映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『脳内ポイズンベリー』

2016-04-13 19:20:02 | Weblog
2015年 日本
監督:佐藤祐市
出演:真木よう子、西島秀俊、古川雄輝、成河、吉田羊、桜田ひより、神木隆之介、浅野和之、野波麻帆、岡本玲、カンニング竹山、ともさかりえ

携帯小説作家の櫻井いちこは、飲み会で出会った年下の青年に心惹かれる。けれど、年上であることが気になり、その日はそのまま解散してしまう。が、その青年と偶然に再会し、運命を感じたいちこ。いちこの頭の中で、理性、ポジティブ、ネガティブ、衝動、記憶が、青年に声をかけるかどうかで激しく議論を始めた・・・

舞台を映画化したのかなって思ったら、漫画原作だったのですね。でも、これは映画より舞台向きでしょ、絶対に。面白いアイデアだけど、映画には難しいんじゃないかと思ったのだけど・・・役者さんたちも熱演だったし、だんだん面白くなって、最終的にはかなり楽しみました。でも、やっぱり舞台がいいな、これは絶対に舞台に合うと思います!!

『白ゆき姫殺人事件』

2016-04-13 18:57:27 | Weblog
2014年 日本
監督:中村義洋
出演:井上真央、綾野剛、蓮佛美沙子、菜々緒、貫地谷しほり、金子ノブアキ、小野恵令奈、谷村美月、染谷将太、生瀬勝久、秋野暢子、ダンカン、山下容莉枝、TAIRIKU、KENTA、SUGURU、宮地真緒、朝倉あき、大東駿介、草野仁、川面千晶、野村佑香

化粧品会社のマドンナ三木典子が惨殺された。同期入社の地味な女子社員の城野美姫が怪しいと、二人の同僚の狩野里沙子がテレビ局で働いている男友達に話した事がネットに書き込まれ、美姫はあっという間に犯人のように騒ぎ立てられる。ワイドショーでも、まるで美姫が犯人であるかのような取材を始め・・・

湊かなえさんの小説が原作だそうですが、言われなくても分かってしまうのがスゴイですよね、湊さんって。どろどろした内容ですけど、描き方がポップと言うかコメディーっぽいというか・・・それでよけいに"現代社会の恐ろしさ"みたいなものは伝わります。ちょっとの悪意の集合体が、すごい悪意になって・・・それが消える時には、散り散りになって無かったかのようにみえなくなる・・・そんな見えないちっちゃな悪意が、花粉症の時期の花粉のように空気の中に散らばっている気がしました。

『エイプリルフールズ』

2016-04-13 18:46:45 | Weblog
2015年 日本
監督:石川淳一
出演:戸田恵梨香、松坂桃李、ユースケ・サンタマリア、菜々緒、戸次重幸、宍戸美和公、小澤征悦、大和田伸也、寺島進、高橋努、浜辺美波、山口紗弥加、高嶋政伸、りりィ、岡田将生、生瀬勝久、千葉雅子、小池栄子、窪田正孝、矢野聖人、浦上晟周、千葉真一、古田新太、木南晴夏、滝藤賢一、富司純子、里見浩太朗

エイプリルフールをテーマに、あちこちで巻き起こるあり得ないエピソード群れを描くドタバタコメディー。

いや~・・・こういうの苦手です。バカバカしいのとか嫌いじゃないはずなんですが、調子に乗った感じに辟易するというか、うっとおしぃ~って思ったんですが・・・半分ぐらい我慢して見てしまったら、だんだん面白くなっちゃいました。で、なんだか最後は、じわっと感動してました。なんだか悔しいです(^^;。

『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』

2016-04-13 18:23:54 | Weblog
2005年 米
監督:ジョン・マッデン
出演:グウィネス・パルトロー、アンソニー・ホプキンス、ジェイク・ギレンホール、ホープ・デイヴィス、ダニー・マッカーシー、ロシャン・セス、ゲイリー・ヒューストン、コリン・スティントン

天才数学者と言われた父が精神のバランスを崩し自宅療養するようになって五年、キャサリンはずっと父の世話をしてきた。その為、一時は通い始めた大学も諦めざるを得なかった。そんな父が亡くなり、茫然とするキャサリン。姉は、妹にも父と同じ不安定さを感じ、自分が住んでいるニューヨークに連れ帰ろうとするが、キャサリンは行きたくない。そんな中、父の研究に興味をみつハルが訪ねてきて、父のノートを見たいと言う。最初は拒絶していたキャサレンだったが、次第にハルに惹かれ始め・・・

数学上の未解決問題に取り組むような天才数学者は、やがて精神的に破綻する・・・そういうイメージはありますよね。そういう一般のイメージを上手に使って作られていると思います。実際に数学の世界に入る人が見たらどう思うのか分からないけど、一般人のもつイメージをよく捉えて形にしてあると思います。天才である彼らを羨ましく思い、でも大変だなぁと同情もし、平凡な頭脳しかもたない自分を慰めてしまいました。

