映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『フラッシュバック』

2010-03-30 13:49:08 | Weblog
2008年 英
監督:ベイリー・ウォルシュ
出演:ダニエル・クレイグ、ハリー・イーデン、イヴ、ヘレン・マックロリー、クレア・フォーラニ、マーク・ストロング、オリヴィア・ウィリアムズ、エミリア・フォックス、ミリアム・カーリン、ジョディ・メイ、フェリシティ・ジョーンズ、キーリー・ホーズ、ジェームズ・ダーシー

凋落した映画スターのジョーは、酒と女とドラッグに溺れた毎日を過ごしている。が、ある日、幼馴染だったブーツの訃報を聞き、封印していた過去が脳裏に蘇ってきた。彼は、過去に吸い寄せられるかのように、故郷へと戻っていった・・・って感じですかね。

サンドイッチ構成になっていて、まずは自堕落な生活を送っている現在のジョー。いきなり乱れたベットシーンから始まります(^^;。せっかくボンドを演じたというのに濃厚なラブシーンを撮ってもらえないダニエル・クレイグのファンサービスでしょうか(爆)。で、次に、若き日のジョー。隣家の人妻に誘惑されて、若い性が爆発。それだけなら、青春まっただなかな青少年にはありがちな過ちですが、二人が浮気している最中に悲惨な事件が起こってしまうという、やりきれない展開に。で、また、故郷に戻った現在のジョーのシーンになって締めると・・・そんな感じです。

で、感想ですが・・・う~ん(^^;。

若き日のジョーは、とってもキレイな子なんだけど・・・青臭い濡れ場は、オバサンの好みではないんですよね。しかも、封印していた過去にジョーを引き戻したキーマンであるブーツの描き方がオザナリで・・・だから、映画全体が、妙にスカスカした印象になっちゃってるんですよね。

ただ、ジョーの家族や、現在のジョーの世話をしてくれている家政婦の黒人女性が、地味ぃ~に魅力的なので、それに救われているかな。

それにしても・・・ダニエル・クレイグはレンジ・ローバーが似合うから、もろもろの不満は忘れてあげます(爆)。

『OBERON日記』
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『17歳』

2010-03-30 13:20:34 | Weblog
1996年 スペイン
監督:フェルナンデス・アルメロ
出演:ペネロペ・クルス、アナ・アルヴァレス、ベアトレス・カヴァジャル、アレックス・アングロ

ダンナと大ケンカして家を飛び出し、二度と戻らないと決心している中年主婦のヴァージニア。化粧品の訪問販売という仕事はあるけど、家賃を滞納してアパートの鍵を付け替えられてしまったソル。運命の人と信じた男を追いかけて家出してきたパトリシア。年齢も置かれた環境も異なる三人の女性が、ひょんなことから一緒に一夜を過ごすことになり・・・というようなお話。

ペネロペ演じるパトリシアの年齢が17歳なので、タイトルが『17歳』になったようですが・・・別に、パトリシアの話ってわけでもないですよね。三人三様、本来なら重なり合うことなく暮らしていくだろう三人が、あるとき短い時間を共有した・・・そのことを描いた映画ですものね。

こういう映画って、ロードムービーというか、自分探しものだと思うんですけど・・・特に何も説教臭くないのに好感が持てました。映画評論家さんとか、特に広告関係の方なら、「そして、彼女たちは、それぞれに“自分”を見つけ、新たな道を歩き始める」とか言いそうな気がするんですが・・・そんなに偉そうな感じじゃないのが好かった気がします。三人の女性の配置も定番の安定感があり、奇をてらった演出がないからでしょうかね。

特に大きな感動とかはありませんが、まっ、納得して見られる映画だと思います、はい(^^)。

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『Blood ブラッド』

2010-03-29 11:11:30 | Weblog
2009年 日本
監督:下山天
出演:杉本彩、要潤、津田寛治、山口小夜、松田悟志、ガッツ石松

杉本彩さんのパンパイヤもの・・・さぞ、エロいシーン満載なんだろうなと期待するでしょぉ~。でも、見てみると、そっちの要素はイマイチなんですよ。それでも、なんだかね、不思議と楽しめちゃいましたよ(^^)。

