映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『こんにちは、私のお母さん』

2023-03-17 18:11:55 | Weblog

2021年 中国

監督:林苑(ジア・リン)

出演:林苑(ジア・リン)、張小斐(チャン・シャオフェイ)、沈騰(シェン・トン)、チェン・フー、劉佳(リウ・ジア)

 

ジア・シャオリンは、気立てはいいが何をやっても上手くできず、母には失望ばかりさせていると自己嫌悪に苦しんでいた。ある日、母と自転車にのっていて交通事故に巻き込まれ、20年前にタイムスリップ、自分が生まれる前の母たちにであう。ジア・シャオリンは、たとえ自分が存在しなくなっても、母に幸せになってもらいたいと、母が務める工場の工場長の息子との仲を取り持とうとするが・・・

 

久しぶりに『古惑仔』って言葉を聞きました・・・映画の本筋とは全く関係ないけど、テンション上がりまくり(^^;、たしかVCDは持っていたはず、見直さなくちゃと思っちゃいました(^^;。

映画自体は、コメディーで楽しかったですよ。笑わせて笑わせてそのあとホッコリ泣かせる王道のハートウォーミングコメディーですね。全体的に小市民的な幸せが溢れているのが最高です。小市民的というのは、もちろん誉め言葉ですよ。誰もがそれぞれに自分のドラマを生きていて、そこに笑いだったり涙だったりがあって・・・英雄もスターもいないけど、これこそが幸せなんだと感じさせてくれる映画です(^^)。


『バーニング・ダウン 爆発都市』

2023-03-11 15:49:42 | Weblog

2020年 香港&中国

監督:ハーマン・ヤウ

出演:劉徳華(アンディ・ラウ)、劉青雲 (ラウ・チンワン)、倪妮(ニー・ニー)

 

爆弾処理班のエースだったフォンだが、爆発で左足を失い、現場を外されてしまう。義足になっても、だれにも負けない働きができるようリハビリに励んできたフォンは、現場復帰を認めない上層部に不満を募らせ、親しい者たちに心を閉ざし、ついに警察を辞め、連絡を絶ってしまう。そんなフォンが、久しぶりに姿を見せたのは、なんとテロ組織よるホテル爆破事件の容疑者としてだった。ただ、爆破に巻き込まれた重体となり、意識が戻った時には記憶を失ってしまったいるフォンは、たはして爆破テロ犯なのか、はたまた潜入捜査官だったのか・・・

 

いいキャストだねぇ~・・・往年の香港映画ファンにはたまらないねぇ(^^)。内容も質も、一定のレベルをクリアしているし・・・そうなりゃ、ただ楽しみたいです、はい。いつも言っているように、香港映画に何の思いれもない方がご覧になって面白いかどうかは分かりませんが・・・華仔やラウチンが動いて話しているだけで、わたしは満足です(愚)。


『紅い服の少女 第一章 神隠し』『紅い服の少女 第二章 真実』

2023-03-11 15:22:05 | Weblog

『紅い服の少女 第一章 神隠し』2015年 台湾

監督:程偉豪(チェン・ウェイハオ)

出演:許 [王韋]ネイ(アン・シュー)、黃河(ホアン・ハー)

不動産屋で働くジーウェイは、祖母と2人暮らし。ある日、その祖母の友人が山でハイキング中に失踪するという事件が起こる。祖母はずいぶん友人の安否を心配していたが、友人が戻ってきたかと思えば、今度は祖母が失踪してしまう。そして、ジーウェイ自身も姿を消す。ジーウェイの恋人のイージュンは、人を惑わす魔物と言われている「魔神仔(モーシンナア)」の仕業ではないかと疑う・・・

『紅い服の少女 第二章 真実』2017年 台湾

監督:程偉豪(チェン・ウェイハオ)

出演:楊丞琳(レイニー・ヤン)、許 [王韋]ネイ(アン・シュー)、黃河(ホアン・ハー)、フランチェスカ・カオ、ルビー・ジャン、呉念軒(ウー・ニェンシュエン)

社会局の家庭内暴力センターで働くリーは、あまりにも忙しくて、年頃になった自分の娘のヤーティンと向き合う時間もない。すると、ヤーティンが学生であるにもかかわらず妊娠していることがわかり、リーはヤーティンの話も聞かず中絶させようとする。そんな母に反発したヤーティンが姿を消し・・・

 

第一章は、普通にホラーで、それはそれで十分に面白かったのだけど、第二章になって、急に人間関係がややこしくなるというか、登場人物たちの抱えているものが重くて暗くて・・・切なくて・・・いや~、好きです、わたし、このシリーズ。みんな幸せになってくれ~って思いました・・・それは無理なことなんだけどね・・・


『オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体』

2023-03-11 15:08:00 | Weblog

2022年 英

監督:ジョン・マッデン

出演:コリン・ファース、マシュー・マクファディン、ケリー・マクドナルド、ペネロープ・ウィルトン、ジョニー・フリン、ジェイソン・アイザックス

 

