映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『トラウマ』'04 英

2006-08-13 18:13:50 | Weblog
【スタッフ】
監督: マーク・エヴアンス
撮影: ジョン・マシソン
脚本: リチャード・スミス
編集: マルゲリーテ・アーノルド
音楽: アレックス・ヘッフェス
【キャスト】
コリン・ファース、ミーナ・スヴァーリ、ナオミ・ハリス、トミー・フラナガン
【ストーリー(DVDパッケージより)】
自分が起こした交通事故で、一週間のコーマ(昏睡状態)から目覚めたベン(コリン・ファース)。同乗していた妻のエリッサ(ナオミ・ハリス)は既に死亡したと告げられ、葬儀の模様を写したビデオ・テープが送られてきた。ベンは後遺症で、事故当日の記憶が錯綜していた。それと前後して、有名女優の殺人事件が起きていた。警察はベンを容疑者の一人として執拗につきまとう。そして次々と不可解な事件が、彼の周りで起き始める。彼に近づいてきた美女シャーロット(ミーナ・スヴァーリ)は、彼が現実逃避のために生み出した虚像なのか?[失くした記憶の中に、事件の鍵を握る重要なメッセージがある]ベンは、幻影が現実を凌駕する前に、みずから事件の真相を突き止めようとするのだが・・・。「すべての謎が明らかになる時、それは新たな悲劇の始まり」

【感想】
正直、分かり難い(^^;。世に難解な映画は多いから、何から何まで分からないと映画が楽しめないわけじゃないけど、登場人物に感情移入したり、物語にノメリ込んだり出来るのに十分な情報は欲しいのだなぁ~。特に、こういうミステリー仕様のものの場合は、それが観客に対する最低限のマナーだと思うんだけどな。
たぶん、普通の映画なら、登場人物の心の中を描くにせよ、それを外から眺めた表現がある程度は確保されているんだけど、この映画は極端にベンの内側から描いているような気がする。作り手側にとっては「あえての仕業」なんだろうけど、それが観客を戸惑わせる。ベンの混乱が、そのまま観客の混乱になるのだけど・・・それが、ベンへの共感には繋がらず、ただの混乱で終わってしまう気がするんだなぁ。
と、かなり挑戦的な描き方だったんだと思うけれど・・・わたし的には、成功したとは評価できないかな(^^;。コリン作品だし、かえって厳しく見すぎているのかもしれないけど(爆)。
コメント
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