まずねぇ~・・・安いっ!実に安っぽい!! でもって、それが好いんですよ、ええ、それが良いんです(爆)。わたし的には、もう少し安っぽくても許容範囲なんですが・・・チャンとした部分も結構あって・・・その点では、まだまだB級道を極めてないなって感じでしたね(笑)。

安くてワイヤーアクション満載で・・・といえば、まっ、わたしのフィールドなわけで・・・どこか懐かしさもあり・・・ですね(^^;。

杉本彩さん演じるバンパイアに翻弄される二人の男が、要潤さんと津田寛治さんなんですが・・・津田さんが、かなり良い役なんです。わたし、津田さん、けっこう好きなので、思わず「良かったね」って思ってしまいました(^^;。だって、すごく男としてカッコイイ役だし、見せ場もいっぱいあったし・・・ある意味、津田さんが主演なんですもん。わたし、この作品を、津田さんの代表作と言いたいくらいです。津田さんのファンだけど、「なんだかコレは」なんて敬遠されていた方がいらっしゃったら、今すぐ見てください。ぜったいに惚れ直しますから(^^)。

もちろん、杉本さんアリキの映画だとは思うんですが・・・杉本さん、台詞がちょっと、ねっ(^^;。メディアで拝見している範囲で感じるお人柄とかは、ほんとうに好い方だなぁって思っていて、好きなタレントさんではあるんですが、女優さんとしては・・・台詞さえ、仰らなければ、雰囲気はあるんだけどなぁ~(爆)。

そうそう、主演の三人以外の、松田悟志さん、山口小夜さん、ガッツ石松さんも好かったですよ。わたし、マッチョ男性の肉体は苦手なんですが、松田悟志さんのアクションシーンでの立ち姿はカッコよかったです(^^)。山口小夜さんは、ワイヤーアクションもこなすし、切ない乙女心も表情で表現されてたし、とっても愛らしかった。で、ガッツ石松さんが、これまた、意外にシブくて素敵だったんですよ(^^)。

けど、やっぱり一番は津田さんだなぁ~。最後まで、衣装が普通のスーツのズボンとワイシャツなのに萌えましたし(笑)。

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『ウェンディ&ルーシー』

2010-03-28 12:30:36 | Weblog
2008年 米
監督:ケリー・ライヒャルト
出演:ミシェル・ウィリアムズ、ウォーリー・ダルトン

ミシェル・ウィリアムズ演じるウェンディが、愛犬のルーシーと一緒に、ボロボロの車でアラスカを目指しているんですね。でも、オレゴン州の小さな町に来たところで、ついに車が止まってしまう。金もあまりないしってことで、ウェンディはスーパーマーケットで万引きをするんだけど、見つかって警察へ引き渡されちゃう。調書をとられて、とりあえずは釈放してもらうんだけど、その間にルーシーが居なくなってしまっていた・・・

愛犬と車でアラスカを目指すって言えば、爽快なロードムービーに聞こえますが・・・車はダメになるは、窃盗で捕まるは、愛犬は消えてしまうは、野宿したら浮浪者に遭遇しちゃうは、どことも知れない田舎町に足止めされたまま、ただただ困っちゃっている女の子の話です。

一つ一つは突飛な出来事ではないし、ウェンディを演じるミシェル・ウィリアムズのお芝居も自然体な感じだし・・・困るたびに見せるウェンディの表情に同情したり共感したしながら見ることは出来るんですが・・・そもそもの彼女の行動が腑に落ちないから、ぐっとは入り込めないんですよね。

