あとは神様

「オレは結婚は合わないんだよ」
「結婚してるからそう思うのよ。いざ一人になったら淋しいし、社会的にもね落伍者みたいになるの、きっと耐えられないと思う。」

離婚はよく「する」と言うけれど、正確には「させてもらった」「させてあげた」ではなかろうか。

これも私だけかもしれないけれど、２回の離婚ともかなり直前まで「まさかするとは思ってなかった」わけで、家庭を半ば崩壊させておいた時でさえ「まさか離婚なんて（したくても）できないだろう」、良くも悪くもタカをくくっていたものだ。

でも私は少し安心したのかもしれない。
これからもずっと近くで仕事を手伝っていこう。
味方でいようと思った。

それはちょっとした決意だ。
だって今までは「今にみておれ、いつかギャフンと言わせてやる」とマジで考えていたからだ。
それが最終的にどうなってもいい、って思ったのだ。

あの元夫にさえ感謝のネタがみつかる自分だ。
最終的にどんな結果になったって、いつかは笑顔になる。
今までしてもらったことを数えて帳消しにしよう。
いつ終わるか分からないから、今のうちにいっぱい「ありがとう」を言っておこう。
今でなければできないことをしておこう。


してもらったことを数えて、あとは神様におまかせだよ。