『王の運命 歴史を変えた八日間』

2015年　韓国
監督：イ・ジュンイク
出演：ソン・ガンホ、ユ・アイン、ムン・グニョン、チョン・ヘジン、キム・ヘスク、ソ・ジソブ、パク・ウォンサン、チン・ジヒ、パク・ミョンシン、ソ・イェジ、パク・ソダム


朝鮮第21代国王の英祖は、息子の思悼の誕生を喜び、優れた王位継承者に育てあげようと厳しく接した。しかし、成長するに従い父と息子の思いはすれ違い、やがてそれは憎しみにも近いモノへと変わっていく。そして、彼らの仲たがいから、英祖の母、思悼にとっては愛してくれた祖母が命を落とすにいたり、思悼の心は壊れてしまう・・・

ソン・ガンホ主演と聞いて楽しみにみました。彼の演技という意味では、それは期待通り素晴らしかったですが・・・映画そのものは、後味が悪く、ちっとも楽しくありませんでした。どう見ても、どうしようもない父親と、どうしようもない息子のせいで、周りの人たちを巻き込んで皆が不幸になる話ですもん。もし、息子が罪もない宦官を切り殺したりしなければ、息子よりの視点で映画を見て、少しは別の感想をもてたかもしれないですが・・・ほんとに、こいつもどうしようもないバカ息子で・・・ああ、イライラした。
こういう作品の楽しみ方をご存じの方も少なくないのだと思いますが、わたしは何かしら楽しい映画がいいです。できればハッピーエンドがいいですが、それがダメでも何かしら救いが欲しいのですが・・・これはなんだかなぁ~っていう展開の物語なので、好みではありませんでした。
それから・・・このタイトルは日本用でしょうか？運命とか歴史とか、そんな大層なものを扱ってましたっけ。たしかにメインキャラ二人の位は高いですけど、要はしょうもない親子喧嘩の果てってことですよね。

『ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYS』

2016年
監督：熊切和嘉
出演：松田翔太、浜野謙太、須賀健太周、NOZOMU、OMSB、木原勝利、宇野祥平、政岡泰志、康芳夫、安藤サクラ、
柳沢慎吾

東京にいる密入国外国人たちの自衛のための秘密組織「異邦都庁（通称・裏都庁）」。その警察組織である「ディアポリス」。ある日、裏都民のマリアが何者かに誘拐され、身代金の要求があった。仕方なく仲間が要求された金額を振り込むが、マリアは惨殺体で見つかる。ディアポリス署長の久保塚は相棒の鈴木とともに捜査に乗り出したのだが・・・

テレビドラマが面白かったので楽しみにみたのだけど・・・深夜に短い放送時間で、っていうのが合ってたみたい。映画は悪くはないけど、これを劇場で見るかっていうと見ないなぁって思います。見る側の環境っていうか雰囲気も、映画を楽しむための要素の一つなんだってつくづく思いました。