学ぼうと思う。

過去、日本は大陸や海洋民族から文化を取り入れ、

江戸時代は、和魂漢才、近代では、和魂洋才、現代では、和魂米才である。

勘の良い人は薄々気づいたかも知れないが、

どうやら、日本にプロセスが欠けているのは、

一貫して他国の結果を学び真似をしたに過ぎないのが原因だと考えられる。

例を挙げれば、

名古屋の発展は、東京と大阪のモノマネであるという、

発展にたどり着くためのプロセスよりも、

結果良ければすべて良いのだ。

なるほど。通りで日本人はモノマネが好きな訳である。

本物よりもそっくりさんに人気が集まる理由だ。おもしろい。

話を戻して、

歴史修正主義も同様、

結果しか見ずにプロセスも考えずに感情移入になるのであれば、

思考が停止すれば当然、感情が押し寄せてくるのは理解できる。

または無関心か。ここでは無関心は省略して、

歴史感情移入を分かり易く例えるならば、

江戸時代の人が何を考え、どう行動したかが

正しい歴史認識でありプロセスであるように、

「あの時、こうすべきだ」、それは現代の課題であって、

黒船が捕鯨船だとか、インドから来たとか、親日だったとかは、

私たちの歴史観であって後付なのである。

ここで「ハッと」した人もいるだろう。

それこそが歴史修正主義なのかもしれないのである。

この問題定義、なかなかおもしろそうだ。


今日は結論が出なかったが、

重要なのは結果ではなくプロセスだから、

「それもまた、良し」 としようか。


   つづく。