映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『ムーラン』

2017-03-30 15:33:42 | Weblog
2009年 中国
監督:馬楚成(ジングル・マ )
出演:趙薇(ヴィッキー・チャオ)、陳坤 (チェン・クン)、陳祖明(ジェイシー・チェン)、胡軍(フー・ジュン)

フン族の柔然の侵略に備えるための徴兵の通達が、木蘭たちの村にもやってきた。父思いの木蘭は、病気がちな父に代わり、男と偽って軍に入ることにする。女であることがばれると厳しく罰せられ、命もないことは覚悟していたが、幼馴染のシャオフーや、彼女の正体に気づいた上官のウェンタイに助けられ、彼女は戦場で武功を積んでいく。やがて、ウェンタイと二人、フン族も恐れる名将軍に出世した木蘭だったが、戦の度に多くの仲間が命を落としていくことに心を痛めていた。そしてついに、ウェンタイが戦死したとの知らせをうけて、ムーランの心は壊れてしまう。なんとか彼女を立ち直らせようと、シャオフーが必死に支えるのだが・・・

ヴィッキーが男装のヒロインで、フー・ジュンが敵役でしょ・・・もう少し何とかなったんじゃないかなぁ。将軍二人、あまりにも軽く感じられるのはなんでだろう・・・。好きな人が戦死して腑抜けになる将軍って・・・あり得ないし。ただシャオフーは、どのシーンも好かったなぁ~。彼のシーンで、和んだり感動したり・・・観客として救われました。正直、期待外れでした、ごめんなさい。
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『ヘリオス 赤い諜報戦』

2017-03-30 15:11:32 | Weblog
2015年 中国
監督:梁樂民(リョン・ロクマン )陸劍青(サニー・ルク )
出演:張学友(ジャッキー・チュン)、張家輝(ニック・チョン)、余文楽(ショーン・ユー)、チ・ジニ、チェ・シウォン、ユン・ジニ、キム・ヘスク、イ・テラン、王学圻(ワン・シュエチー)、馮文娟(フォン・ユェンチャン)、張震(チャン・チェン)、文咏珊(ジャニス・マン)、顧美華(ジョセフィーヌ・クー)

韓国が開発した超小型核兵器DC-8が、謎の怪盗団ヘリオスに奪われ、香港に持ち込まれる。中国から知らせをうけた韓国は、国家情報院のチェ理事官と護衛のパク諜報員を香港に派遣する。香港警察は銃撃戦の末にDC-8の奪還に成功するが、その後の処置について、中国と韓国、そして香港の思惑が入り混じって・・・

香港・中国・韓国のスターが一堂に会し、みたいな煽り文句を耳にしていたので、始まってすぐのスタイリッシュ感満載の作りに、「ああ~大がかりなアイドル映画ですね」って思ったんですが・・・まあ、私のアイドルの一人の学友でてるし、「なら、それなりに楽しもうじゃないか」とスタンスを変えて見直し始めたら・・・「あれ、ちょっと違うかも、普通にみられるかも」ってなりました(^^;。政治がらみで揉め始めたあたりから、ちょっと大人の匂い、してきたもんね(^^)。で、まっ、結局は、老若男女、楽しめる映画ですよってことですよね。

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『ブレイド・マスター』

2017-03-30 14:50:56 | Weblog
2014年 中国
監督:陸揚(ルー・ヤン)
出演:張震(チャンチェン)、劉詩詩(リウ・シーシー)、李東学(リー・トンシュエ)、王千源(ワン・チエンユエン)、聶遠(ニエ・ユエン)、金士傑(チン・スーチェ)

明朝第16代皇帝の天啓帝が崩御し、それまで権力を握っていた宦官の魏忠賢が失脚する。第17代皇帝として即位した崇禎帝は、魏忠賢をはじめ前政権で力をもっていた者たちを排除しようと暗殺命令を下す。そんな政権移行の激動期に、暗殺の任務についた義兄弟の沈煉、盧剣星、斬一川の三人は、自分たちが思わぬ権力闘争に巻き込まれていくのだった・・・