1943年に実際に実行された、英国諜報部(MI5)が計画した「オペレーション・ミンスミート」。ドイツ軍が守っているシチリア沿岸に、英国軍が最小被害で上陸するために考えられたその計画は、「イギリス軍がギリシャ上陸を計画している」という偽造文書を持たせた死体を地中海に流し、ドイツの諜報機関を騙すというものだった・・・

 

コリン主演映画だし、そりゃあ見ますよ、絶対に。でもなんか・・・ゆるかったなぁ~・・・緊迫感、なさすぎ。でも、メインキャラが遺体なので、ドラマにしにくかったんだと思います。逃げ隠れしたり、敵の裏をかいて突破したり、恋愛したり、できませんからね(^^;。核に何もなくて、周辺でドラマを組み立てないといけない。そのわりには頑張って作られていたのかな・・・そうだと思います(^^)。


『コーダ あいのうた』

2023-03-11 14:48:40 | Weblog

2021年 アメリカ&フランス&カナダ

監督:シアン・ヘダー

出演:エミリア・ジョーンズ、トロイ・コッツァー、マーリー・マトリン、ダニエル・デュラント、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、エウヘニオ・デルベス、エイミー・フォーサイス、ケビン・チャップマン

 

耳の聞こえない両親と兄と暮らす高校生のルビー。家族の中で1人だけ耳が聞こえる彼女は、幼い頃から家族をフォローし、家業である漁業も手伝っていた。高校で、合唱クラブに入部したルビーは、顧問の先生に才能を見出され、名門音楽大学の受験を勧められるが、彼女がいなくなると困る両親は賛成してくれない・・・

 

年を取ったせいか、主人公が、これでもかと理不尽な目に合わされて苦悩する話は好まなくなっているのだけど・・・アカデミー賞も獲った作品だし、おおまかな筋立ては知っていたし、ある程度のことは覚悟して見たのだけど・・・なんだか肩透かしだったかなぁ~・・・まあ、そういう意味では、わたし好みとも言えるのだけど・・・やっぱり、こういうお話は、主人公が苦悩してなんぼだよね(^^;・・・矛盾したこと言ってるね。

もちろん、それなりに問題は出てきて、主人公は悩んで、でも決断して成長していくと・・・王道の展開ではあるのだけど、どうも掘り下げが浅いというか・・・じゃあ、音楽で聴かせるかといえば、それはかなりおざなりだし・・・なんかなぁ~、悪くはないけど、予想していたよりライトで、身構えていた分、物足りなく感じてしまったですね・・・まぁ、こっちの勝手な偏見というか、決めつけなんですけどね。

家族のキャラクターは好かったですね。だから、アカデミー賞の作品賞や脚色賞は良くわからないけど、お父さん役のトロイ・コッツァーさんの助演男優賞は納得です(^^)。


『前科者』

2023-03-09 19:05:54 | Weblog

2022年 日本

監督:岸善幸

出演:有村架純、磯村勇斗、若葉竜也、マキタスポーツ、石橋静河、北村有起哉、宇野祥平、リリー・フランキー、木村多江、森田剛

 

保護司を務めて3年の阿川佳代。コンビニでバイトをしながら、担当している仮釈放中の元受刑者たちに、誠心誠意寄り添おうと努めている。新しく担当した工藤誠は、受け入れ先の職場でも真面目に働いており、仮釈放の期限が終了したら、正式に雇ってもらえそうで、佳代も喜んでいた。しかし、最後の面談を前に、工藤との連絡が途絶えてしまい、警察から、最近起きた連続殺人事件の容疑者だと聞かされる・・・

 

これもお気に入りのドラマの映画化です。いや、これは映画ありきの前宣伝でのドラマ放送だったかな・・・。とにかく、WOWOWでドラマが放送されていた時、毎週かかさず楽しみにしていたので、映画の放送(映画館に行けよって話なんですけどね、ごめんなさい)も楽しみにしていました。期待を裏切らない面白さでしたよ(^^)。

何度も言っていますが、わたし、役者さんとしての森田さん、好きなんですよ。で、舞台も拝見したいと思いつつ、まだ実現できてないんですが(涙)。ちなみに、今、『インフォーマー』というドラマが放送されていて、そこでは無茶苦茶悪い人役なんですよね、森田さん。で、こっち系のお芝居がお上手なのは、以前から存じ上げていたんですが、この映画は、まったく真逆のキャラクターで・・・でもまた、それが素敵でしたね。ほんと、いい役者さんだと思います。わたしは大ファンです(^^)。

有村さん、ドラマではよりコメディー色が強かったように思いますが・・・決して、コメディえんぬではなくて・・・その加減がちょうどいいっていうか・・・うん、このドラマ&映画の有村さんが、わたし的にはベストです(^^)。

ただ、佳代のトラウマの設定が、いまいち良くないように感じられました。もっと他にあったと思うんですよね、いくらでも、保護司になろうと思った彼女の過去の物語・・・ん。


