『鑑定士と顔のない依頼人』

2013年 伊
監督：ジュゼッペ・トルナトーレ
出演：ジェフリー・ラッシュ、ジム・スタージェス、シルビア・フークス、ドナルド・サザーランド、フィリップ・ジャクソン、ダーモット・クロウリー

高名な鑑定士バージルは、オークションの競売人を務めながら、自分が気に入った美術品を不正に安価で手に入れ、秘密の部屋にコレクションしていた。ある日、若い女性の声で、両親が残した調度品の査定してほしいという電話依頼があった。最初は断ったバージルだったが、何か引き付けられるものがあり屋敷に向かう。そして、何度訪問しても、理由をつけて顔を見せない依頼人に苛立ちながらも、いっそう引き付けられていくのだった・・・

この映画、絶対に見てるんですよね。けど、既観リストに記録してない・・・ふむ。感動した映画でも、感動したことだけ覚えていて、詳細は忘れてしまう質なんですが、この映画は細部まで覚えてました。かといって、気に入ったというわけではないと思うんですよ。どうも、顔のない依頼人の魅力がよく分からない。バージルが、どんどんのめり込んでいくことに違和感しか感じなかったですからね。でも、なんでこんなに詳しく覚えているんだろう・・・やっぱり組たてが巧いんでしょうか、そうとも思えないのだけど(爆)。とにかく、素晴らしいと絶賛はしませんが、二度目でも最後までちゃんと見たということは、それでけしっかりと作られた映画だということなのだと思います(^^;。

『翔んで埼玉』

2019年 日本
監督：武内英樹
出演：二階堂ふみ、GACKT、伊勢谷友介、ブラザートム、麻生久美子、島崎遥香、成田凌、間宮祥太朗、加藤諒、益若つばさ、中尾彬、武田久美子、麿赤兒、竹中直人、京本政樹、JAGUAR

都会度で人の価値が評価される世界で、東京都民は最も尊く、埼玉県人は徹底的に蔑まれている。東京都知事の息子で、エリート中のエリートが集まった白鵬堂学院の生徒会長を務める壇ノ浦百美は、当然のことながら、埼玉県人を人間以下の存在だと認識していた。ある日、容姿においても能力においても突出した力を持つ転校生の麻実麗と出会い、反発しながらも次第に惹かれ合っていくのだが、麻実は埼玉を解放するために出身地を偽って学院に潜入した埼玉県人だった・・・

かねてより噂は聞いていたし、何より魔夜峰央 さん原作なわけだから、決して意外な内容ではなかったけど、それにしてもバカバカしさがステキだ(笑)。何度「バカだわ～」と言いながら噴き出したことだろう(^^)。ところで、原作にはブラザートムさんパパ一家のストーリーはあったんだろうか。彼らがバランスをとって、メインストーリーがぶっ飛び過ぎて宇宙の彼方に付きぬけていくのを繋ぎとめていました、これは魔夜さんぽくない気がしましたが、映画としてはとても良かったと思うのであります。見るまでは、GACKTさんは徹底的に気取っているだけだろうと勝手に予想していましたが、かなり熱く苦悩したり闘ったりしていて、妙に感動しちゃいました(笑)。キャスティングが、当て書きかと思うほど皆さんハマっていましたが、個人的には武田久美子さんを持ってきたセンスに脱帽です(^^)。いや～、真剣にバカバカしいって、ほんと素敵です(^^)。