小春奈日和

赤ちゃんは、人間は、どのように言葉を獲得するの?
わが家の3女春奈と言葉の成長日記です。

東京へは、上る?下る?

2016年12月13日 01時12分34秒 | 日本語
2013年7月4日(木)(5歳3か月)
 
 
 「お上りさん、って何?」
 
と、りえが訊いてきたので答えてやる。
 
 答えてやりながら、とあることを思い出した。
 
 これは僕の周りだけなのか、あるいは大阪人は
みんなそうなのかよくわからないけど、「お上りさん」
も「上京」という言葉も耳にすることがほとんどない。
 
 そればかりか、東京に行くことは、「下る」という
感覚なのである。
 
 あることを思い出した、という出来事は、以前友達
たちに、
 
 「なんか、東京へ行く、というと『下る』っていう感覚
なんよね」
 
と、言うと、他のみんなもそうだと答えたのだ。
 
 日本語としては「東京に上る」が正しい。
 
 なのに、なぜ大阪人は「東京に下る」になってしまう
のか?
 
 考えられる理由のひとつに、東京に向かうルートが
関係していると思う。
 
 陸路で行く場合、新幹線だと京都を経由するし、高速
道路を使う場合なら、西名阪を利用すれば別だけど
名神を利用すればやっぱり京都を経由する。
 
 大阪人にとって、京都は「上る」という感覚なのである。
 
 これは、単純に京都が千年の都だったからというだけ
でなく、むしろ地理的に大阪の北東に位置していることが
影響しているように思う。
 
 京都に「上る」から、今度はそこから東京に向かうことは
当然「下る」になる。
 
 これが、大阪人が東京に「上る」ではなく「下る」に感じて
しまう理由ではないかと思う。
 
 結局のところ、言葉もその土地によって全国区とは違う
言い方が使われてしまうもの、ってことなんだろう。

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