映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『インファナル・アフェアⅡ 無間序曲』 '03 香港

2006-05-09 17:04:10 | Weblog
【スタッフ】
《監督》 劉偉強アンドリュー・ラウ / 麥兆輝 アラン・マック
《脚本》 アラン・マック / フェリックス・チョン
《ライン・プロデューサー》 エレン・チャン / ロレイン・ホー
《美術》 ビル・ルイ
《衣装》 デザインシルバー・チョン
《アクション指導》 リー・タッチウ
《撮影》 アンドリュー・ラウ / ン・マンチン
《編集》 ダニー・パン / パン・チンヘイ
《音楽》 チャン・クォンウィン
《音響》 デザインキンソン・ツァン
【キャスト】
陳冠希エディソン・チャン,ショーン・ユー,黄秋生アンソニー・ウォン,曾志偉エリック・ツァン,劉嘉玲カリーナ・ラウ,呉鎮宇フランシス・ン,胡軍フー・ジュン,チャップマン・トウ,張耀揚ロイ・チョン,リウ・カイチー
【ストーリー】
黒社会から警察に送り込まれたラウ(アンディ・ラウ劉徳華 今作は陳冠希エディソン・チャン)、警察から黒社会に潜入した警官のヤン(トニー・レオン梁朝偉 今作はショーン・ユー)。その二人を中心に、香港の黒社会と警察の攻防を描いたのが前作『インファナル・アフェアー』だったが、今作はラウとヤンの若い頃、この物語の発端にたある部分が濃密に描かれている。
時は1991年から始まる。黒社会を一手に握っている大ボスのクワンが一人の若者に暗殺された。それは、今は配下のボスの一人であるサム(曾志偉エリック・ツァン)の妻マリー(劉嘉玲カリーナ・ラウ)に指示されたラウの仕業だった。しかし、それをサム自身は全く知らない。黒社会のボスでありながら、どこかに人の良さを残すサムを、何とか大ボスに押し上げたいというマリーの先走りだったのだ。クワンの跡継ぎであるハウ(呉鎮宇フランシス・ン)は、クワンの死を機会に、それぞれ独立しようと目論むボス達を押さえ込みつつ、犯人探しを始める。
この騒動によって思いもよらず人生を狂わされた若者が一人いた。クワンの私生児で警察学校で学んでいたヤンだ。彼は父親の世界とは全く違う場所で生きていこうとしていたのだが、クワンの死によって警察に素性がばれ、警察学校を追放されることになる。そんな彼に、組織犯罪課のウォン警部(黄秋生アンソニー・ウォン)が黒社会への潜入を持ちかける。無事任務遂行のあかつきには、警察官として迎え入れることを条件に、ヤンは密偵になることを承知する。
そして時は流れ、香港の中国返還の年、1997年。クワン殺しの犯人は見つからないも、サムを含む五人のボス達は完全にハウに覇権を握られ、香港の黒社会は安定した状態にあるように見えた。しかし、ハウは父親の恨みを忘れてはいなかったのた。再び事態は動き出す・・・

【感想】
華仔(アンディ・ラウ劉徳華)も偉仔(トニー・レオン梁朝偉)も出ないし、まっいっか・・・と思って見ていなかったの。そしたら、香港映画迷仲間から「絶対見るべし。ジャンユー(呉鎮宇フランシス・ン)が、めっちゃいいもん、絶対に好きなはず!!」といわれ、そこまで言うならと見てみたところ・・・まさしく!!
いやいや、ジャンユーだけじゃないよ、香港映画曲者俳優三人衆(怪優は他にももっといるけどね(^^;)残りの二人(黄秋生アンソニー・ウォン&曾志偉エリック・ツァン)までもが、あの抑えに抑えた芝居。加えて、張耀揚ロイ・チョンまでもが渋いったらありゃしない・・・ところで、ロイ、台詞あったって (^^;。
一応、ラウ&ヤンの若い頃の物語ってことだけど、これは三人衆の映画だわぁ。劉偉強アンドリュー・ラウの真骨頂だね。個人的には、カリーナ(劉嘉玲)と胡軍(フー・ジュン)も捨てがたい。極限まで男の世界を描いたこの映画の中で、女の業と性をキッチリと見せつけたもんなぁ。あれだけのメンバーの中で見劣りしないどころか、女としてとことん毅然としていたあの姿は男達より男前だったでしょ。ちなみに、胡軍は『藍宇(ランユー)』の時から、外見が好みだなぁと思っていたのさ(爆)。
まっ、とにかく、この映画に薀蓄はいらないね。見ろ、そして酔えってことだと思う。撮り方に関しても、山盛り薀蓄が語りたくなる好いシーンが目白押しなんだけど、それをあえて封印する。見てくれっ!! これがジョン・ウー以来の香港ノワールを正統的に継ぎつつ、かつ独自の新境地を開いた当世香港映画の誇りだもん。それにしても、まじ、三人衆・・・いいわぁ~。&カリーナ、いいわぁ。

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