明日から父が入院だと言うので、実家に行った。
妹は油揚げを炒めていた。
「明日行く時、日曜のバス時刻表があったら貰って来て」と言うと、説明書に入ってるよ、と言う。
駅から直通のバスがあるらしい。
病院の通院の時は迎えに行くようみたい、と妹は言う。
この前の2週間のショートステイでの途中で着替えを持って行った時、妹が分からなかったらしい。
今までだったら、昔の自慢話をよくしてたのに、それもあまり話さなくなったらしい。
ヘルパーさんに「どんなお仕事されていたんですか?」と訊いても「いろいろね」みたいな感じらしい。
父の所に行っても、あまり反応がない。
姪が「おばちゃんだよ!」と言うと、あぁと言って、「今寝てた」と言う。
(いや・・・寝ててはいなかったようだけど)
父は明日からここには帰らないことを知らない。
言ってももう分からないだろう。
輪切りのように今だけ。
この瞬間の認識さえもだんだんぼんやりになっている。
あぁと言っても、私の名前は分からないし、もしかしたら顔を見ても分かってないのかもしれない。
それを尋ねて確かめようとしてたのは、ずっと前のことだ。
今は確かめようがない。
「時刻表は今度コピーさせてもらうね。」
午前中の行きのバスの時間だけ、2本覚えておいた。
妹は油揚げを炒めていた。
「明日行く時、日曜のバス時刻表があったら貰って来て」と言うと、説明書に入ってるよ、と言う。
駅から直通のバスがあるらしい。
病院の通院の時は迎えに行くようみたい、と妹は言う。
この前の2週間のショートステイでの途中で着替えを持って行った時、妹が分からなかったらしい。
今までだったら、昔の自慢話をよくしてたのに、それもあまり話さなくなったらしい。
ヘルパーさんに「どんなお仕事されていたんですか?」と訊いても「いろいろね」みたいな感じらしい。
父の所に行っても、あまり反応がない。
姪が「おばちゃんだよ!」と言うと、あぁと言って、「今寝てた」と言う。
(いや・・・寝ててはいなかったようだけど)
父は明日からここには帰らないことを知らない。
言ってももう分からないだろう。
輪切りのように今だけ。
この瞬間の認識さえもだんだんぼんやりになっている。
あぁと言っても、私の名前は分からないし、もしかしたら顔を見ても分かってないのかもしれない。
それを尋ねて確かめようとしてたのは、ずっと前のことだ。
今は確かめようがない。
「時刻表は今度コピーさせてもらうね。」
午前中の行きのバスの時間だけ、2本覚えておいた。