小春奈日和

赤ちゃんは、人間は、どのように言葉を獲得するの?
わが家の3女春奈と言葉の成長日記です。

幼い頃の歌詞まちがい

2019年03月10日 01時21分11秒 | 日記
2013年12月6日(土)(5歳8か月)


 今回は春奈のことではなく僕自身の話をしようと思う。

 その前に。
 歌の歌詞というのは間違って覚えている、ということが往々にしてある。

 たとえば『アルプス一万尺』の歌詞で「小槍の上でアルペン踊りをさあ
踊りましょう」という一節があるけども、この「小槍」を「子ヤギ」と
間違えて覚えていたという人は少なくない。


 で、僕の場合だけども。

 幼い頃、まだ幼稚園にも通い始める前の時分に、従兄弟のお兄ちゃんが
何枚かのレコードを譲ってくれた。僕が生まれる少し前くらいの時代に
放送されていた子供向けテレビ番組の主題歌の、いわゆるドーナツ盤と
呼ばれるレコードだった。

 その1枚に『怪奇大作戦』のレコードがあった。

 この番組も僕が生まれる前の時代のものなので内容は知らない。たぶん
オカルトものではないかと想像している。でもこの時の僕は幼かったから
そんなことはまったく気にしていなかったし、そもそも「怪奇」という
言葉の意味もよくわかっていなかった。

 そして、このレコードのB面に収められていた歌が、『怪奇ソング』と
いう歌で、これの歌詞の中に、

 「月が泣いて星が笑う」

という一節があった。

 ただし、メロディの関係で、「つきがないて ほーしがわらう♪」と
歌っていた。
 それで幼い僕はこれをてっきり「法師が笑う」だと思い込んでいたのだ。

 このことでちょっと不思議なのは、幼い僕がどうして「法師」なんて
言葉を知っていたのか、ということだ。
 たぶん、日本の昔話によく法師が登場するからだろうと推測している。


 普段の生活の中においては縁がないと思える言葉でも、たまたま耳に入る
機会が多ければ自然と体の中に意味つきで入り込むものだ。

 春奈だって、なんでそんな言葉知ってんだよ?と思わせることがあるけど、
これも春奈の周りで使われている言葉なのだろう。春奈の場合、ヒッポの
関係で大人と接する機会が他の子供たちに比べても多いから。

 幼児の言葉の不思議というのは、大人もまた同じで、自分が幼い頃はやっぱり
不思議をしていたのだ。

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