2013年12月6日(土)(5歳8か月)
今回は春奈のことではなく僕自身の話をしようと思う。
その前に。
歌の歌詞というのは間違って覚えている、ということが往々にしてある。
たとえば『アルプス一万尺』の歌詞で「小槍の上でアルペン踊りをさあ
踊りましょう」という一節があるけども、この「小槍」を「子ヤギ」と
間違えて覚えていたという人は少なくない。
で、僕の場合だけども。
幼い頃、まだ幼稚園にも通い始める前の時分に、従兄弟のお兄ちゃんが
何枚かのレコードを譲ってくれた。僕が生まれる少し前くらいの時代に
放送されていた子供向けテレビ番組の主題歌の、いわゆるドーナツ盤と
呼ばれるレコードだった。
その1枚に『怪奇大作戦』のレコードがあった。
この番組も僕が生まれる前の時代のものなので内容は知らない。たぶん
オカルトものではないかと想像している。でもこの時の僕は幼かったから
そんなことはまったく気にしていなかったし、そもそも「怪奇」という
言葉の意味もよくわかっていなかった。
そして、このレコードのB面に収められていた歌が、『怪奇ソング』と
いう歌で、これの歌詞の中に、
「月が泣いて星が笑う」
という一節があった。
ただし、メロディの関係で、「つきがないて ほーしがわらう♪」と
歌っていた。
それで幼い僕はこれをてっきり「法師が笑う」だと思い込んでいたのだ。
このことでちょっと不思議なのは、幼い僕がどうして「法師」なんて
言葉を知っていたのか、ということだ。
たぶん、日本の昔話によく法師が登場するからだろうと推測している。
普段の生活の中においては縁がないと思える言葉でも、たまたま耳に入る
機会が多ければ自然と体の中に意味つきで入り込むものだ。
春奈だって、なんでそんな言葉知ってんだよ?と思わせることがあるけど、
これも春奈の周りで使われている言葉なのだろう。春奈の場合、ヒッポの
関係で大人と接する機会が他の子供たちに比べても多いから。
幼児の言葉の不思議というのは、大人もまた同じで、自分が幼い頃はやっぱり
不思議をしていたのだ。
今回は春奈のことではなく僕自身の話をしようと思う。
その前に。
歌の歌詞というのは間違って覚えている、ということが往々にしてある。
たとえば『アルプス一万尺』の歌詞で「小槍の上でアルペン踊りをさあ
踊りましょう」という一節があるけども、この「小槍」を「子ヤギ」と
間違えて覚えていたという人は少なくない。
で、僕の場合だけども。
幼い頃、まだ幼稚園にも通い始める前の時分に、従兄弟のお兄ちゃんが
何枚かのレコードを譲ってくれた。僕が生まれる少し前くらいの時代に
放送されていた子供向けテレビ番組の主題歌の、いわゆるドーナツ盤と
呼ばれるレコードだった。
その1枚に『怪奇大作戦』のレコードがあった。
この番組も僕が生まれる前の時代のものなので内容は知らない。たぶん
オカルトものではないかと想像している。でもこの時の僕は幼かったから
そんなことはまったく気にしていなかったし、そもそも「怪奇」という
言葉の意味もよくわかっていなかった。
そして、このレコードのB面に収められていた歌が、『怪奇ソング』と
いう歌で、これの歌詞の中に、
「月が泣いて星が笑う」
という一節があった。
ただし、メロディの関係で、「つきがないて ほーしがわらう♪」と
歌っていた。
それで幼い僕はこれをてっきり「法師が笑う」だと思い込んでいたのだ。
このことでちょっと不思議なのは、幼い僕がどうして「法師」なんて
言葉を知っていたのか、ということだ。
たぶん、日本の昔話によく法師が登場するからだろうと推測している。
普段の生活の中においては縁がないと思える言葉でも、たまたま耳に入る
機会が多ければ自然と体の中に意味つきで入り込むものだ。
春奈だって、なんでそんな言葉知ってんだよ?と思わせることがあるけど、
これも春奈の周りで使われている言葉なのだろう。春奈の場合、ヒッポの
関係で大人と接する機会が他の子供たちに比べても多いから。
幼児の言葉の不思議というのは、大人もまた同じで、自分が幼い頃はやっぱり
不思議をしていたのだ。
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