2020年 フィンランド&エストニア
監督:アンティ・J・ヨキネン
出演:ラウラ・ビルン、ヨハンネス・ホロパイネン、クリスタ・コソネン、ピルッコ・サイシオ、エーロ・アホ、ヤルコ・ラハティ
パリで活躍したこともある画家のヘレン・シャルフベック。今は故郷で、老母と二人、隠遁者のように暮らしている。そんな彼女のもとに画商が彼女のファンだという青年を伴い訪ねてきた。画商は、ヘレンが描きためていた作品を見て、個展を開きたいと申し出る。それをきっかけに、ヘレンは19歳年下の青年エイナル・ロイターと過ごす時間が増えていき、次第に心を通わせるようになるのだが・・・
勉強不足で全く知らなかったのですが、ヘレン・シャルフベックは、モダニズムを代表するフィンランドの画家さんだそうです。1862年生まれで、1946年に亡くなったそうですが、この映画では、1915年から1923年の8年間を描いているそうです。映画の中で、絵を描くシーンはたくさんありますが、ドラマに感じるところはあっても、出てくる絵には特に何も感じるものがなかったんですよね。でも、最後に、彼女の作品が次々に映し出されるんですが・・・いや~、実に素敵でした。これは、実物を見てみたいと思いますよ、はい。伝記映画と言っても、他者による創作であるわけですから、そのまま真実が描かれているとは思わないようにしていますが・・・エイナルを描いた絵が映し出されたとき、ああ~、確かに彼は彼女にとって特別な人だったんだろうなって気がしました・・・映画に誘導されましたかね(^^;。