なんでもかんでも描いてしまうのはお洒落じゃないし、何でもかんでも理由を知りたがる観客も下品だと思うし・・・分からないまま過ぎていくことがあってもいいとは思うんだけど・・・これほど杜撰な計画でもって旅に出たウェンディの動機とか覚悟の部分が、今ひとつ分からなくて・・・しかも、最後のルーシーに対する決断も、よく分からないし・・・見終わってしまうと「けっきょく、ウェンディが、甘ちゃんだったってことだよね」って冷たい気持ちになっちゃったんですよね。だからこそ、等身大だとも言えるんですけど・・・わざわざ、映画で、そんなもん見たくないかなと・・・。

全体の雰囲気は好きだし、短い上映時間も良かったと思うし、ミシェル・ウィリアムズのお芝居も好きだったし、ウォルター・ダルトン扮する駐車場の警備員さんがとっても素敵だったんだけど・・・なんか残念な感じになっちゃいました。

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『ディスコ』

2010-03-28 11:58:25 | Weblog
2008年 仏
監督:ファビアン・オンテニアンテ
出演:フランク・デュボスク、エマニュエル・べアール、ジェラール・ドパルデュー、サミュエル・ル・ビアン、アベス・ザーマニ、ジェロム・レ・バンナ

『サタデー・ナイト・フィーバー』から30年、さえない人生を送っていたオヤジたちが、ダンスフロアに戻ってきた・・・というのが、日本の公式サイトのキャッチです。スゴク面白いかもしれないけど、もしかしたら大スベリかもしれない・・・そんな臭いがするでしょ(爆)

舞台は港町ノルマンディー。いい歳をしてプータローのディディエは、別れた英国人の妻から、ちゃんとしたバカンスに連れて行けないのなら息子と会わせないと言われちゃうんですよね。どうしよぉ~、お金もないし~と思っていたら、昔の遊び仲間でもある地元のディスコのオーナーに、ディスココンテストで優勝したら息子とオーストラリア旅行に行かせてやるって言われるんです。で「よっしゃっ!!」と、昔“ビー・キング”というグループを組んでディスココンテスト荒らしをしていた仲間のウォルターとヌヌイに、「また、ビー・キング、やるぞ!」って宣言するわけです。でも、二人にはもう地道な生活があるし・・・第一、彼らの踊りは完全に時代遅れだし・・・と、そんな感じの話です。それに、エマニュエル・べアール演じるクラッシック・バレエの先生との恋も絡んできます。

で・・・結論を言うと、スゴク面白かったの方でしたよ(^^)。実は、わたし、主演のフランク・デュボスクさんのルックスが、ものすごく苦手で、これは困ったなぁ~って思っていたんですが、そんなことも忘れるほど面白かったです。爆笑の連続ってことでもないんですが・・・なんだか、ずっと自分の顔がニタァ~って緩んでるのが分かるんです。馬鹿馬鹿しいし・・・最後まで、そんなにはダンスも上手くはなってないし・・・テキトーな感じなんですが、きっと台本も役者さんも素晴らしかったんでしょうね。そういうことも、特に感心させないで、ただ「あほやなぁ~」と笑って楽しめるのが、最高でした。幸せな気持ちになる、そんな映画でした。

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『007 慰めの報酬』

2010-03-27 13:50:21 | Weblog
2008年 英
監督:マーク・フォースター
出演:ダニエル・クレイグ、オルガ・キュリレンコ、マチュー・アマルリック、ジュディ・デンチ、ジェマ・アータートン、ホアキン・コシオ、ジェフリー・ライト、ジャンカルロ・ジャンニーニ、イェスパー・クリステンセン、ローリー・キニア

『カジノ・ロワイヤル』で、ボンドを愛してしまったために組織との板ばさみになり、結局はボンドを救うために自らの命を投げ出したヴェスパー。彼女を操っていた組織を突き止めようと、ボンドが組織の男を追跡しているところから『慰めの報酬』は始まります。でも、そこからボリビアの政争や、それに付け入ってボリビアの天然資源で一儲けしようと画策する政商、さらにはそんな利権争いに首を突っ込んでいるCIA南米支局や英国政府まで絡んできて・・・またまた孤立無援の中でボンドが戦うことになるわけです。