男の友情を描くのは、香港映画(今作は中国映画だけど)の得意分野。まあ、安定して巧いですよ、その部分はね。こなれすぎて退屈なくらい、ノウハウが出来上がっていますからね(^^;。今回は、ちよっと地味目だけど、それでもまあまあかな。ただ張震の、どこか荒んだ感じが、わたしはあまり好きじゃないなぁ~。もっと普通にカッコよくていいと思う。影とか荒みとかを魅力にするのなら、もう少し物語やバッククラウンドを作ってくれないとなぁ~。
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『おおかみこどもの雨と雪』

2017-03-30 12:12:00 | Weblog
2012年 日本
監督:細田守
出演:宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、大野百花、西井幸人、加部亜門、平岡拓真、菅原文太、片岡富枝、小林隆、中村正、大木民夫、井上肇、染谷将太、林原めぐみ、谷村美月、麻生久美子、小林里乃、荒川ちか、春名風花、上白石萌音、金子隼也、松岡天星、佐藤瑠生亮、桝太一

大學で、一人真面目に聴講している青年が気になった花は、彼に声をかけ、二人は付き合うことになる。彼は自分がニホンオオカミの末裔である「おおかみおとこ」だと花に告げるが、花は彼と共に生きることを決心する。二人は雪という女のこと雨という男の子を授かるのだが、花が雨を出産した直後、彼は亡くなってしまう。花は雪と雨を育てるため、人里はなれた古民家に移住することにしたのだが・・・

社会の中で、自分が異端であると感じたことがある人なら、だれもが何かしら感じるところがある映画なのではないかな。そういう意味では、とってもマジョリティーな課題を描いた映画なのかもしれませんね。誰だって、なにかしら自分の中に異端を抱えていますからね。そして、じゃあその部分をどうして生きること穂選択するのか・・・誰もが無意識にしていることを具現化して見せてくれているように思います。
ただ・・・花の母親としての静かな強さ、実は苦手なんですよね、わたし。わたしは、もっとストレートに強さが見える女性が好みであります。まっ、それは、あくまで個人の好みの事柄であり、映画の評価とは何の関係もないですけどね(^^;。
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『俳優 亀岡拓次』

2017-03-30 11:55:01 | Weblog
2015年 日本
監督:横浜聡子
出演:安田顕、麻生久美子、宇野祥平、新井浩文、染谷将太、浅香航大、杉田かおる、工藤夕貴、三田佳子、山崎努、大森立嗣、野嵜好美、不破万作、戌井昭人、金子清文、平田薫、中沢青六、鈴木晋介、日向丈、メラニー、ガルシア・リカルド

有名俳優ではないけれど、スタッフに信頼され重宝される俳優の亀岡拓次。基本的には映画がホームグラウンドだけれど、オファーをうけて舞台にも挑戦してみたりする。地方の撮影現場で、たまたま立ち寄った居酒屋の大将の娘に好意を持ったり・・・とある俳優の日常を描いた映画。

「TEAM NACS」のメンバーは、無条件で応援してますから(^^)。でも、ひいき目に見なくても、なかなか良品な映画だったのではないでしょうか。淡々とした展開も、亀岡拓次という俳優さんを上手く表していると思うし・・・俳優という仕事、映画作りを、どうだ立派な仕事だろう、特別な仕事だろう、芸術だぞってエバってなくて、どこか自分たち自身でおちょくっているようなタッチに好感がもてたし、逆に、ほんとうにこの世界が好きな人たちが作ったんだろうなって感じました(^^)。
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『殿、利息でござる!』

2017-03-30 11:41:06 | Weblog
2016年 日本
監督:中村義洋
出演:阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、寺脇康文、きたろう、千葉雄大、橋本一郎、中本賢、西村雅彦、
山本舞、岩田華怜、堀部圭亮、斉藤歩、芦川誠、中村ゆうじ、上田耕一、重岡大毅、羽生結弦、松田龍平、草笛光子、山崎努

