映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『魂のまなざし』

2023-12-02 15:51:39 | Weblog

2020年 フィンランド&エストニア

監督:アンティ・J・ヨキネン

出演:ラウラ・ビルン、ヨハンネス・ホロパイネン、クリスタ・コソネン、ピルッコ・サイシオ、エーロ・アホ、ヤルコ・ラハティ

 

パリで活躍したこともある画家のヘレン・シャルフベック。今は故郷で、老母と二人、隠遁者のように暮らしている。そんな彼女のもとに画商が彼女のファンだという青年を伴い訪ねてきた。画商は、ヘレンが描きためていた作品を見て、個展を開きたいと申し出る。それをきっかけに、ヘレンは19歳年下の青年エイナル・ロイターと過ごす時間が増えていき、次第に心を通わせるようになるのだが・・・

 

勉強不足で全く知らなかったのですが、ヘレン・シャルフベックは、モダニズムを代表するフィンランドの画家さんだそうです。1862年生まれで、1946年に亡くなったそうですが、この映画では、1915年から1923年の8年間を描いているそうです。映画の中で、絵を描くシーンはたくさんありますが、ドラマに感じるところはあっても、出てくる絵には特に何も感じるものがなかったんですよね。でも、最後に、彼女の作品が次々に映し出されるんですが・・・いや~、実に素敵でした。これは、実物を見てみたいと思いますよ、はい。伝記映画と言っても、他者による創作であるわけですから、そのまま真実が描かれているとは思わないようにしていますが・・・エイナルを描いた絵が映し出されたとき、ああ~、確かに彼は彼女にとって特別な人だったんだろうなって気がしました・・・映画に誘導されましたかね(^^;。

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『ロング,ロングバケーション』

2023-12-01 15:58:44 | Weblog

2017年 イタリア

監督:パオロ・ビルツィ

出演:ヘレン・ミレン、ドナルド・サザーランド、ジャネル・モロニー、クリスチャン・マッケイ、ダナ・アイビ

 

末期がんのエラは、アルツハイマーの夫ジョンを連れ出し、愛車のキャンピングカーで、ジョンが敬愛するヘミングウェイの暮らした家のあるキーウエストを目指す。立派に成長し独立した娘と息子は両親を心配するが、エラは人生の最後の時間を夫婦で過ごすことを望んだのだ・・・

 

伴侶が認知症なのと、親が認知症なのでは、たぶん心情的に大いに違いがあるのだと思うけど・・・認知症の家族を介護している身としては、あまり共感するところがなかったなぁ~。自分には出来ない無茶をする主人公たちに思いを託して楽しむ・・・なんて余裕が、わたしの心にこれっぽっちもないということなのかもしれないけど(^^;。とにかく・・・自分がエラの立場になったらと考えたら、まずは現実的な対処に終始すると思う。残すことになる認知症の夫、子供たち、できるだけ彼らの負担を減らせるよう、自分のすべきこと、出来ることをして、あとは出来るだけ早く一人で静かに消えていきたい。

たぶん、どっちかだけなら、共感できることはたくさんあったと思うんですよ。「夫が認知症になって、その夫を連れて妻が旅に出る話」あるいは「妻が末期がんになって、人生最後の夫婦二人旅に出る話」だったらね。でも、末期がんの妻が認知症の夫を連れ出して旅をする話は、ちょっと無茶が過ぎるな(^^;。だから・・残念ながら、この映画は、あまり楽しむことができませんでした・・・はい。

 

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『カイジ 動物世界』

2023-12-01 14:45:13 | Weblog

2018年 中国

監督:ハン・イエン

出演:李易峰(リー・イーフォン)、マイケル・ダグラス、周冬雨 (チョウ・ドンユィ)、ツァオ・ビンクン、ワン・ゴー

 

ダメ男の典型のようなカイジ。もともと金欠だったが、友人の儲け話にのって、母親名義の家を担保に借金し、結局、友達が飛んで、多額の借金だけが残る。そんな彼を何者かが拉致り、無理やり、ギャンブル船「デスティニー」に送り込む。そこで、ゲームに勝ち残れば借金は帳消しになるが、負ければ命の保障もない・・・

 

言わずと知れた『賭博黙示録カイジ』の映画化の中華版ですね。藤原竜也さん主演の日本版が有名すぎて、そのイメージを引きずってしまいがちですが、これはまた別物です。最初は、凝ったアート系のCG部分に乗り切れなかったんですが、原題の『動物世界 Animal World』を飲み込んだ上で最後まで見れば、なんとなく納得です(^^;。ゲームの部分は、もちろんメインではあるんですが、個人的にはもっと短くていいです。あるいは、何種類かの違うゲームを展開してもらった方が嬉しいです・・・台無しだと言われそうですが、なんか飽きちゃって集中できないんですもん。マイケル・ダグラスの存在は大きいですね・・・チープにならないですもんね、彼のおかげで。周冬雨も効いてますよね。彼女は、いわゆる美人女優さんとはちょっと違うと思うんですが、なんか特別な魅力を感じさせますよね・・・映画人に人気なの、分かる気がします。彼女の存在もまた、この映画をチープに見せない大きな役割を果たしているように思います。

当然のごとく、続編、ありそうですが・・・もちろん、見ると思います(^^)。

 

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