趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

東北熱

2008-12-01 23:58:12 | Weblog
「AKURO」を観に行くと、私以外にもたぶん誰かいるんじゃないかと思ってましたけど、案の定、友人にばったり(笑)。
それだけ、初演のサエコさんだけでなく、作品そのものが良かったので、たとえキャストが変わっても興味はある、と思える舞台だったということですね。
でも、神戸公演は急遽決まったせいもあるのか、宣伝効果が充分ではなかったようで、かなり空席が目立ちました。勿体ない・・・キャストも豪華だし、作品も面白いのに。
夜の部は、私は一番安い3階のてっぺん席を押さえていたのですけど、劇場へ入ろうとして入り口でお姉さんに止められました。ええっ!?とびっくりしたんですが、「3階席のお客様は、2階席に振り替えさせていただきます」とのことで・・・二度びっくり(爆)。まぁおかげで、昼よりもずっと近い席で観れたんですが。それにしても・・・勿体ない。

舞台全体は、初演よりもわかりやすいように説明も増え(初演はわかる人だけわかって!なとこもあったし)、洗練されてシンプルになった気もする一方で、初演の時の真っ直ぐな素朴さ、一体となったエネルギーの熱さ、みたいなものは、薄れたようにも思います。
エミシの人たちも、個々でそれぞれに台詞が増え、キャラも立つようになってましたし、それが観やすくもあり、もっと身近にエミシたちの苦しみを感じ取れるようにもなっていると思います。ただ、光のまばゆさと闇の暗さのコントラストが、今回の舞台ではあまりないせいか、時の流れの壮大さ、歴史の重み、その中でも変わらない大地の優しさと光の暖かさ、そうして生まれ来る次の命の大切さ、そういったうねりのような大きな流れが、見えにくくなっているかもしれません。
・・・まぁその点は、まだ神戸公演のほうが先行ですし、幕が開いてすぐですから、東京公演ではもっと、エネルギッシュに熱く盛り上がってくることを期待してます。

久々に「AKURO」を観ると、やはり高橋克彦さんの本が読みたくなる(笑)。
せっかく最近は北方謙三さんの「三国志」にかかりきりになってきたのに、無性に「火怨」とか「風の陣」が読みたくなってきた・・・。わたしはその両方の物語に登場する物部天鈴が結構お気に入りなんですね。そろそろ「風の陣」も、新刊が出てもいい頃なのにな~。
「炎立つ」も好きですけどね。あれは第一部の藤原経清のお話が一番面白い。
三国志を買ってたら、東北シリーズまで買ってる余裕は当分ないはずなんだけど・・・(苦笑)。

明日は、月組の新人公演を観に行ってきます。みりお君の匂宮がどうなるか・・・楽しみです。

コメント (2)
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