とにかく、ボンドがダニエル・クレイグになってから、007は今までの007じゃなくなってしまっているんですよね。それが残念と思われる方もいらっしゃるでしょうが、わたしのように、だからこそ007に戻ってきた人間もいると・・・そういうことですよね(^^)。

ボンドにゴージャスさはなくなったけど・・・作品としては、スピード感もあるし華やかさもあるし、切なさまでプラスされて・・・007の可能性が広がりましたよね。

栄枯盛衰、どんなに人気のあったシリーズでも、やがては時代遅れになって消えていく定めめから逃れることはできませんが・・・再解釈され再構築され、これからも007シリーズは続いていくに違いないと、そう確信いたしました(^^)。

個人的には、007お決まりのボンドガールとの濡れ場の代わりに、母と息子のようなMとボンドの精神的結びつきが大好きです。二人とも、直接顔を突き合わせている時には、すごくクールに接するんだけど・・・離れていると、相手に対する愛が溢れちゃうんですよねぇ~。

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『雨よりせつなく』

2010-03-27 13:22:07 | Weblog
2004年 日本
監督:当摩寿史
出演:田波涼子、西島秀俊、黒坂真美、深浦加奈子

自分のせいで恋人を死なせてしまった過去から抜け出せない倉沢。彼に惹かれてしまった綾美。二人は付き合い始めるのだが・・・というようなお話。

二人とも自分の感情をハッキリ態度に出さないキャラクターなんですよね。倉沢は、昔の彼女のことをなのか、彼女を死なせてしまった自らの罪なのか、どうしても振り切ってしまえないものがあるわけだけど、特にそれを新しい彼女である綾美にぶつけたりしないで、彼女には淡々と優しく接してくれるし・・・綾美の方も「昔のことは忘れて!わたしを見て!」なんて倉沢に迫ったりせず、彼の気持ちを尊重し、寂しさを堪えて、しずかに見守ろうとするし・・・。

ただ、そういう静かな態度というのが、彼らの相手に対する愛情とか包容力とかからくるものではないんでしょうね・・・きっとお互い、自分に精一杯で、相手を受け止める余裕はなかったんでしょうね。だから、観客も、どこか居心地が悪いんでしょうね。ちょっとイラッとしちゃうんでしょうね(^^;。

でも、実際にも、こういう人、いますよね。我がままを言うわけじゃないし、自分を押しつけるようなこともしないし、問題のない人なんだけど・・・ちょっと捉えどころがなくて面倒くさい人(^^;。しかも、だからといって魅力的な変人とか、神秘性を秘めてるとか、そういう感じでもなくて・・・結局、ちょっと面倒くさい人。もちろん、相手から構って欲しいと言って来るわけじゃないので、面倒くさがるのは失礼な話なんだけど、でもやっぱりちょっと面倒くさい人。そういう人同士のカップルだから・・・わたしは、映画を見ていて、ものすごく面倒臭くなっちゃいました(爆)。

けれど、この雰囲気が好きな方は、かなりハマルんじゃないかと思いますよ。きっと、見る者を選ぶ映画なんだと思います。わたしは選ばれていませんでした(^^;。

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『吶喊』

2010-03-27 12:39:43 | Weblog
1975年 日本
監督:岡本喜八
出演:伊藤敏孝、岡田裕介、高橋悦史、伊佐山ひろ子、千波恵美子

戊辰戦争が舞台なんですが・・・仙台藩の偵察方だった細谷直英(細谷十太夫)が作った「衝撃隊(からす組)」に注目するあたりが捻くれてていいですよね(笑)。しかも、そのからす組さえメインじゃなくて、貧乏で嫁も貰えない百姓の千太や、状況しだいで官軍にも幕軍にも付く密偵見習の万次郎を主役にして、彼らが戦場を縦横無尽に走り回る姿が、実に痛快です。縦横無尽なんていうと、すごくスマートでカッコイイ感じに聞こえちゃうかもしれませんが、岡本監督ですし、全然そんなことないですよ。立ち振る舞いは、もっさくてゴチャゴチャしてるけど、何にも縛られず心のままに振舞う彼らが実に痛快なわけです。やっぱり、岡本監督の映画は、面白いなぁ!

