ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

神風が吹けば

2011-02-08 23:04:00 | Weblog
来るときは重なって来る。
ヒマなときもあるんだから、バラバラと来てくれたらいいのに、
どうして重なるんだろう。

重なると、そのたびに決断力と判断力も鍛えられるわけで、
「やりくり」が上手くなって、要領がよくなるわけで、
これぞ人生、と思うわけだけれど、
今回の両立はかなり厳しいと思う。客観的に自分の状況を見て。

単に、仕事と旅行をいかにやりくりするか、ということなんだけど、
明日、というか、これから約1ヶ月間、神風が吹けばいいと、本気で思っている。
いまこのタイミングで「1ヶ月後に1週間の旅行に行きたいんですけど」なんて、
なかなか言い出せない。

そういえば、むかし、
ドタキャンの理由が、決まって身内の不幸や誰かの入院だった人がいた。
数えてみると、ものすごい大家族で、
「今日も来ないねえ」「明日、誰かが入院したって電話があるんじゃない」という
笑い話になったあの人、いまから考えると、スゴい強者だ。
そして、それを容認するような余裕というかゆるさも、
そのころはまだ日本社会にあったよなあ。
いまじゃ、仕事の取り合いだから。

ここ数日、シモーヌ・ヴェイユの言う労働と、派遣労働者の労働の近さを考えていた。
一番近そうなのは、「完成させなくてもいいよ。その仕事」と言われることかなあ。
言われた方としてみたら、「それなら、こんな仕事させるなよ」と思うし、
指示する方としてみたら、「いま、そんなヒマがない。やれるところまでやってくれたら、
そのあと、誰かに引き継がせるから、それでいいんだよ」と言ったところか。
仕事をする人の尊厳も、充実感も、そこにはまったく入って来ない。

でも、なんかもっとあるような気がする。
う~ん、もう少し考えてみよう。

明日、「その仕事、そんなに大切じゃないから旅行に行っていいよ」なんて、言ってもらえたら、
本気で嬉しい。

・・・さて、どうだろう。
言われたらやはりショックなんじゃないかな。私も。
さらに言われていい気がしないのは、あなたじゃなくていいから、行けばいいよ、か。
うむ。こっちの確率の方が高いな。
だからやはり、神風が吹いて、状況がぐるんと変わることを期待する。