2013年7月4日(木)(5歳3か月)
「お上りさん、って何?」
と、りえが訊いてきたので答えてやる。
答えてやりながら、とあることを思い出した。
これは僕の周りだけなのか、あるいは大阪人は
みんなそうなのかよくわからないけど、「お上りさん」
も「上京」という言葉も耳にすることがほとんどない。
そればかりか、東京に行くことは、「下る」という
感覚なのである。
あることを思い出した、という出来事は、以前友達
たちに、
「なんか、東京へ行く、というと『下る』っていう感覚
なんよね」
と、言うと、他のみんなもそうだと答えたのだ。
日本語としては「東京に上る」が正しい。
なのに、なぜ大阪人は「東京に下る」になってしまう
のか?
考えられる理由のひとつに、東京に向かうルートが
関係していると思う。
陸路で行く場合、新幹線だと京都を経由するし、高速
道路を使う場合なら、西名阪を利用すれば別だけど
名神を利用すればやっぱり京都を経由する。
大阪人にとって、京都は「上る」という感覚なのである。
これは、単純に京都が千年の都だったからというだけ
でなく、むしろ地理的に大阪の北東に位置していることが
影響しているように思う。
京都に「上る」から、今度はそこから東京に向かうことは
当然「下る」になる。
これが、大阪人が東京に「上る」ではなく「下る」に感じて
しまう理由ではないかと思う。
結局のところ、言葉もその土地によって全国区とは違う
言い方が使われてしまうもの、ってことなんだろう。
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