映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『雁』

2012-04-28 20:08:13 | Weblog
日本 1953年
監督:豊田四郎
出演:高峰秀子、田中栄三、小田切みき、浜路真千子、東野英治郎、浦辺粂子、芥川比呂志、宇野重吉、三宅邦子、飯田蝶子、山田禅二、直木彰、宮田悦子、若水葉子

知人の紹介で呉服商・末造の妻になったつもりの玉だったが、末造には妻子がおり、職業も高利貸しだった。それを知った玉は、騙されたことに腹が立ったが、だからといって末造と別れ、父と共に貧しい暮らしに戻る決心もつかず、ダラダラとそのままの暮らしを続けていた。そんな玉が、たまたま見かけた医科大学生の岡田に恋をする・・・

ドロドロした展開にはならないので、正直、肩透かしなんですが、それなりに見せるのは、当時の日本映画の腕の良さなのか、役者の巧さなのか。とはいっても、わたしは好きじゃないです。玉の心情や行動って、けっこうリアルな女性の心理だと思うんだけど、これをわざわざ映画で見せられたくないなって思います、はい。



『OBERON日記』
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『てんちゃん日記』
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『AINA(藍那)』
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『A SCRAP』
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『巷のお茶コレクション』
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『100歳の少年と12通の手紙』

2012-04-28 19:40:57 | Weblog
2009年 フランス&ベルギー&カナダ
監督:エリック=エマニュエル・シュミット
出演:ミシェル・ラロック、アミール、マックス・フォン・シドー、アミラ・カサール、コンスタンス・ドレ、ジェローム・キルシャー、ミレーヌ・ドモンジョ

白血病のオスカーは10歳。頼みの綱の骨髄移植にも失敗し、彼に残された時間は僅かしかない。医師からそのことを知らされた両親は、悲しみのあまりオスカーに会えなくなってしまった。が、両親のその反応は、オスカーには彼への愛の欠如であり裏切りに感じられた。すっかり大人に心を開かなくなったオスカーだったが、たまたま病院にピザの宅配に訪れた口の悪いローズには、何故か懐つくのだった。嫌がるローズに、医師のデュッセルドルフが、オスカーの話し相手になってくれるよう依頼する。そしてローズは、オスカーに、1日を10年と考え、毎日神様に手紙を書くことを薦めた・・・

脇役なんだけど、デュッセルドルフ先生が好かった。オスカーもだけど、映画も、同情を求めるようなお涙頂戴を拒否しながら、それでも人の心の繋がりを大切に思っているし、人の優しさも信じてるんだなって感じられて、じわっと心が温かくなります(^^)。



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『幸せの隠れ場所』

2012-04-26 20:05:49 | Weblog
2009年 米
監督:ジョン・リー・ハンコック
出演:サンドラ・ブロック、ティム・マッグロウ、クイントン・アーロン、キャシー・ベイツ、リリー・コリンズ、ジェイ・ヘッド、レイ・マッキノン

家もなく誰にも相手にされず孤独に生きていたマイケルを不憫に思ったアンは、とりあえずのつもりで彼を家に迎え入れる。けれど、彼の素直で優しい人柄に接し、そのまま家族として彼を受け入れようと決心する。やがて、ボルチモア・イレブンスに入団し、ブロのアメフト選手として活躍するマイケル・オアー選手の体験をもとに作られた映画。

『幸せの隠れ場所』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/theblindside/


実話ということなので、大筋は本当にあったことなんだろうなぁ~。もちろん、感動的に脚色はされているだろうけど、それにしても、なかなか出来ることじゃない。しかも、年頃の娘さんが居てだもん・・・子どもたちも、偉いよなぁ。実話じゃなきゃ、甘い話だって切り捨てちゃうような話だけど、それだけに素直にスゴイなって思っちゃって・・・映画として楽しめたかどうかは、自分でも分からないけど・・・それなりに考えさせられるよね(^^;。



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『女賭場荒し』

2012-04-11 19:46:55 | Weblog
1967年 日本
監督:弓削太郎
出演:江波杏子、成田三樹夫、高千穂ひづる、加藤嘉、桂米丸、都家かつ江、小池朝雄、千波丈太郎、甲千鶴、水原浩一、青山良彦、飛田喜佐夫、待田京介、橋本力、津山由起子、南堂正樹、関幸四郎、竹内哲郎、北城寿太郎、杉森麟、原田玄、志保京助、中原健、有島圭

