今日の午前11時にケアマネさんが家を訪問してくださり、さっちゃん退院後の介護と看護のサービス利用計画見積りを示してくれました。
午後3時からは災害医療センターへ行きました。
そして、担当医師のH澤先生と退院支援計画担当者のH越さんと担当看護師さんと僕の4人での話し合いの場を持ちました。
書いておきたいことを全部書き記すと膨大な文章量になってしまいそうですから、核心部分のみを今日は書いておこうと思います。
H澤先生から頂いている書類「医師よりの説明内容」に重要部分は的確にまとめられていますから、それをブログにも転載したいと思います。
誤嚥性肺炎で加療を継続しております。発熱が目立ったため一時的に抗生剤を再投与しましたが改善傾向にあったため終了しております。ただし誤嚥を常に起こしてしまっている状況であり、一部分改善しても別の場所で肺炎を起こしてしまい、誤嚥性肺炎は持続しております。全身状態についても筋力低下は徐々に進んでおり、介護度は以前よりも増していると考えます(こちらが改善していくことは難しいです)。また現状として意思疎通が難しいこと、経口摂取を試みると発熱してしまうことから、経口での栄養摂取は今後も含め難しいと考えます。そのため今後も栄養剤の投与が必要になります。
現在は鼻から胃管と呼ばれるチューブを挿入して栄養剤を1日3回投与しています。栄養はまかなえますが鼻にチューブが入っているため唾液がたれ込みやすいこともあり誤嚥しやすいデメリットもあります。また管理が不十分な場合チューブに入れた栄養剤が肺に回ってしまう危険性もあります。
その他の栄養の投与方法として胃瘻があります。胃瘻は胃に手術で穴を開けチューブを直接胃に装着できるようにする方法です。チューブを鼻に通さないため経鼻に比較し誤嚥のリスクは減りますが、全く無くなるわけではありません。また定期的な胃瘻の交換が必要で訪問診療で行なっていただければ行なっていただきますが、訪問診療でできない場合にはどちらかの医療施設で行なっていただくことになります(当院では胃瘻の交換をおこなっておりませんので当院ではできません)。当院でも胃瘻が作れないと判断された場合には胃管のまま帰宅いただくか、胃瘻の作れる病院に転院してからの自宅退院となります。
以上から、経鼻からの胃管のままで帰宅するか、胃瘻を造設するかどうかを決めていただく必要があります。胃管のままであれば調整がつけば早めに帰ることはできますが、胃瘻を作る場合には少し退院は延びることになります。いずれの場合もご家族の管理が重要になりますので、ご了承ください。
残念ながら退院後も誤嚥を繰り返すことは必然と考えられます。軽微なものであれば自然に回復することもありますが、重症である場合には命に関わることが避けられません。以前からお話しているとおり命に関わる状況になった場合に、自宅でお看取りするか、病院に搬送するかは決定していただく必要があります。これにつきましてはご自身が決定できないため、ご主人が決めていただくことになります。病院に搬送されるといったことになった場合、自宅での管理は困難と判断し、救命されたときは家に帰ることは不可能と考えます。その際には転院になることをご理解いただく必要があります。
この文章を僕は帰宅してから読みましたけれど、話し合いの内容はまさにこの文章のままでした。
転院はせずに自宅で過ごしてもらうことはほぼ決定事項ですから、問題は胃管のままで帰宅するか、胃瘻を造設するかの二者択一です。
これに対する僕の気持ちは胃瘻の話が出た瞬間から大まかには決まっていました。
即決するには僕の情報量がまだ少な過ぎるので、1日ほどの余裕を持ちたいと思ったのです。
最後の方で先生が記しておられる看取りの問題ですが、このことはさっちゃんが今回入院してからずっと考え続けていたことでした。
ですから僕の心の中ではほぼ結論は出ていたことです。
僕はさっちゃんを目の前に見ながら看取りたいと思います。
コロナ禍でなければ幾つかの選択肢があると思います。
でも、コロナ禍の状況下ではその選択肢は狭まってしまいます。
今日の話し合いの中でも僕は救急車で搬送された際の気持ちから、今に至る気持ちを踏まえてその場におられる3人に話しました。
話しながら、涙が滲み出て、言葉も出せなくなりました。
そして、絞り出すようにしてこう言いました。
「僕はさっちゃんを自宅で看取りたいんです」と。
その言葉を発した瞬間、H澤先生もH越さんも「よくぞ決心してくださった」というような雰囲気が見て取れました。
お医者さんにしても看護師さんにしても、患者さんやその家族が最期のイメージを明確にしてくれることで、確信を持って対応できるのでしょう。
もっともっといろいろなこと、ここに書いたことの何倍ものことを聞いたり話したりしました。
その内容は追々ブログにも反映されることと思います。
H澤先生が仕事でその場を離れても、H越さんが長い時間僕の質問に答えてくださいました。
その話し合いも終了し、僕がトイレに行ってから正面玄関から外に出て帰ろうとしていると、H越さんが外で待っていてくれました。
そして、吸引用のカテーテルを1本くださいました。
今はコロナ禍で吸引を実際にやって練習が出来ません。
「看護学生時代、どうやって吸引の練習をしたんですか?」と聞いてみました。
すると、「友達同士でやったり、自分にやったりしましたね。傷付けて、血流したりしてね」との答えが返ってきました。
僕も自分の体で練習してみようと思います。
痛いだろうな、怖いだろうな。
