さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

熊本の実家へ新幹線で行きましたが、大変でした

2019-12-31 23:57:35 | 熊本にて
熊本との行き来に新幹線を使ったことはありましたけれど、青春18きっぷで行き来しなくなってからでは初めてでしょうか?
さっちゃんが長時間の旅にだんだんと耐えられなくなってきたせいで、青春18きっぷも使わなくなったのですから。
それに新幹線は値段が高いですし、飛行機の方が安価な切符が手に入りやすいというのも大きな理由ですね。

飛行機を使うようになってからでは、正月休みに熊本へ帰るのは初めてだったでしょうか?
格安航空券を購入しようとネットで手続きし始めてビックリ!
正月の帰省航空券はあまり安くなってないんですね。
もっと早くから手続きしていれば安いチケットがあったんでしょうか?
とにかく新幹線よりずっと高い!
という訳で、今回の正月休みは新幹線で帰熊することになったという訳です。

昨日の朝早く、6時に僕は起きました。
前の晩に洗い残した食器を洗い、生ゴミを二重三重にくるんで冷凍庫にしまったり、まだ入れてなかった持ち物をザックに入れたりしました。
6時半くらいにさっちゃんを起こします。
前の晩にさっちゃんには早く寝てもらうために1時間ほど添い寝もしましたから、まずまずの寝起きです。
何度も「明日は熊本へ行くよ」と言っていたのに、なぜ早く起きなければならないのか、分からないみたいですね。
着替えもスムーズにいくよう、前の晩の暖房はそのまま付けっ放しにしていました。
寒いからと、布団の中に戻られてしまっては大変だからです。
そんなこんなで、至って順調に出発の準備は進みます。

しかし、ここで予期せぬ事態が!

さっちゃんがトイレに行くことになって、大をもよおし始めたんです。
便秘のさっちゃんがそろそろ出てもいいころではあったので、出発前にこれはいいと思ったんですが・・・・
ですから、ちゃんと出るまでじっくりと構えて待つことにしたんですが・・・・
10分待っても、20分待っても、出て来ません。
「もう出ないのかなぁ?」と聞いても、どうも駄目みたい。
それなりに踏ん張ってくれていたのに、残念至極!
逆に今日の熊本までの移動に大きな不安要素を抱えてしまうことになってしまいました。

途中の小さなことでのあれやこれやのアクシデントはここでは書きません。
まあ、いろいろありますよね。
さっちゃんは朝からまずまずの機嫌で、帰省ラッシュで混んでいる新幹線の自由席にもめでたく座れましたしね。
東京から岡山あたりまでは乗車率120%くらいだったでしょうかね。
博多行に乗ったんですけど、さっちゃんは大阪あたりで我慢の限界になってしまいました。
「もう帰るから」とか言い始めて、「私は降りる」とかも言い始めるんです。
僕もよほど次の駅で(大阪とか神戸あたりで)下車して、さっちゃんの気分が変わるまで駅構内を歩き回ったりしようかと思いました。
座席を立ち上がって後ろの方を見回したり、僕に反発して少し大きな声を発したりします。
どれくらいの時間がたったんでしょう?
新神戸の駅に着く前後だったでしょうか?
何とか荒れた気分も移ろって、普段の気分に戻って来てくれました。

無事に博多駅に到着し、熊本へのお土産とこの日初めての食事のサンドウィッチを買いました。
東京駅でお土産と朝食も買うつもりだったんですが、とにかく人、人、人で買う気力もそがれてしまっていたんです。
それに、新幹線内のトイレは混んでいましたから、常とは逆に水分摂取も控えてたくらいですから。

熊本へ向かう新幹線に乗り継ぎました。
熊本まではわずかな時間ですから、ここまで以上の混みようだったんですが、
1号車最前列の座席の方がさっちゃんの姿を見てなんでしょうか、座席を譲ってくださいました。
次の駅では、その隣りの席の方が「次で降りますから」と、僕にも座席を譲ってくださいました。
しばらくして、さっちゃんは目の前の出入り口通路に立っている若い女性にしきりに話しかけています。
笑顔を浮かべて、熱心に何やら話しかけてるんです。
その女性も優しそうな表情で、一生懸命聞き取ろうと、とても親身に耳を傾けてくださっています。
でも、ぜんぜん分かるはずありませんよね。
しばらくして、僕はその女性に「分からないでしょ、失語症なんですよ」と言ってあげました。
それからも、さっちゃんは彼女に語り続けていました。
彼女はさっちゃんの言うことに優しく耳を傾け続けてくださいました。
次に停車した駅で彼女は下車しました。
「ありがとう」と告げたかったんですが、すぐに見えなくなって言えませんでした。

そんな見ず知らずの方々の優しさに触れながら、熊本駅に無事到着。
ここでトイレに入ったんですが、なんとこれまた無事に快便!
新幹線の中でなくて良かったです。
新幹線のトイレはさっちゃんと一緒に僕も入るには狭いですし、揺れますし、何よりもよおした時に空いてるとは限りません。
最寄り駅まで在来線で行って、日没前には実家(と言っても両親ともいないんですがね)に到着していました。

さっちゃんは新幹線での移動にも耐えられない状況のようですね。
心配事が多くて大変です。
一気に東京から博多まで行くのを考え直した方がいいのかもしれませんね。
途中、大阪でも乗り換えるようにした方がいいのかもしれませんね。
次回、新幹線に乗る状況になったら試してみたいと思います。
でも、そのころはもっと大変になってるだろうなぁ。
コメント
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