小春奈日和

赤ちゃんは、人間は、どのように言葉を獲得するの?
わが家の3女春奈と言葉の成長日記です。

春奈の口から古い日本語の音が

2012年03月04日 00時15分29秒 | 日本語
2008年7月2日(水)(0歳3か月)


 春奈が「ぱ」と、言った。いや,文字にするんだったら、「ふぁ」と書くべきかな?
 唇を閉じた状態からこの音を出したのだ。

 かつて、日本には現在でもある「はひふへほ」とは別に、唇を閉じた状態から
音を出す「はひふへほ」の音声があった。

 音的には「ふぁ・ふぃ・ふ・ふぇ・ふぉ」に近いと言われている。「母」というのも、
今でこそ「はは」だけど、昔は唇を閉じた状態から発音していた。

 室町時代のなぞなぞに、

 「母には二たび会いたれども父には一度も会わず」

と、いうものがある。その答えは、「唇」。
 つまり、「はは」と言う時には上と下の唇を合わせる、ということだ。

「日本」の「ほ」も同じだったりする。

 日本語から唇を閉じて出す「ほ」の音がなくなってしまったために、今では日本の
ことを、「にっぽん」と「にほん」と2通りの発音で言わなきゃならなくなった。

 春奈の口から古い日本語の音声が飛び出したことにビックリした。

 僕たちは、ヒッポでも、外国語を学ぶ場合でも、日本語にはない音声や発音に
出会い、それをゲットしていく。と、思っていた。

 でも、それはカン違いで、実は、人間は元々いろんな音を持っているのだな、と
思った。

 マスターするのではなく、最初から持っていたんだね。せっかくいろんな音を持っ
ていながら、母国語にない音声は使われることなく忘れ去られていくのだろうな。

 外語教室で、発音の練習なんて、まるで飛ぶことを忘れた鳥が空を飛ぶ練習を
しているようなもんだ。練習なんぞせんでも元々できたのに。
 
 僕たちがいろんな国の言葉を話せるようになっていくのも、人間にはたくさん
音が生まれながらにして所有いるからなんだろうな、と春奈を見て思った。
 
 これだから、春奈は、赤ん坊は、おもしろい。


2008年7月3日(木)(0歳3か月)


 春奈、大声でわんわん泣く。

 泣き声がでかくなった。こんな大きな泣き声は初めて聞いた。

 のどや体が、大きな音を出せるように成長していっているんだなあ、と
感慨深くなった、のは最初だけ。うるさくて辛抱たまりません。

 ゆうきは、春奈をあやすのがうまい。
 それは、生まれた時からそうだった。泣いていても、ゆうきが抱っこして
やると泣きやんだ。

 なぜだろう?不思議に思うし、あと、ちょっとうらやましい・・・。

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