でも、さっちゃんはこれを毎日10回以上体験するんだもんな。
午後3時からは災害医療センターへ行きました。
そして、担当医師のH澤先生と退院支援計画担当者のH越さんと担当看護師さんと僕の4人での話し合いの場を持ちました。
書いておきたいことを全部書き記すと膨大な文章量になってしまいそうですから、核心部分のみを今日は書いておこうと思います。
H澤先生から頂いている書類「医師よりの説明内容」に重要部分は的確にまとめられていますから、それをブログにも転載したいと思います。
誤嚥性肺炎で加療を継続しております。発熱が目立ったため一時的に抗生剤を再投与しましたが改善傾向にあったため終了しております。ただし誤嚥を常に起こしてしまっている状況であり、一部分改善しても別の場所で肺炎を起こしてしまい、誤嚥性肺炎は持続しております。全身状態についても筋力低下は徐々に進んでおり、介護度は以前よりも増していると考えます(こちらが改善していくことは難しいです)。また現状として意思疎通が難しいこと、経口摂取を試みると発熱してしまうことから、経口での栄養摂取は今後も含め難しいと考えます。そのため今後も栄養剤の投与が必要になります。
現在は鼻から胃管と呼ばれるチューブを挿入して栄養剤を1日3回投与しています。栄養はまかなえますが鼻にチューブが入っているため唾液がたれ込みやすいこともあり誤嚥しやすいデメリットもあります。また管理が不十分な場合チューブに入れた栄養剤が肺に回ってしまう危険性もあります。
その他の栄養の投与方法として胃瘻があります。胃瘻は胃に手術で穴を開けチューブを直接胃に装着できるようにする方法です。チューブを鼻に通さないため経鼻に比較し誤嚥のリスクは減りますが、全く無くなるわけではありません。また定期的な胃瘻の交換が必要で訪問診療で行なっていただければ行なっていただきますが、訪問診療でできない場合にはどちらかの医療施設で行なっていただくことになります(当院では胃瘻の交換をおこなっておりませんので当院ではできません)。当院でも胃瘻が作れないと判断された場合には胃管のまま帰宅いただくか、胃瘻の作れる病院に転院してからの自宅退院となります。
以上から、経鼻からの胃管のままで帰宅するか、胃瘻を造設するかどうかを決めていただく必要があります。胃管のままであれば調整がつけば早めに帰ることはできますが、胃瘻を作る場合には少し退院は延びることになります。いずれの場合もご家族の管理が重要になりますので、ご了承ください。
残念ながら退院後も誤嚥を繰り返すことは必然と考えられます。軽微なものであれば自然に回復することもありますが、重症である場合には命に関わることが避けられません。以前からお話しているとおり命に関わる状況になった場合に、自宅でお看取りするか、病院に搬送するかは決定していただく必要があります。これにつきましてはご自身が決定できないため、ご主人が決めていただくことになります。病院に搬送されるといったことになった場合、自宅での管理は困難と判断し、救命されたときは家に帰ることは不可能と考えます。その際には転院になることをご理解いただく必要があります。
この文章を僕は帰宅してから読みましたけれど、話し合いの内容はまさにこの文章のままでした。
転院はせずに自宅で過ごしてもらうことはほぼ決定事項ですから、問題は胃管のままで帰宅するか、胃瘻を造設するかの二者択一です。
これに対する僕の気持ちは胃瘻の話が出た瞬間から大まかには決まっていました。
即決するには僕の情報量がまだ少な過ぎるので、1日ほどの余裕を持ちたいと思ったのです。
最後の方で先生が記しておられる看取りの問題ですが、このことはさっちゃんが今回入院してからずっと考え続けていたことでした。
ですから僕の心の中ではほぼ結論は出ていたことです。
僕はさっちゃんを目の前に見ながら看取りたいと思います。
コロナ禍でなければ幾つかの選択肢があると思います。
でも、コロナ禍の状況下ではその選択肢は狭まってしまいます。
今日の話し合いの中でも僕は救急車で搬送された際の気持ちから、今に至る気持ちを踏まえてその場におられる3人に話しました。
話しながら、涙が滲み出て、言葉も出せなくなりました。
そして、絞り出すようにしてこう言いました。
「僕はさっちゃんを自宅で看取りたいんです」と。
その言葉を発した瞬間、H澤先生もH越さんも「よくぞ決心してくださった」というような雰囲気が見て取れました。
お医者さんにしても看護師さんにしても、患者さんやその家族が最期のイメージを明確にしてくれることで、確信を持って対応できるのでしょう。
もっともっといろいろなこと、ここに書いたことの何倍ものことを聞いたり話したりしました。
その内容は追々ブログにも反映されることと思います。
H澤先生が仕事でその場を離れても、H越さんが長い時間僕の質問に答えてくださいました。
その話し合いも終了し、僕がトイレに行ってから正面玄関から外に出て帰ろうとしていると、H越さんが外で待っていてくれました。
そして、吸引用のカテーテルを1本くださいました。
今はコロナ禍で吸引を実際にやって練習が出来ません。
「看護学生時代、どうやって吸引の練習をしたんですか?」と聞いてみました。
すると、「友達同士でやったり、自分にやったりしましたね。傷付けて、血流したりしてね」との答えが返ってきました。
僕も自分の体で練習してみようと思います。
痛いだろうな、怖いだろうな。
でも、さっちゃんはこれを毎日10回以上体験するんだもんな。