さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

日和田でのクライミングの最中に災害医療センターから電話が入りました

2022-03-11 22:13:34 | 肺炎
水曜日の午前中に、F沢さんからメールが入りました。
「明日の木曜日に日和田で岩トレしませんか?」と言うのです。
およそ半年ぶりのF沢さんとの岩トレになりそうです。
6年ぶりのS﨑くんにしろ、半年ぶりのF沢さんにしろ、このタイミングで連絡が入るとは! 何やら神様の配慮すら感じてしまいます。
山仲間からの温かな気持ちを受け取れますし、僕の暗い心持ちも明るくなりそうです。

という訳で、昨日日和田へF沢さんと岩トレに行きました。
その岩トレの報告は別に譲るとして、途中で掛かって来た災害医療センターの主治医の先生からの報告内容を記録しておこうと思います。

確かトップロープで僕が女岩西面左ルートを登っていた時でした。
僕のスマホが下でか細く鳴っているのが聞こえました。
すぐに降ろしてもらって(どうせそれ以上は登れなかったのですが)、スマホの履歴を確認します。
災害医療センターからでした。
今日、血液検査をすると聞いていましたし、もし連絡が入ったらと思い、スマホの電源は切らないでおいたのです。
普段ならスマホの電源は切っておきますし、日和田では電波が届くことも知っていましたから。

11時47分に僕から掛け直しました。
担当の先生に繋いでいただきました。
以下、先生からの報告です。
「CRPの値は12.7まで下がりました。
右肺にはまだかなりの肺炎の影が確認できます。
飲み込む能力はありますけれど、発揮するのに時間がかかります。
今後、嚥下能力を高めるリハビリも必要になるでしょう。
鼻から胃へを通すことも今後しなければならなくなります。
最初は少しずつ胃に栄養等を入れていって、胃腸を慣らしていこうと考えています。
酸素はまだ0.5L送っています。
来週に入って、また血液検査等行ない、その結果次第で退院についても考えていこうと思っています。
ただ、この状況では自宅への退院は難しいと考えています。
他の病院への転院が良いのではと考えます」


CRPの値も以前よりは半分以下に下がったとはいえ、まだまだ高過ぎる数値です。
レントゲンでもそれを裏付ける肺炎の現状ですね。
嚥下能力を高めるリハビリ、そのようなものがあるのだろうとは僕も思っていましたが、実施して効果があれば嬉しいですね。
来週すぐの血液検査等の結果がまずまずならば、来週中での転院もあり得るのかもしれません。



▲14:07。日和田の女岩西面左ルート5.10bです。かなりの前傾壁をF沢さんが乗っこそうとしています。僕はと言えば、前傾がきつくなった所から上へは行けませんでした。30代のころはノーテンション(もちろんトップロープ)で登れていたんだけどな。

夕方帰宅して、お風呂に入り、ちょっと眠ってしまってから、残りのお味噌汁、レトルトのご飯とカレーで夕食にしました。
すると、また眠くなってしまって10時ころまで寝てしまいました。
それからPCチェックをしたり、最低限の家事をして、就寝。
ブログで報告するのが翌日になってしまいました。
全身が心地よい筋肉痛です。
それほど酷くはありませんけどね。

     *   *   *   *   *   *   *   *   *   *

今日の夕方、筋肉の疲れをほぐそうと思い、散歩に出かけました。
さっちゃんと一緒にいる気持ちで歩きました。


▲17:17。久し振りに黄金色に輝く夕陽を見た気がします。

歩いていると、夫婦(多分)が低い場所から多摩川土手に上って来ました。
すれ違ってすぐに、そのご婦人が僕に声を掛けて来ました。
「今日はお一人なんですか? 何時もご一緒に散歩されていたお母様は今日はおられないのですね」
僕は応えました。
「母親ではないのですよ。妻なんです」
「あっ、そうなんですね。失礼しました」
「今、入院してるんです」
「そうですか。お大事にされてください。お会いになったんですか?」
「いえ、今はコロナ禍なので面会は出来ないんですよ」
「そうですか。お辛いですね。奥様の回復を願っています」
「有難うございます」


さっちゃんは認知症が進み、今は長引く入院生活の中で、実年齢以上に老けて見られるようになってしまいました。
ここのところお会いしたお医者さんや看護師さんもほぼ全員が「お母様は・・・・」と言います。
そのたびに僕は「妻です」と訂正します。
前のブログで載せた1987年の写真を見てもらうと分かるでしょうが、そんなに年の差があるとは見えませんよね。
衰えていくさっちゃんの姿が可哀想で悲しくなります。


▲17:31。上弦の月が出ていました。さっちゃんがいても、本当に真上の空なので、さっちゃんには見つけられないでしょうね。さっちゃんは真上を見上げる動作は出来そうにありませんから。


▲17:41。いつもの水の流れでカルガモが休んでいました。頭を羽の中に隠していましたが、僕の気配に気付いて、頭を出し、眼も開けました。
コメント
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