江戸時代の仙台藩吉岡宿。人の往来が減少しているにもかかわらず、年貢の取り立てや宿場町ならではの苦役のせいで、暮らしが成り立たなくなった住民が次々と夜逃げしていき、村は寂れる一方だった。造り酒屋の穀田屋十三郎は、そんな村をなんとかしたいと、知恵者といわれている茶師の菅原屋篤平治の「藩に金を貸し付けて利息をとる」という奇策を実行に移そうと奔走するのだが・・・

程よくコミカルで、役者さんたちも各々の個性が素直に活かされた配役で、気楽に楽しみ、ちゃんと感動できました。
歴史家として信頼できる磯田道史さんの原作ですし・・・ほんとうに、こういう発想をした人がいたんだとか、それを実現させようと頑張った人たちがいたんだとか・・・感心しきりでした。でも、重々しく深刻でないので、娯楽映画として成立しているし・・・面白かったですね。
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『ルーム』

2017-03-30 11:13:24 | Weblog
2015年 アイルランド&カナダ
監督:レニー・アブラハムソン
出演:ブリー・ラーソン、ジェイコブ・トレンブレイ、ジョアン・アレン、ショーン・ブリジャース、ウィリアム・H・メイシー、トム・マッカムス

7年前に知らない男に拉致され、狭い倉庫の一室に監禁されて、男の子どもを産み、その狭い部屋で息子ジャックを育てているジョイ。ジャックの健康の為に、狭いながらも運動は欠かさずにさせ、いつか外界に出ることが出来たときの為に、絵本やテレビなど活用できるものは全て使って、息子の教育にも心を配って生活していた。そしてついに、逃げ出す好機がやってくる。ジョイは、ジャックが病気だと男に信じさせ、病院に連れていくことを懇願、それを断った男に、翌日、ジャックが死んだと思わせて外に運び出させる。外に運び出されたジャックは、母の教え通り、チャンスを見計らって逃げ出し、近くにいる人に助けを求めた。やがて、犯人はつかまり、ジョイも救出されるのだが、七年間の監禁生活は、ジョイの心に大きな癒えぬ傷をつけていた・・・

監禁生活のところは、一生懸命工夫して子育てしている姿に、偉いなぁ~って感心したし、ジャックの脱出劇にはハラハラドキドキしたし、引き込まれる映画でした。また、逃げ出して終わりではなく、長期にわたって監禁され性的虐待を受け続けていた女性と、生まれてから一度も外の世界を知らないで育った子供が、どう社会に戻っていけるのかというところも描いているのが良かったですね。あんなに気丈で賢いジョイが、解放されてから壊れそうになるのに心が痛みました。でも、お母さんの再婚相手がステキな人の設定で、ジョイやジャックだけでなく、観客も救われたように思います。実のお父さんが、ジャックをちゃんと直視できないのも、悲しいけど仕方ないのかもしれないし・・・なかなか見ごたえのある一作でした。軽い気持ちで期待せずに見たので、得した気分になりました。
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『ビューティー・インサイド』

2017-03-30 10:51:58 | Weblog
2015年 韓国
監督:ペク
主演:ハン・ヒョジュ、パク・ソジュン、上野樹里、イ・ジヌク、キム・ジュヒョク、ユ・ヨンソク、キム・デミョン、パク・シネ、イ・ドンウク、コ・アソン、ト・ジハン、ペ・ソンウ、チョン・ウヒ、イ・ジェジュン、キム・ミンジェ、イ・ヒョヌ、チョ・ダルファン、ホン・ダミ、ソ・ガンジュン

思春期の或日、起きたら外見が変わってしまっていたウジン。その日以来毎日、起きると性別も年齢も人種も異なる別人に変わってしまうウジンは、母親と親友の二人以外とは深い関わりを持たず、一人工房で作業する家具職人として生計をたてるようになる。けれど、たまたま立ち寄った家具店で働くイスに恋をしてしまったウジンは、彼女と少しでも長く一緒にいられるよう、ハンサムな青年として目覚めてから三日間、寝ないで外見を保った。けれど、いつまでも寝ずにいられるはずもなく・・・彼女との関わりもこれで終わってしまうかと思われたが、イスはそんな彼を理解し、愛してくれた。それでも、付き合いが続いていくうちに、彼女のストレスは溜まりに溜まり、ついに限界に・・・彼女のことを思ったウジンは、彼女の前から姿を消した・・・