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『メダリオン』

2010-03-26 12:13:13 | Weblog
2003年 香港&米
監督:陳嘉上(ゴードン・チャン)
出演:成龍(ジャッキー・チェン)、クレア・フォラーニ、リー・エヴァンス、ジュリアン・サンズ

『花の生涯 梅蘭芳』、まったく別物だったはいえ、色んな記憶を呼び覚ます素材であったのは間違いないわけで・・・ちょっと心がシンドイことになっちゃいそうだったタイミングで、この『メダリオン』の放送を知りました。もちろん既見の映画ですが、こういう時こそジャッキー映画が最適なのです。で・・・ジャッキーは、その期待を裏切らないですよね、ほんとに(^^)。

ストーリーは、必要ですか(爆)。死者を甦らせる聖なるメダルをもつ少年が誘拐されると・・・香港警察の刑事であるジャッキーが、彼らを追ってアイルランドに行くと・・・アイルランドで、少年を誘拐した悪者たちと戦うと・・・まっ、そんな感じです。

それにしても・・・どうして、こんなにジャッキー映画には、癒し効果があるんだろう。アクションのこととか、あまり分からないので、そのあたりの凄さは、正直ちゃんと理解していないと思うんですが・・・それでも、十分以上に楽しめますし、なによりホッとするんですよね、安心します(^^)。

『新宿インシデント』は未見なんですが・・・どうやら、ホッとも安心も出来なさそうな映画のようですね。もちろん、そんなジャッキーも楽しみではありますが・・・今後とも、わたしの人生には、癒しのジャッキー映画が必要です(^^)。

『OBERON日記』
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『花の生涯 梅欄芳』

2010-03-26 11:42:42 | Weblog
2008年 中国
監督:陳凱歌(チェン・カイコー)
出演:黎明(レオン・ライ)、余少群(ユィ・シャオチュン)、章子怡(チャン・ツィイー)、孫紅雷(スン・ホンレイ)、陳紅(チェン・ホン)、王学圻(ワン・シュエチー)、英達(イン・ダー)、安藤政信、六平直政

『さらば、わが愛 覇王別姫』を超えるチェン・カイコー監督の最高傑作!

っていうキャッチに腹をたてて、ということではなく(爆)・・・ただ、やっぱり、心乱れて平常心では楽しめないだろうと思っていたので・・・この作品に関しては、意図して見ないつもりでいました。なのに、夜中、どうも眠れなくてTVをつけたら、放送していたのです。で・・・見てしまいました。こんな心が不安定な時期に無謀な・・・自分でも、そう思いながらも、見てしまいました。

見てしまうと、意外にも“なんだ、まったく別物なんじゃないか”と思いました。陳監督で京劇ものだし、梅欄芳さんの生涯を描いているというし・・・イメージが重ならないわけはないと思っていたのですが・・・いや~、これは全く別物ですね。やっぱり、梅欄芳という実在の人物の重みっていうのかな・・・それが、ちゃんと作品の隅々にまで行き渡っていたような気がします。どんな業績を残した人であろうと、どれほどの才能に恵まれた人であろうと、その人が実際に生きていく中には、生身の人間のあたりまえの悲しさ切なさがあるってことが感じられる、よい映画だったと思います。地に足がついていました。

それに、この映画をご覧になった方は、みなさん、仰るんじゃないかと思いますが、若き日の梅蘭芳を演じた余少群くんが良かったですね。特に京劇部分が最高でしたね。それで、黎明の舞台シーンが少なくなっちゃったのかも(爆)。でも、黎明も、しぐさがタオヤカで、良かったですよね、ええ(^^)。

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