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きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

年齢という名のお化け

2004-08-28 | 日記
スーパー、居酒屋、コンビニ・・・
必ず「従業員募集」の張り紙があると、一瞬だけ足が止まる。

昔だったら主に「時給」だっただろう。今は、年齢制限を見ている自分に気が付く。45歳までなんてのがあると少しホッとする。高校生不可18歳以上なんて言うのも店ン中を覗くと、自分なんてのは圏外って感じだ。

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新入社員としてある企業に入った時、私は23だった。一番仲良しだった友達は24だった。(2浪していたから)
数年前会った時にその友達が言った。
「今でも悔やんでいるのは、あの時24なのに周りからオバサンと言われて、自分でも年寄りだと思ってたのよ~!24なんて、まだ若かったのにぃ~」

そうなのだ。同期で入った中で高卒や短大卒の友達が居たから、自分らは年齢でからかわれたのだ(もちろん冗談の上のこと)。まだ一浪組は男女とも多く居たから、私は彼女ほど悲壮感は感じなかったが、今思うと、なぜ23で自分で自分の事をオバサンだと思わねばならなかったのだろうか。

私が人生の最初で「自分はオバサンに入ったのではなかろうか」と言う自覚が備わったのは、中山美穂の登場であった事をハッキリ覚えている。それまでブラウン管のアイドルは、自分より年上もしくは同世代であった。
中山美穂がブレイクした瞬間に、「自分は盛りを超えたんだ・・」と打ち砕かれたショックがあった事は忘れない。(当時がアイドル全盛期だった事情もあるが)

それから第二に「自分はオバサン」と言う自覚を備えたのは、子供を公園で遊ばせていたら近所の小学生に「keke君のオバサン」と呼ばれた瞬間である。
最初にこの一言をよそ様から(冗談抜きに)呼ばれた時、愕然としたのは私だけだろうか・・・確かにkeke君のオバサンで正解なのだが。

まだ当時、26、27!人から幾らオバサンと言われても、私はオバサンではなかった!写真を見ても、いい娘さんである。それから、28、30・・・・今から見たら、まだまだ全然若い女盛りだったのに。32歳?まだまだいいタレントたくさん居るじゃん。35歳?どこでも就職できるじゃん!!

年齢と言う名前のお化けが、いつも後ろから追いかけて来るよ。
年を追うごとに、足を縛る鎖が重くなっていくのが怖い。
これは、うんと若かりし頃に、若い事やきれいな事のみに熱中、ひたすらかまけていた自分への天罰なのだろうか。

あと10年経ったら、必ず言うよ「あの頃アンタは若かったじゃん。体力あったし健康だったじゃん」。頭では判っていてもどうしても受け入れる事ができない。気が付くと、いつもいつも振り返るだけの愚かな自分が居る。

年々覆い被さる雲は厚みを増してくる。
この雲を打破することはできないのだろうか。
「あの頃、自分は若かった!」