平凡なOLだった銀子が、たまたまバーで知り合った男に、はじめて連れて行かれた賭場で大勝ちする。銀子自身は知らなかったが、実は彼女の父の辰吉は、かつて日本一といわれたツボ振りだったのだ。家に帰って大金を見せ無邪気に自慢する銀子を、今は堅気のタクシー運転手をしている父が叱りつける。父は賭場に銀子が勝金を返しにいき、イカサマに気付いて襲われる。死に際、父は銀子に、なるならイカサマなしの日本一のツボ振りになれと言い残して息絶える・・・

江波さんの女賭博師シリーズ。ん~・・・勝手なつもりで、もっと江波さんがカッコイイはずだったんだけど・・・なんか、思ったほどじゃなかったです・・・残念。



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『死刑台のエレベーター』

2012-04-11 19:08:27 | Weblog
2010年 日本
監督:緒方明
出演:吉瀬美智子、阿部寛、玉山鉄二、北川景子、平泉成、りょう、津川雅彦、柄本明

夫が運営する医療法人に務める医師の時籐と恋仲になった芽衣子は、時藤と夫を自殺に見せかけて殺すことにした。しかし殺害計画を実行後、時藤は病院のエレベーターに閉じ込められてしまう・・・

ルイ・マル監督の、っていうかジャンヌ・モローのオリジナルは観たのだけど・・・よく覚えてない、こんなだっけ?なんか、すんごくガッカリだったんですけど・・・

とにかくイメージシーンがウザイんですよね。で、玉鉄くんの役がまたウザイ。吉瀬さんの悪女ぶりに期待したんだけど、特に悪い女の魅力もなく、かといって共感できるということもなく・・・単純にツマラナイ女なんですよね。どうしたもんだかなぁ~・・・困惑してしまったのでありました。



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『馬』

2012-04-11 18:37:39 | Weblog
1941年 日本
監督:山本嘉次郎
出演:高峰秀子、藤原鶏太(釜足)、竹久千恵子、平田武、細井俊夫、市川せつ子、丸山定夫、沢村貞子、小杉義男、清川荘司

馬が大好きな少女イネ。けれど、彼女の家は貧しくて、馬を飼うこともできない。しかしある日、生まれた最初の子馬をやるから妊娠馬を預からないかという話が舞い込み、父は渋々ながらその話をうける。そして生まれた子馬をイネは大切に育てたのだが・・・

昭和16年、開戦直前の映画ですよ。最初に、東條英機陸軍大臣の推薦文があったり、時代を感じますね。それを考えると、ある種の戦意高揚のための映画なのかなって思うんですが・・・ん~、見た印象は、そうでもないですよ。ちゃんと好い少女と馬の心の交流が印象に残る映画になってますよ、はい(^^)。



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『最後の忠臣蔵』

2012-04-11 18:06:16 | Weblog
2010年 日本
監督:杉田成道
出演: 役所広司、佐藤浩市、桜庭ななみ、山本耕史、風吹ジュン、田中邦衛、伊武雅刀、ヨシ笈田、安田成美、荒木悠司、福本清三、北村沙羅

吉良上野介を討ち果たし主君の恨みを晴らした大石内蔵助と忠臣たちは、事が成就の後、見事に切腹して果てた。けれど、内蔵助から彼の隠し子の養育を託された瀬尾は、卑怯者の汚名を背負うのを覚悟で討ち入りの前日に姿を消し、それ以来16年、内蔵助の娘・可音を大切に育ててきた・・・

『最後の忠臣蔵』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/chushingura/


瀬尾の忠義は感動的だし、武士道の美しさみたいなものも伝わってくるけど・・・根本的な設定が納得できなくて、ずっと悶々としちゃいました。自分の隠し子を育てて欲しいなんて超私事のために、忠義一途の男に、討ち入り前日に逃亡させるなんて惨い事をする大石内蔵助ってどうなのって思いません?それを頼む相手なんか、他にいくらでもいるでしょうよ、ね(^^;。

それから、桜庭ななみちゃん・・・とっても可愛らしい女の子だと思うけど、この映画の絵には嵌らなくないですか?所作や台詞、がんばっているのは伝わるのだけど・・・それでも拭えない今時感が。

それから、役名の可音、字をみると美しいけど、音だけで聞くとカネ(金)に聞こえて良くなかったです(^^;。もちろん、ななみちゃんが責められる筋合いのものじゃないですけどね。

それからそれから、浄瑠璃は何で道行きものなんでしょうか・・・なんか、いろいろとちぐはぐな感じがして、残念な思いが残る映画でした。



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『春の戯れ』

2012-04-11 17:43:48 | Weblog
1949年 日本
監督:山本嘉次郎
出演:徳川夢声、宇野重吉、飯田蝶子、高峰秀子、江川宇礼雄、三島雅夫、鳥羽陽之助、一の宮あつ子

明治の始め、外国の船も出入りする品川で居酒屋を営む金蔵とその息子の正吉。正吉の心は、お互いに憎からず思っている幼馴染のお花と所帯をもって地道に暮らすか、外国の船に乗って世界を旅するかで揺れていた。お花は、自分のために夢を捨てようと苦しんでいる正吉を見かね、良い縁談があるとワザと愛想尽かしをして彼を旅へと送り出す。出発後、花は妊娠に気付くが、彼女を想う呉服屋の大旦那の徳兵衛は、それを承知で彼女を妻に迎え入れる・・・

宇野さんが正吉なんですよね。たしかに若くてらっしゃるんだけど、枯れた名優の宇野さんを知っていると、彼に青臭い口調で「ちゃん(お父さん)!」とか言われると、なんか違和感ありまくりで居心地が悪かったです(^^;。

それにしても徳兵衛さんが男だねぇ~。これが男のカッコよさなんだと思うよ。愛が深いもんっ!!それに、花ちゃんが、ちゃんと応えているのも好かったね。男を見る眼がある女だったってとだよね。というわけで、いろいろ違和感はあるんだけど、徳兵衛さんのおかげで、楽しめました(^^)。

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『ボーイズ・オン・ザ・ラン』

2012-04-07 19:02:49 | Weblog
2010年 日本
監督:三浦大輔
出演:峯田和伸、黒川芽以、YOU、松田龍平、小林薫、リリー・フランキー、でんでん、渋川清彦、尾上寛之、米村亮太朗、大谷英子、遠藤雄弥、岩松了

ガチャガチャを販売する玩具会社の営業マンの田西は、見るからに冴えない男。プライベートで女性にもてないのは当然として、取引先の玩具を扱う小売店の若者にまで馬鹿にされている。そんな田西だったが、同僚のちはるに恋をして、ライバル会社のイケメン営業の青山に助けてもらい、彼女とイイ感じになる。けれど結局、ちはるにはフラれ、彼女は青山と付き合ったあげく、酷い扱いをうけてしまう。それを知った田西は、ちはるのために・・・

『ボーイズ・オン・ザ・ラン』公式サイト
http://www.botr.jp/


いや~・・・峯田さんに歌われると、こりゃたまらんね・・・反則やわ。けど、ちゃんと役者さんとしても、お芝居してはるんやね、感心しました(^^)。それぞれ、役者さんが、出すぎず個性キラリで、いいんじゃないでしょうか。絶賛とはいきませんが、好きですよ、わたしは(^^)。



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『月下の蘭』

2012-04-07 18:45:27 | Weblog
1991年 日本
監督:石井隆
出演:根津甚八、余貴美子、藤原美紗、山口祥行、団時朗、不破万作

ヤクザの抗争で妻娘を失った橋川は、事件から10年たって、娘に似たアイドル・蘭に出遭う。その蘭が誘拐され、薬漬けにされた上、男のおもちゃにされてしまった。それを知った橋川は・・・

石井監督の作品って、けっこう定期的に放送されるけど、それだけ固定のファンが多いってことなんだろうな。それは分からなくもないんだけど・・・でも、これってどうなんだろう。石井監督に心酔しているお弟子さんか、ちょっと器用なファンが撮ったみたいじゃないっすか?

根津さんは、こういう映画のこういう役が少なくないんだけど・・・もっと別の方向性もあったと思うんだよね。こういうキャスティングも、すごくよく分かるんだけどさ・・・なんか、勿体無かったなとも思うのでありました。


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