映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『ドリームハウス』

2020-08-28 17:58:22 | Weblog
2011年 米
監督:ジム・シェリダン
出演:ダニエル・クレイグ、ナオミ・ワッツ、レイチェル・ワイズ、マートン・ソーカス、イライアス・コティーズ、ジェーン・アレクサンダー、テイラー・ギア、クレア・ギア、レイチェル・G・フォックス、ブライアン・マーレイ、サラ・ガドン

執筆に専念するため出版社を辞めたウィルは、家族と過ごすために郊外に家を買った。家族と過ごす幸せな日々が始まるはずだったが、その家は、かつて夫が妻と子どもたちを殺した事故物件だった。子どもたちが何かを目撃したり、不審な男が家のまわりをうろついたり、妻のリビーも怯えはじめる。家族を守るため、ウィルは過去の事件について調べ始めるのだが・・・

目新しい設定ではないけど、役者さんも揃ってるし、堅実に撮られた映画って感じで、ちゃんと楽しめます。微妙な違和感みたいなものも、最初からちゃんと描かれていて、観客に対して誠実なのが、わたしは好きです(^^)。
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『オールド・ボーイ』

2020-08-28 17:30:28 | Weblog
2013年 米
監督:スパイク・リー
出演:ジョシュ・ブローリン、エリザベス・オルセン、シャールト・コプリー、サミュエル・L・ジャクソン、 マイケル・インペリオリ、ポム・クレメンティエフ、ジェームズ・ランソン、マックス・カセラ、リンダ・エモンド、エルヴィス・ノラスコ、ラミ・マレック、ランス・レディック、ハンナ・ウェア、リチャード・ポートナウ、ハンナ・シモーヌ、ケイトリン・ダラニー、リジー・デクレメント、エリック・ジャーソヴィッツ、ブレット・ラペイロウス、グレイ・デイモン

自分勝手で何事にもだらしないジョーは、妻からも見放され、大事な商談にしぐった夜、大酒を飲んで意識をなくしてしまう。気が付くと、見知らぬ部屋に閉じ込められており、叫ぼうが暴れようが、何の反応もない。部屋のテレビからは、妻がレイプされたうえ殺され、その犯人が自分だということになっており、何が何だか分からず混乱するジョー。けれど、何をしても答えは得られず、茫然自失のまま、定期的に中華料理がさしいれられる中華料理で命をつなぐだけの日々が過ぎる。やがて、テレビで成長した娘の姿を見せられ、ジョーの中に闘志が生まれる。必ずここを出て、娘に会う、自分を閉じ込めた奴に復讐する。目的を得たジョーは、体を鍛え、きたるべき時に備え始めた。そして、彼は20年ぶりに突然解放された・・・

わたしの記憶が確かなら、ずっとずっと前に、亜細亜映画ファン仲間から「絶対に気に入ると思うよ」と紹介された韓国映画に『オールド・ボーイ』というのがありました。その映画のリメイクなのね(^^)。で・・・はっきりと覚えてないけど、韓国映画の方は、たしかに面白く拝見した気がします。でも、この米国版の方は、あんまり・・・だったかな(^^;。何が違ったんだろう・・・主演の俳優さんの容姿かな(爆)。わたし、決してイケメン好きではないんですが、それでも好みはありますからね(笑)。 
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『世界の涯ての鼓動』

2020-08-28 16:54:24 | Weblog
2017年 ドイツ&フランス&スペイン&アメリカ
監督:ビム・ベンダース
出演:ジェームズ・マカボイ、アリシア・ビカンダー、アレクサンダー・シディグ、レダ・カティブ、アキームシェイディ・モハメド、ケリン・ジョーンズ

マグマの調査によって生命の起源が解き明かす研究をしている生物数学者のダニーは、探査艇でグリーンランドの深海に潜ってデータを収集しサンプルを採取するという危険な調査の前に、ノルマンディーの海辺にあるホテルで休暇を過ごしていた。MI-6の諜報員であるジェームズも、爆弾テロ組織を壊滅させるという任務で南ソマリアに潜入する前のひと時をノルマンディーで過ごそうと、ホテルを訪れる。二人はあっという間に恋に落ち濃密な時間を過ごすけれど、五日後にはそれぞれが自らの仕事のためにホテルを後にした・・・

まったくタイプの違う極限に向かおうとしている男女が出会い、美しい自然の中の観光地で五日間だけ一緒に過ごすっていうのは、なかなか面白い設定だし、そのうち一人が深海にもぐって生命の起源について調査する研究者っていうのも素敵な選択だと思うんだけど・・・なんだかずっと違和感が拭えなくて・・・。違和感の一つは、あまりにもあっさり二人が恋に落ちることで・・・それはまあ、二人の特殊な精神状態がなせるわざということにしてもいいんだけど・・・二つ目の違和感が、ダニーの心理描写で・・・狭い深海探査艇で深い海の底に潜ることへの恐怖みたいなことが繰り返し描かれるんだけど・・・まあ、それが二人の共通点で、この映画のキモなのかもしれないけど・・・私が勝手にそうであって欲しいと思う科学者のイメージは、ほんの少しの人しか搭乗できない深海探査艇に乗り込んで深海にいけることにワクワクするんじゃないのかと・・・せっかくの機会に、なにをうじうじしてるんだ、イライラしちゃうんですよね。だから、研究者として前のめりな気持ちはもちろんあるけど、何らかのトラウマを抱えていてとか、そういうエクスキューズを用意してもらわないと、ダニーには納得できないなと・・・まあ、これは、わたしの個人的なイメージのことなんですけどね・・・でも、わたしにとっては、どうしても引っかかってしまったのでありました。
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『よこがお』

