読書のカテゴリーで書くのは久しぶりだなー。
宇梶剛士『不良品 オレは既製品じゃない!』
俳優・宇梶剛士が自身の生き様を率直に語る。複雑な家庭環境で育ち、プロ野球選手を目指した少年時代、ある事件を機に巨大暴走族の総長へなっていく経緯、そして少年院でのチャップリンの自伝に出会い…。自身の半生に正面から向き合った感動のノンフィクション。
久しぶりに専門以外の本を読んだような気がします。
お母さんがアイヌである、という点に興味を引かれて古本を買い求めたのですが、普通にサラサラと読める自伝だったかと思います。
特に印象に残ったのは、
駆け出しのころに師匠の錦野旦に言われたという
「他人の悪口は言うな。言った悪口は倍になって返ってきて、必ず先細りになるぞ」(本文149頁より)
という言葉と、
売れなくなった時期に叔父から言われたという
「人間っていうのは、自分が負けていると思っている奴の悪口を言うもんなんだぞ」(本文189頁より)
という言葉でした。
単純だけど忘れがたい言葉です。
なろう、なろう、明日なろう。
明日は人の長所を語ることのできる大人になろう。