趣味の日記

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月組「ロミ&ジュリ」

2012-08-21 23:55:33 | 観劇
仕事帰りに、まさお君のロミオを観てきました☆
・・・面白い(笑)。
これまでのロミオのイメージを覆すような、おもろ~なロミオですね。
いわば、めっちゃガキンチョ。お子ちゃまなロミオ。
普通、恋をして、愛を知れば、成長していく・・・というような描き方をされると思うんですけど、まさお君のロミオは、最後まで幼い子供のまま。
でも、ある意味、ロミオとしてはそれも正しいのかも。大人の論理が通じないから、突っ走るだけ突っ走って、破滅するんだろうし。
ジュリエットの一挙一動にぴょこぴょこと反応し、ロレンス神父様にはべったりと甘え、本気で怖がって、本気で泣いて。
ロマンチックな恋物語としての「ロミ&ジュリ」を思い描くと、ええぇぇ!?なロミオですけど、私は、面白かった。
そしてそんなまさお君ロミオを囲む月組メンバーが、やはり月組なのがまた面白い。
リアル系というか、雑然としているからこその、リアル感がある。
初演の星組さんが、幻想的にロマンチックで現代的な「ロミ&ジュリ」だったとすれば、雪組さんはクラシカルな原点の恋愛物の「ロミ&ジュリ」で、それと比べれば、月組さんはリアルな現代劇っぽい。個々のキャラのお芝居もリアルで、だから‘愛’と‘死’のダンサーが、却って浮き上がらない。幻想要素は、あまり必要ないんですよね。月組の場合。運命とか、抽象的なものに象徴される必要がなく、個々のキャラクターの生き方で、必然の結末がある。
昔、月組と星組で「ウエストサイド」を上演した時を思い出します。
月組がとてもリアルで、ただひたすら観ていて重かったのと対照的に、星組はロマンチックな恋愛劇になりました。カラーの違いでもあるし、お芝居のやり方の違いでもあるんでしょうね。
まさお君ロミオの、子供で、だからこそリアルな現代的怖さみたいな感じと対照的に、みりお君のティボルトが、超二枚目だったのもまた、面白かった。
ヘンかもしれないけど、このバランス、意外に収まりがいい。私は、このバージョンかなり気に入りました♪
ちゃぴちゃんのジュリエット、ムラよりずっと歌も上手くなりましたし、まさお君のロミオに、似合ってました。いつまでも子供のままの男の子と、やっぱり恋をすると大人な母性の芽生える女の子。それもまた、リアル。

一応、まさお君のロミオと、みりお君のロミオ、あと2回ずつ観る予定なので、またじっくりとそれぞれの面白さを楽しみつつ観たいと思います。

コメント
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