2013年4月27日(土)(5歳0か月)
今回はちょっと雑学ネタを。
前回、台風を昔は大山風(おおやまじ)と言った、と書いたけど、
台風という言葉は比較的最近のものである。
ただ台風の語源ははっきりしない。
江戸時代には、中国で使われていた颶風(タイフェン)を使用して
「ぐふう」と呼んだりもしていたけど、明治の終わり頃に「颱風」という
字を当てて「たいふう」と呼ぶようになり、戦後に「台風」に改めた、と
一般には言われている。
ただし、中国南部の広東省や福建省では「台風」という字が使われ
ていたそうだ。
一説によれば台湾周辺によくやって来ることからついた名称だと
いう。でも、台湾語では「フォンタイ(風台)」という。
英語の「タイフーン」は颶風が語源だという説がある。
颶風(タイフェン)がヨーロッパに伝わった後に中国に逆輸入されて
「颱風」になったというのである。
一方で「タイフーン」の語源はギリシャ神話に登場するテュポーンだと
する説もある。
テュポーンはギリシャ神話の大母神ガイアが生んだ巨大な怪物である。
ガイアの生んだ、クロノスたちティターン神は、クロノスの息子である
ゼウスたちに討たれてしまった。
そのゼウスたちオリンポス神たちの我が物顔ぶりに怒ったガイアが、
ゼウスたちを懲らしめるためにテュポーンを生み、オリンポス神たちは
これに苦しめられることになる。
このテュポーン(Typhon)がタイフーン(Typhoon)の語源だという
わけである。
また、タイフーンの語源について、ペルシャ語で颱風を意味する
「トゥファーン」だとする説もある。
真実はどうなのかわからないけど、世界にまたがって同じような
言葉が存在するというのも興味深いものだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます