映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『イースタン・プロミス』

2009-09-25 14:00:28 | Weblog
2007年 英・カナダ・米
監督: デヴィッド・クローネンバーグ
出演: ヴィゴ・モーテンセン、ナオミ・ワッツ、ヴァンサン・カッセル、アーミン・ミューラー=スタール、イエジー・スコリモフスキー、シニード・キューザック、ラザ・ジャフリー、オレガル・フェドロ

ロンドンのロシアン・マフィアの世界に関わっちゃった助産士のアンナのお話・・・って、説明を端折り過ぎたかな(^^;。でも、ストーリー、どうでもいい(爆)。だって、とにかくカッコいい映画なんだもん、それを楽しめばいいと思います(^^)。

でも、カッコいいと言っても、スタイリッシュな感じとは少し違うのです。たとえば・・・ サウナでのヴィゴ・モーテンセンの全裸の格闘シーンとか、洗練されてるとは言いがたいけど、それが堪らなく素敵なの。大人の男じゃなきゃ出せない魅力ってヤツですよ、マジで。

ただ、一つ難を言えば、ヴィゴの実は好い人オーラは、もう少し抑えててもいいかな。もう少し悪くても、わたしの好み的にはOKです。

それにしても・・・ヴィゴ&ヴァンサン・カッセルの絡みは最高。ヴァンサン・カッセルも、やっぱ上手いねぇ(^^)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ICHI』

2009-09-25 13:48:29 | Weblog
2008年 日本
監督: 曽利文彦
出演: 綾瀬はるか、大沢たかお、中村獅童、窪塚洋介、柄本明、利重剛、佐田真由美、竹内力、渡辺えり、杉本哲太、横山めぐみ

『座頭市』を若い女の子で作った映画ですね。綾瀬はるかさん、今、乗ってますね(^^)。殺陣が、どんな風になってるかが楽しみだったんですが・・・ほとんどスローで処理してあって・・・ハッキリ言ってしまうと、残念でした。綾瀬さん、ちゃんと任せたら、頑張れる女優さんだと思うんだけどな。もちろん、いくら綾瀬さんが頑張り屋さんで、勘の良い人だったとしても、カッコいい殺陣が一朝一夕でできるとは思わないけど・・・それでも、挑戦させてあげれば良かったんじゃないかと、それが残念でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『イキガミ』

2009-09-25 13:40:13 | Weblog
2008年 日本
監督 : 瀧本智行
出演 : 松田翔太、塚本高史、成海璃子、山田孝之、柄本明、劇団ひとり、金井勇太、佐野和真、井川遥、笹野高史、風吹ジュン

ん~・・・、あざとい設定だから、大変かなと思いましたが、その割には善戦している感じでしょうか(^^;。始まって暫くは、人気者の松田翔太くんをキャスティングして、なんとも無駄な使い方だなって思ったんですが・・・柄本明さんや笹野高史さんが、行政側の世界の雰囲気をシッカリ作ってらっしゃるので、そのうち落ち着いて見られるようになりました。政策によって無作為に殺される国民側のエピソードは、それそれにドラマティックで感動的で良かったんじゃないかと思います。風吹ジュンさんや劇団ひとりさんの背景の物語(思想矯正)が、もう少し描かれていれば、もっと良かったかも・・・というのは、わたしの嗜好の問題です(^^;。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ゆれる』

2009-09-20 12:52:39 | Weblog
2006年 日本
監督: 西川美和
出演: オダギリジョー、香川照之、伊武雅刀、新井浩文、真木よう子

これも、おおいに評判になった映画ですが・・・ふむ、確かに。評判って、案外、当てになるのね(爆)。

とにかく、役者さん、みんな好かったね。オダギリジョー&香川照之、ご両人に関しては、たしか公開当時、絶賛の嵐だったので・・・その評価に大いに納得とだけ表明しておきましょう(^^)。

でも、二人だけじゃなく、真木よう子さんも好かったし、個人的に新井浩文君が、ものすごく効いていた気がします。ほんと、彼、好かったです。今後、贔屓にさせてもらいたいと思ってます、ご迷惑かもしれませんが(^^)。

で、肝心の原案・脚本・監督の西川美和さん。きっと、日本を代表する監督の一人になっていかれるんだろうな。だって・・・とにかく巧いもの。微妙な心理描写の何ともいえないヒリヒリ感と圧迫感・・・ホント、巧い人だなって思いました。今はまだ、その巧さが見えているけど・・・それすら観客に感じさせなくなったら・・・凄い監督さんになられるんだと思います。超期待ですね、はい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『闇の子供たち』

2009-09-20 12:37:52 | Weblog
2008年 日本
監督: 阪本順治
出演: 江口洋介、宮崎あおい、妻夫木聡、プラパドン・スワンバン、プライマー・ラッチャタ

臓器移植に絡む人身売買と、幼児性愛にまつわる人身売買・・・かなり重いテーマですよね。たしか、タイ政府からの抗議かなんかがあって、タイでの上映が出来なかったんじゃなかったでしょうか。「生きた子どもから臓器を摘出しての臓器移植など、タイでは行われていない」って。

現実の闇を、どこまで描けているのか・・・それは、現実の方を全く知らないので、なんとも言えないですね。大げさに描かれているのか、描かれていることなど氷山の一角にしか過ぎないのか。だから、まっ、あくまでも映画としてみて・・・ふむ。

タイの子どもたちを救いたいという、同じ目的に向かって動いているのだけど、まったく違う新聞記者の江口洋介さんと、ボランティアの宮崎あおいさん。この対比が良かったと思いますね。ボランティアの持つ、真っ直ぐな正義感がウザイ感じを、宮崎あおいさんが好演していました。実は、わたし、宮崎さんの良さっていうのが、今ひとつ理解できていなかったのですが、これは好かったと思います。だからこそ、江口洋介さんの抱える闇が活きてきましたものね。

江口洋介さんの抱える闇は、最後の最後に分かるんですが・・・これって、全く予想できないことではないものの・・・江口さんだしとか・・・いろいろ考えて、真っ先に、わたしの中で却下したものだったので・・・正直、ドキッとさせられてしまいました。人の心の闇って、ほんとうに深いですものね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『おくりびと』

2009-09-20 12:21:15 | Weblog
2008年 日本
監督: 滝田洋二郎
出演: 本木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子、吉行和子、笹野高史

モントリオール世界映画祭グランプリ受賞だ、アカデミー賞外国語映画賞受賞だと、それはもう大騒ぎだった映画なので、「どれほどのもんじゃい」って斜めから見てしまう捻くれモノです。

で、見始めてしばらくは「ああ~、やっぱりね。納棺師ってのが、外国ではエキゾチックに感じられて、特に受けたのね」って、そういう感覚で見てました。でも・・・山崎努さんが、亡くなった方に化粧を施していく場面になって、鳥肌が立ちましたね。一瞬、息をするのを忘れましたよ。そのタイミングが、もっくん演じる主人公が「ハッ!」としたタイミングと同じだから、それでもう斜めに見るなんて小賢しい態度は、一気に捨てました(^^;。山崎さん、やっぱり凄いですよね。

で、もう一つ凄いと思ったのは、その亡くなった方のメイクを担当されたメイクさんと、亡くなった方を演じられた役者さんです。亡くなった方といっても、当然、役者さんが演じてらっしゃるわけで・・・その役者さんは、当然、生きてらっしゃるわけで・・・それを、本当に亡くなった方のように見せる芝居とメイク。それがあったから、死化粧をした後の生き生きした表情が活きたんだと思いますもの。

それと・・・個人的に、峰岸さんの姿に泣きました。大ファンってほどではありませんでしたが、地味に、ずっとスキだったんです、峰岸さん。この映画のとき、すでに、ずいぶん病状はお悪かったんですよね。なんだか、お顔を見ているだけで、映画の内容とは別に、涙が出てきました・・・。

一年前に実父を亡くし・・・十ヶ月前に義父を見送り・・・この映画は、生々しすぎて見られないかなと思っていたんですが・・・意外に、自分の体験とは切り離して見ることが出来ました。良い映画だったと、そう思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『キサラギ』

2009-09-20 12:07:14 | Weblog
2007年 日本
監督: 佐藤祐市
出演: 香川照之、ユースケ・サンタマリア、塚地武雅、小栗旬、小出恵介

