趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

リチャード三世

2008-12-27 23:51:45 | Weblog
今年最後の観劇でした。
・・・が、疲れてたせいか、眠い(爆)。
もともと「リチャード三世」って、家系図が入り組んでるし、怒涛のような台詞の洪水で、ものすごく体力を消耗するんですけど、今日の舞台の1幕は、とにかく眠かった(汗)。
この演目自体はいろんなバージョンで観てるので、一応の内容は頭に入ってる・・・はず、と思ってたのに、観ればやっぱり家系図でまず混乱。
同じ名前のエドワードやらエリザベスが何人もいたりするので、ややこしいったらありゃしない。

今回のバージョンは、劇団新感線のいのうえさん演出版。古田新太さん主演ということで、大掛かりなエンターテイメントを半ば想像しながら観に行ったのですが、意外に正統派(?)なつくりで、かえって単調になった気がしないでもない。
設定自体は、近未来風のセットや衣装で、舞台上にたくさんのモニターを並べ、リチャードの台詞を字幕で出したり、起こった事件を報道ニュース風に流したりという、いかにも新感線的な演出もあったんですけどね。
ただ、脚本はシェイクスピアのままなので、1幕は特に台詞劇でどんどん進んでいくため、派手なアクションがあるわけでもなく、どうしても眠気を誘われる・・・(苦笑)。
さすがの古田さんも台詞に苦労してるのか、1幕で甘言を弄してどんどん陰謀をめぐらしていくところに、いつもの迫力がなかったですね。むしろ、2幕で王位に就いてからのほうが、どんどん悪逆の王としての迫力が出てきて面白かったです。
先王の妃エリザベス役で久世さんがご出演だったんですが、さすがでしたね~!特に2幕、古田さんのリチャードと対決するシーンのド迫力が素晴らしかった。あの2幕は、眠気も忘れて見入ってました(爆)。
何年も前に、蜷川さん演出版、市村正親さん主演の「リチャード三世」で、久世さんはリチャードの妻アン王女を演じてましたが、あの時もすごく的確で、おお~!と思ったのを覚えてます。
今回も、ほかの出演者と比べても久世さんのお芝居はピカイチだった(失礼/苦笑)。
演出はいのうえさんだけど、周りの出演者はいつもの新感線メンバーじゃないですしね。地味といえば地味だったし。
先王エドワードを藤木孝さん、スタンリー卿を榎木孝明さん、というせっかくの配役も、今ひとつ活かしきれてなかったような。
同じ「リチャード三世」を下敷きにした、新感線の「朧の森に棲む鬼」のほうが、よっぽどエンターテイメントで面白かった。
ん~まぁそれだけ、ストーリーの引用ではなく、シェイクスピアそのものをやるのは難しいということかもしれませんけど。

来年4月~5月に、今度は新感線としての新作があるそうな。それはやっぱり観たいと思うけど、その前に・・・サエコさんの予定はどーなんだぁ~!?
コメント
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