面白い発想で、それだけでも楽しいですね。切なさもありますしね。それから、たぶん、韓国の俳優さんたちに詳しければ、もっともっと面白かったんじゃないかと思います。アイドルカタログ的な楽しさもあったんじゃないかと。
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『愛しき人生のつくりかた』

2017-03-30 10:25:02 | Weblog
2014年 仏
監督:ジャン=ポール・ルーブ
出演:ミシェル・ブラン、アニー・コルディ、シャンタル・ロビー、マチュー・スピノジ、ジャン=ポール・ルーブ

夫に先立たれ、パリのアパルトマンで一人暮らしになってしまったマドレーヌに、息子たちは、心配だからと施設への入所を勧める。内心を押し殺し、息子たちが言うがままに入所したマドレーヌだったが、ある日突然、誰にも言わず施設を出てしまう。マドレーヌが生まれ故郷のノルマンディーに戻っているとわかり、作家志望の孫がマドレーヌを迎えにノルマンディーを訪ねるのだが・・・・

誰が主役かって言ったら、孫かな、マドレーヌじゃなくて。とにかく好い子で・・・それが映画への好感に直結します。彼の同居人も、少ししか出てこないけど、いい変味だしてる。途中のドライブインの店員さんも、ほんの少しの出番だけど好いですよね。全体的に、だから?って感じのぼや~っとした焦点が定まりづらい映画なのだけど、ちょこちょこ出てくる脇の人たちが面白いし効いてるし、誰のことも掘り下げない、マドレーヌの心情さえ掘り下げないで、雰囲気だけでもっていってるのが、この映画の魅力なのかもしれません。
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『パパが遺した物語』

2017-03-30 10:02:05 | Weblog
2015年 米&伊
監督:ガブリエレ・ムッチーノ
出演:ラッセル・クロウ、アマンダ・セイフライド、アーロン・ポール、ダイアン・クルーガー、クワベンジャネ・ウォレス、ブルース・グリーンウッド、ジャネット・マクティア、カイリー・ロジャーズ、ジェーン・フォンダ、オクタビア・スペンサー

小説家のジェイクは、自分が運転する車で交通事故にあい、同乗していた妻を亡くす。自身も事故の後遺症に苦しみ、一人娘のケイティの養育もままならず、彼を恨んでいる妻の姉からケイティを取り上げられそうになるが、必死に抵抗する。それでも結局、ケイティのことを思って書いた作品を残し、ジェイクは幼いケイティを残して亡なってしまう。成長したケイティは、生い立ちのトラウマからかセックス依存症になってしまい、男性と本気の恋愛ができない。ジェイクを尊敬する作家の卵のキャメロンに惹かれるが、病気のせいで彼を裏切ってしまい・・・

幼くして母を亡くし父を亡くすという辛い体験をしているけれど、お父さんは亡くなるまで心から彼女を愛してくれているし、それを色んな形で表現して伝えてくれているし、叔母さんも実の子同様に愛してくれていて現実面のサポートも受けている・・・そんな風にみえる描き方だったので、ケイティのトラウマ、それによるセックス依存症っていうのが、どうも違和感があって理解できなくて・・・へ~んなのって思っちゃいます。だから、キャメロンに捨てられても、どっか自業自得感が拭えない。成長してからの彼女の苦悩を描きたければ、お父さんの愛情が彼女に伝わっていない描き方じゃなきゃダメなんじゃないでしょうか。ほんとう、ちゃんと愛してくれていたったことを、大人になったケイティが気づいて問題解決・・・ありきたりの筋書きになるけど、そうでもしないと納得しづらいですよね。そんな当たり前の話は嫌ってことなら、違う物語をちゃんと描いて観客に伝えてくれなきゃ、これじゃあ分からないっ!!って、わたしは思いました。

ただね、日本語タイトルだと、ジェイクの作品が映画のキーになっているイメージになっちゃって、よりいっそう上記のような感想に至っちゃうんだけど、現代は違うからなぁ~って部分はあります。
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