2020-08-28 16:34:02 | Weblog
2019年 日&仏
監督:深田晃司
出演:筒井真理子、市川実日子、池松壮亮、須藤蓮、小川未祐、吹越満、大方斐紗子、川隅奈保子

親身な仕事ぶりで、患者からも家族からも信頼されている訪問看護師の市子。けれど、市子が看護している大石塔子の孫であるサキが誘拐され、その犯人が市子の甥であったことから、彼女の生活は崩れていく・・・

何もかもが中途半端なんですよね。誘拐事件もだし、それが発端で起こる復讐計画も・・・。でも、ドラマじゃなく、現実ってそんな感じかなとも思わせる映画ではあります。ちょっとした嫉妬の感情とか、ちょっとした保身とかで、関係って拗れていって・・・そこから恨みが生まれることがあっても、人ってそんなに猟奇的な復讐者にはならないし・・・事件の多くって、綿密な計画をたてるパーフェクトな犯罪者によってなされるのじゃなく、杜撰な計画や衝動的な行動に不幸な偶然とか思いもよらない人の行動で、妙な方に転がっていって・・・その結果、大事に至らない場合もあれば、予想外の大ごとになることもあると・・・。エンターティメントとしては、あまり楽しめる映画ではないのだけど、なんだかちょっと考えちゃう映画ではありました。
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『アンダーカヴァー』

2020-08-26 14:50:45 | Weblog
2007年 米
監督:ジェームズ・グレイ
出演:ホアキン・フェニックス、マーク・ウォールバーグ、ロバート・デュバル、エバ・メンデス

警官一家に生まれたボビーだったが、堅苦しいく暮らしは性に合わず、裏社会に身を投じた。不法なことに手を染めてはいないが、マフィアの重鎮に可愛がられ、ナイトクラブの運営を任されている。兄のジョセフは、警官としての出世コースを順調に歩んでいたが、麻薬密売ルートの解明をしようと、ナイトクラブを摘発した後、何者かに襲われ重体となる・・・・

いや、最初から最後まで「これはありえないでしょ」と思いながら見てしまいました。多少の感情の行き違いはあっても、お父さんともお兄さんとも仲良くて、大っぴらに交流があって、警察関係者も彼のことをよく知っている状態で、内通者になるとか、それは無理だよぉ~。この映画よりずっと前に撮られているアンダーカバーものの金字塔『インファナル・アフェア』三部作を愛する者としては、これは受け入れられないと苦笑しながら見ちゃいました。
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『ジョーカー』

2020-08-26 14:32:34 | Weblog
2019年 米
監督:トッド・フィリップス
出演:ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、ザジー・ビーツ、フランセス・コンロイ、ビル・キャンプ、シェー・ウィガム、ブレット・カレン、グレン・フレシュラー、リー・ギル、ダグラス・ホッジ、ダンテ・ペレイラ=オルソン、マーク・マロン、ジョシュ・パイス、シャロン・ワシントン、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ロッコ・ルナ、ソンドラ・ジェームズ、ハンナ・グロス、エイプリル・グレイス

『バットマン』の悪役ジョーカーが、いかにして生まれたのか。
ピエロとして働きながら、心を病んでいる母の世話をしている心優しいアーサー。いずれは一流のコメディアンになりたいと、ネタ帳も作っている。けれど、人にバカにされ、貶められ、職まで失い、どんどんと追い詰められていったアーサーは・・・

いや~・・・ホアキン・フェニックスの真骨頂が発揮されまくった映画ですね。演技派の怪演俳優さんは数々おられるでしょうが、なんともいえないこの哀しさは何だろう。他の人と比べて上とか下とかは言えないけど、唯一無二の個性をもった俳優さんの一人であることだけは間違いないですよね。
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『マグダラのマリア』

2020-08-26 14:07:08 | Weblog
2018年 英&米&豪
監督:ガース・デイビス
出演:ルーニー・マーラ、ホアキン・フェニックス、キウェテル・イジョフォー、タハール・ラヒム、アリアンヌ・ラベッド

イエス・キリストの物語を、彼の布教に付き従い、磔刑を見守り、その後、彼の遺体に香油を塗るために墓を訪れ、彼の復活を目にしたと言われる女性、マグダラのマリアの視点で描いた物語。

