『何がジェーンに起こったか』

1962年 米
監督：ロバート・アルドリッチ
出演：ベティ・デイヴィス、ジョーン・クロフォード、ヴィクター・ブオノ、アンナ・リー、メイディ・ノーマン

名子役と持て囃された妹のジェーン。その姿を隅から眩しく妬ましく見ていた姉のブランチ。けれど時がたち、彼女たちが大人になった時、今度はブランチが名女優として一世を風靡、ジェーンは姉のコネでオコボレの仕事をもらう落ち目の女優になっていた。そしてブランチが人気絶頂の時、彼女は突然の事故で半身不随になり、姉妹は二人とも芸能界から姿を消した。そしてさらに月日がたち、老境に達した二人が暮らす館で・・・

姉妹の間の嫉妬を、かなりストレートに描いた作品ですよね。過去の栄光に縋る自分勝手な妹ジェーンと、彼女を理解し庇い続ける優しく人格者な姉・・・というには、子どもの頃、ジェーンを見るブランチの表情が気になりつつ・・・それが後になって多少は活きてきて、良くできた映画だと思います。ブランチがジェーンに追い詰められていく様子には、それってちょっとジェーンに都合よすぎないかとは思うけど・・・女優さん二人が、それぞれに自分の役割をしっかりと演じいらして、見やすくなっています。古い映画だけど、ちゃんと見られますね。

『ビザンチウム』

2012年 イギリス&アイルランド
監督：ニール・ジョーダン
出演：ジェマ・アータートン、シアーシャ・ローナン、サム・ライリー、ジョニー・リー・ミラー、ダニエル・メイズ、
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ

掟に背いて正統派バンパイア組織から追われているクララとエレノアは、一か所に安住することも叶わず、街から街へ移り住む放浪の生活を余儀なくされている。しかし、ある海辺の保養地にやってきたエレノアは、難病におかされた青年と出会い恋に落ちた。そしてエレノアは、青年を救うために、ある決心をする・・・

イケメン・バンパイヤものは好みではないのだけど、少女が主演ということで、見ることにしました。なかなか面白い設定ではあると思うのだけれど・・・バンパイヤになる際の映像がぁ～・・・工夫は評価するけど、仕上がりとしてはやっぱりイマイチな気がしますね・・・チャッチク感じてしまう・・残念です。
クララの物語も、そこそこ面白いし・・・もう少し文学性みたいな部分を重要視したら、もっと面白くなってきたのでは。いろんな点で努力はかいますが、仕上がりは未熟・・・といった印象です。生意気な感想で申し訳ない。