『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』

2016-04-13 18:04:52 | Weblog
2015年 米
監督:デビッド・コープ
出演:ジョニー・デップ、グウィネス・パルトロウ、ユアン・マクレガー、オリビア・マン、ポール・ベタニー、
ジェフ・ゴールドブラム

財宝の秘密が隠されているゴヤの名画が盗まれ、MI5はチャーリー・モルデカイに捜索を依頼するのだが・・・

なんだかゴチャゴチャっとしてますが、後に何も残らないです。役者さんをそろえてますし、それなりに見られますが・・・なんだか何もかもが勿体ない感じです。このキャストでこれかいっていうのもですが、見た人の時間も勿体ないでしょ。なんだかねぇ~な映画でした。ジョニー・デップも、そろそろこういう役作り、飽きないのかな。

『めぐり逢わせのお弁当』

2016-04-13 17:32:21 | Weblog
2013年 インド&フランス&ドイツ
監督:リテーシュ・バトラ
出演:イルファン・カーン、ニムラト・カウル、ナワーズッディーン・シッディーキー

大都市ムンバイでは、昼時にダッバーワーラーと呼ばれる弁当配達人がオフィスに弁当箱を配って歩く。イラが夫のために作った弁当も、彼らによって配達されていたが、ある日から何故か別人のところに配達されるようになった。それに気づいたイラは、そ配達人に間違いを指摘せず、そのかわり弁当箱に手紙を入れた。その弁当を受け取った孤独な中年男のサージャンとイラの文通が始まった・・・

イラもサ―ジャンも、決して立派な人間じゃないし、魅力的とも言い難い。彼らの状況や心情に共感もないし・・・最初は少し退屈して見ていたのだけど、なんだかジワジワと引き込まれていきました。弁当配達人のシステム自体に活気と魅力みたいなものがあるのも助けになってか・・・最後は、けっこう真剣に見入ってました。で・・・ラストが凄く好き。違う終わり方もあると思うけど、わたしはこの終わり方が好き・・・って思いました。

『繕い裁つ人』

2016-04-13 17:10:47 | Weblog
2015年 日本
監督:三島有紀子
出演:中谷美紀、三浦貴大、片桐はいり、黒木華、杉咲花、中尾ミエ、伊武雅刀、余貴美子、永野芽郁

地元の常連客に圧倒的な信頼を得ていたオーダーメイド洋裁店の店主である祖母が亡くなり、その後を継ぎ地道に店を守っている市江。市江の創る上品で洗練された洋服に魅せられたデパートのバイヤーの藤井が熱心にブランド化を勧めるのだか、まったく相手にしない。先代の創ったものを守るだけでなく、市江にはオリジナルの洋服を創ってほしいと願う藤井だったが、市江と常連客達の様子を見ているうちに、少しずつ気持ちに変化が生まれ始める・・・

いきなり神戸大丸の前が映ったので、それだけで受け入れ態勢は整ってしまいました。その上、わたしの思い出の図書館が映し出され・・・それは大學の図書館の二階なんですが、中等部高等部の生徒も使用可で・・・仰々しいメインフロアーを避けて上の階に行くと、設えは質素になるけど人がいなくて、当時のわたしにとっては格好の隠れ家的場所だったんですよね・・・ああ~、めちゃ懐かしいっ!! で、映画ですが・・・そうですね、幻想的で素敵でしたよ(←映画に対する感想が淡泊すぎますね)。絶対的なお祖母ちゃんの呪縛と、そこから解き放たれてる過程と言うのも、ちゃんと理解できました・・・し素敵な場所を選んで、ちゃんと素敵に撮られていて、よかったと思います。ただ、肝心の洋服は、わたしはあまり好きではなかったです。フォーマルはよくわかりませんが、普段着はね・・・そんなに素敵に思えなかった。もちろん今風でなくてもいいんですが、わたし的にはなんだかなぁ~って印象です。

『ペインレス』

2016-04-13 16:45:40 | Weblog
2012年 フランス&スペイン&ポルトガル
監督:フアン・カルロス・メディナ
出演:アレックス・ブレンデミュール、トーマス・レマルキス、イレーネ・モンターラ、デレク・デ・リント、ファン・ディエゴ、フェリックス・ゴメス

リンパ腫に冒された神経外科医デビッドは、両親に骨髄移植の相談をするが拒絶される。両親の愛情を疑い、失望したデビッドだったが、両親にはどうしてもデビッドに知られくない事情があったのだ。真実を求めるデビットが辿り着いたのは・・・

なんだか最近、小説でも映画でも、病気にる偏見から隔離された人たちの話によく出会う。とにかくただ辛い、悲しいとしか言えないけど・・・これはまた、戦争とも絡んで、いっそう悲惨なお話だった。スペインでは、ホラー、スリラーなどジャンル映画を集めた「スクリーム・フェスト スペイン2013」で上映されたということだけど、精神的な要素が大きい映画だったと思います。なんだか考え込んじゃうよなぁ~・・・って思いながら、すくに忘れる自分が恥ずかしいです。