キリストの物語というよりは、現代にも通じる「女性の生き方」を模索する内容だと思います。なかなか考えさせられるというか、特に女性は、静かに深く刺激される映画だと思います。
それにしても、イエス様役にホアキンをキャスティングしようと誰が思ったんだろう。『ザ・マスター』のすぐ後に観たので、正直、戸惑いましたが・・・ちゃんとイエス様でしたよ・・・って、ちゃんとイエス様というのが何なのか分かりませんが(爆)。
個人的には、ユダの裏切りの理由が、ものすごく納得できました。今まで見たユダの中で、一番納得できたし・・・すごく切なかった・・・ヨカッタです(^^)。
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『ザ・マスター』

2020-08-26 13:49:23 | Weblog
2012年 米
監督:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:ホアキン・フェニックス、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムス、ローラ・ダーン、アンビル・チルダーズ、ラミ・マレック、ジェシー・プレモンス、ケビン・J・オコナー、クリストファー・エバン・ウェルチ

従軍し戦場に行ったフレディは心を病み、帰還後は酒浸りになって、まともな生活ができない日々を過ごしていた。そんなある日、ザ・コーズという新興宗教の教祖で、信者からマスターと呼ばれているランカスター・ドッドに出会い、彼の魅力に強く惹かれる。そしてザ・コーズの独特のメソッドにも参加するようになり、やっと心の平安を得られるようになったのだが・・・・

確かに、教祖様のランカスターが魅力的な人に見えて、それでグンと映画にも興味が湧いたんですが・・・批判をうけてのやり取りを聞くと、ほんとに底の浅い宗教という設定であるのがわかり、「人が求める精神世界」を模索する視点から、「内容は関係なく人が何かにハマっていく過程」を観察する視点で見ることにしました。最後まで見たら、ランカスターの取り巻き(家族、特に妻)はともかく、ランカスターとフレディの関係に関しては、それだけじゃない何かを感じさせるものだったなと思いました。
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『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』

2020-08-26 13:35:49 | Weblog
2005年 米
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:ホアキン・フェニックス、リース・ウィザースプーン、ジニファー・グッドウィン、ロバート・パトリック、ダラス・ロバーツ、シェルビー・リン

50年代に活躍した実在の歌手ジョニー・キャッシュの半生を、のちに結婚するジューン・カーターとの関係を軸に描いた伝記映画。

情報なしに見ていて、途中で「ジョニー・キャッシュ?えっ?あのジョニー・キャッシュ?」と気づいたのでした(^^;。もちろん、リアルタイムで彼の活躍を目にしている世代ではないですけど、名前くらいは知っている、それほど有名な方ですよね。ちなみに、映画を見てすぐ後に、「アメリカン・アイドル」というTV番組の前回シリーズ再放送というのを見ていたら、参加者がジョニー・キャッシュの歌を歌っていました・・・上手でした(^^)。
で、映画ですが…伝記映画って難しいんですよね。どうしても押さえておくべきエピソードがあって、それを全て入れ込んでいくと、どうしても粗筋みたいになっちゃう。この映画は、ジューン・カーターとの愛というのを描きたかったのだと思うんですが、作り手側のその気持ちは伝わるものの、肝心の二人の気持ちが、いまいち迫ってこなかったです・・・残念です。
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『人間失格 太宰治と3人の女たち』

2020-08-07 18:15:02 | Weblog
2019年 日本
監督:蜷川実花
出演:小栗旬、宮沢りえ、二階堂ふみ、沢尻エリカ、山谷花純、片山友希、木下隆行、稲垣来泉、宮下かな子、山本浩司、壇蜜、近藤芳正、瀬戸康史、成田凌、千葉雄大、高良健吾、藤原竜也

太宰治が、太田静子と出会って『斜陽』を書き始める頃から、山崎富栄と心中するまでを描いた映画。

映像美系映画苦手で、太宰治苦手で、なんでこの映画を見ちゃったんだろう。でも、そのわりには大丈夫だったかな(^^;。役者さんたち、みなさん熱演だったし、映像美も、思ったほどストーリーを邪魔していなかったし、沢尻さんを無駄に脱がせたシーン以外は独りよがりに感じられるシーンも少なかったです(爆)。とはいえ、やっぱり太宰は超苦手ですから、「あ~イヤダイヤダ、こういう男が一番イヤだ」という感情から抜け出せず、なかなか映画に入り込めなかったですね。やっと映画の世界に慣れ始めて、「いや~、私の思う太宰には、こういうチャーミングさはないよ」なんて、小栗太宰に少し愛着が生じ始めた頃、映画が終わっちゃいました(^^;。それにしても、わたしの勝手なイメージの蜷川美花監督なら、自分なりの太宰治を構築するため、実際にあったとかなかったとかに拘らず、独自のエピソード満載的な展開になるのかなって思いましたけど、一般的な知識しかない私の一般的な理解の範疇から、そんなに外れてない展開で・・・だから、意外にも安心して見られたのかも・・・褒め言葉になっていないかもしれないけど(^^;。
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