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きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

父を訪ねる

2010-08-16 | 父の記録と母の思い出
退院して施設に戻った父を訪ねた。
どこにも見当たらないので看護婦さんに尋ねてみると、ナースステーションの片隅で眠ったままである。

施設に戻ったら、もう少し意識がはっきりするのでは?と期待していた(そうとばかり思い込んでいた)私は、ショックを受ける。
1年前にここに来た時は誰よりも元気なように見えた父は、今では誰よりも弱ってしまった。。。

手術が終えてから、眠ったり、少し目が開いたようでも半分も開くかどうかで、会話もほとんどできる状態ではない。
それでも看護婦さんはリハビリをしてくれているそうで、30秒ぐらい腰が上がるようになりましたと言う。
しかし、そうする意味が分からないので、すぐに腰を下ろしてしまうそうだ。

これがいわゆる「ねたきり」と言う状態なのか。。。

こうなってみるまで、想像できなかった。。。

「いっそ寝たきりの方が楽」と言う言葉は「ダンナが遅いからうちは母子家庭」と同じだったのだ。
そんな事も今まで分からなかったとは。

会話をするどころか、好きな歌も聴けるような状態ではない。
いったい何のための手術だったのか・・・運転しながら涙が出る。


でも、ダンナでもなければ、子供を失くした訳でもない。
誰もが通る道。
それでも生きていくってことだ。

親はいつまでも生きているわけじゃないって、母が言ってた。
そう言うことだったのか。
同じ世代に生まれていたら、きっといろんな事を語り合えたに違いない。