すごく評判が良かった映画ですね。小栗君や小出君のファンというわけではない、わたしの周りの映画好きさんたちの評価も高かったです。で・・・うん、確かに良かったです。楽しみました(^^)。

どう見ても舞台劇の台本で・・・そういう場合、ちょっとした勿体無さ(せっかく空間が制限されない映画なのに勿体無いと思うような場面)があったりするのですが、そういうことを、ほとんど意識しなかったですし・・・香川さんはもちろん、若手のイケメン二人も達者に演じてらしたし・・・ね(^^)。

ただ・・・ユースケさんと塚地さん、評価されてるほどには良いように思えないのは、わたしだけでしょうか(^^;。いえ、決して駄目だと思っているわけじゃないんですが・・・二人とも、けっこう面白い映画やドラマに引っ張りだこで・・・その根拠は、どこにあるのかなって、いつも不思議なんですよね(^^;。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ホテルビーナス』

2009-09-14 12:31:17 | Weblog
2004年 日本
監督:タカハタ秀太
出演: 草ナギ剛、香川照之、中谷美紀、市村正親、パク・ジョンウ、チョ・ウンジ、イ・ジュンギ、コ・ドヒ

カッコイイ映画ですよね。徹底的にカッコイイ。でも、そこでメインに草ナキさんをキャスティングしたってのも上手いですよね。日本の国民的アイドルグループの一員で人気者だけど、ハッキリ言ってハンサムではない草ナキくん。だからこそ、映画のカッコ良さが表面的にならずに済んだ気がしますね。台詞がすべて韓国語というのも正解でしょ。正直、カッコよすぎて、日本語で聞いたらウザイ台詞も多いんですが・・・韓国語だから素直にカッコイイと思えるんですよね。

基本的に、こういうスタイリッシュな映画は好きじゃないんですが、受け入れて楽しんでいる自分を感じました(^^)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ジャージの二人』

2009-09-14 12:24:19 | Weblog
2008年 日本
監督 :中村義洋
出演 :堺雅人、鮎川誠、水野美紀、田中あさみ、ダンカン、大楠道代

「キネマ旬報社」のデータベースよると、内容は「『チーム・バチスタの栄光』の中村義洋監督が、堺雅人とシーナ&ロケッツの鮎川誠共演で手掛けたコメディドラマ。会社を辞めたばかりの息子とグラビアカメラマンの父。それぞれに悩みを抱えるふたりが、軽井沢の山荘で過ごす夏休みをユーモラスに描く。」だそうです。まっ・・・そうですね(^^;。

でも、コメディー・・・なのかな(^^;。コメディーだからって、爆笑が必要ってわけじゃないけど・・・クスッと笑いも、別にしなかったけど(^^;。

正直、ただただタル~イです。でも、キャスティングの勝利っていうんでしょうかね・・・それでも、最後まで何となく見て・・・見た後も、特に不満もなく・・・ふ~んって感じで納得しちゃう。そういう意味じゃ、やられたなって思います。そういう映画です(^^;。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ミラクル7号(長江7號)』

2009-09-14 11:38:34 | Weblog
2008年、香港
監督:周星馳(チャウ・シンチー)
出演:周星馳(チャウ・シンチー)、徐嬌(シュー・チャオ)、張雨綺(キティ・チャン)、林子聰(ラム・ジーチョン)、李尚正(リー・ションチン)、馮勉恒(フォン・ミンハン)、黄蕾(ホアン・レイ)、韓永華(ハン・ヨンホア)、姚文雪(ヤオ・ウェンシュエ)

周星馳の映画と思ってみたら、ちょっとビックリかも。基本的な精神性みたいなのは違わないって思うんだけど・・・とりあえず、周星馳が、そんなに活躍しない(^^;。子ども達が中心の映画ですね(^^)。

ゴミ箱で拾った玩具が、実は宇宙からやってきた知的生命体で、貧乏だけど名門小学校に通っているディッキーと心を通わせるという・・・まあ、子ども向け映画にはアリガチナな物語だけど・・・それが、ちゃんと“らしく”なってるのが、やっぱり周星馳なのかも。

でも、こういう映画は、時々でいいよ、周星馳!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする