ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

那須高原散歩 ~藤城清治美術館(その3)~

2014-01-27 | 旅行
藤城さんの作品は、メルヘン、そして自然の美にとどまらず
現実の社会をも描き出しています。



そのことを、教育テレビの「日曜美術館」(昨年12月29日
再放送)は、次のように解説しています。

「メルヘンだけではない、現実の世界を描くきっかけになった
 原爆ドームの作品。そして、東日本大震災。藤城は何度も
 被災地を訪れ、復興の祈りを込めた影絵を制作。去年11月
 には防護服を着て福島第一原発をデッサン。完成した影絵
 には、がれきの中に『世界がぜんたい幸福にならないうち
 は個人の幸福はあり得ない』という賢治の言葉を添えた。」
 http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2013/0825/index.html

東北の被災地が少しずつ復興への道を歩んでいる中で、必ずしも
その道筋が見えない福島。


しかし、藤城さんのこの作品には、私たちが希望を抱き続ける
ことへの祈りを感じます。

藤城さんが描こうとしているもの、それは「愛」なのかもしれ
ない、私にはそう思えてなりません。

(了)

コメント
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