『劇場版 おいしい給食 卒業』

2023-03-09 18:40:41 | Weblog

2022年 日本

監督:綾部真弥

出演:市原隼人、土村芳、佐藤大志、勇翔、山崎玲奈、田村侑久、登坂淳一、いとうまい子、直江喜一、木野花、酒井敏也

 

母が料理下手で、給食が何より楽しみになってしまった甘利田幸男。中学校の教師になっても、何よりの楽しみはお昼の給食だった。甘利田が担任を務めるクラスの生徒である神野ゴウもまた、甘利田に勝るとも劣らない給食好き。いつも独自の工夫で給食を最大限に楽しむゴウに、甘利田は敗北感を感じることもしばしばだった。ゴウたち三年生の卒業が近づいてきたころ、給食に変化が起こった。健康のためという理由からだったが、甘利田もゴウも、それに納得できなかった・・・

 

「テレビ向きか映画向きかに、それが問題だ」といったすぐ後に申し訳ないんですが、この作品の場合は、ドラマの時にはドラマにあった「エピソードの積み重ね」の面白さ、映画では「じっくり一つの課題に取り組んだ」面白さがあって、両方成功している素敵な例だと思います。とにかく、市原隼人さんの最高当たり役っ!!彼なしではありえないですよね、絶対(^^)。神野ゴウ役の佐藤大志君は、他で拝見した記憶がないのですが、今後どこかで拝見したら、絶対に応援しちゃいます(^^)。鏑木役の直江喜一さんは、金八先生を見ていた世代としては、悪い大人役の彼の姿には複雑な気持ちになりますが(^^;、俳優としての彼の姿を拝見できるのはどんな役でもうれしいです(^^)。まっ、とにかく、この作品は、大の贔屓なのであります(^^)。


『99.9 刑事専門弁護士 THE MOVIE』

2023-03-09 18:05:53 | Weblog

2021年 日本

監督:木村ひさし

出演:松本潤、香川照之、杉咲花、片桐仁、マギー、馬場園梓、馬場徹、映美くらら、池田貴史、岸井ゆきの、西島秀俊、道枝駿佑、蒔田彩珠、榮倉奈々、木村文乃、青木崇、高橋克実、石橋蓮司、奥田瑛二、笑福亭鶴瓶、
岸部一徳、ベンガル、渋川清彦、R-指定

 

斑目法律事務所の刑事事件専門チームが、15年前に起きた天華村毒物ワイン事件を再調査し、真相を解明していく・・・

 

ドラマ「99.9 刑事専門弁護士」の劇場版ですね。ドラマは楽しく拝見したので、映画も期待してみました。で、うん、そうね・・・そうだね(^^;。

かつては、ドラマに比べて映画は格上という位置づけでしたよね。俳優さんたちも、映画俳優さんはドラマ俳優さんより格上というイメージでした。でも、今や、そんな区別はなくなって・・・俳優さんだと、むしろドラマにたくさん出演される人のほうが売れっ子イメージですよね。とにかく、どっちが上とか下とか、そんな見方はなくなって・・・内容とか見せ方で、どっちのほうが適しているかってことが問題ですよね。それでいうと・・・この素材は、ドラマの方が適しているのではないかと感じられました。映画は、ドラマに比べて、どこも悪いところはないんですが・・・向き不向きでいうと、ドラマで見た方が、より楽しめたかなと・・・そんな風に感じました。


『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』

2023-03-06 15:38:48 | Weblog

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016年)

『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018年)

『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(2022年)

監督:デヴィッド・イェーツ

出演:エディ・レッドメイン、キャサリン・ウォーターストン、ダン・フォグラー、アリソン・スドル、コリン・ファレル、エズラ・ミラー、カルメン・イジョゴ、ゾーイ・クラヴィッツ、カラム・ターナー、クローディア・キム、ウィリアム・ナディラム、ブロンティス・ホドロフスキー、ジュード・ロウ、ジョニー・デップ、マッツ・ミケルセン

 

『ハリー・ポッターと賢者の石』の70年前を舞台に、ホグワーツ魔法魔術学校指定教科書『幻の動物とその生息地』の著者であるニュート・スキャマンダーを主人公にしたスピンオフ作品。

魔法動物の専門家である魔法使いのニュート。人間との対立も、魔法界内部の権力闘争にも無関心だが、史上最悪の黒い魔法使いといわれるグリンデルバルドの陰謀に巻き込まれ、恩師のアルバス・ダンブルドアや人間も含めた仲間たちと一緒とともに戦うことになる・・・

 

『ハリー・ポッター』シリーズに比べて、今一つ人気が出ていないと聞きましたが、わたしは、こっちの方がすきかもしれない(^^)。脇のキャストが豪華で、おお~って思いますが、お気に入りのポイントはそこじゃなくて、人間の絡み方かなぁ~。魔法動物たちも可愛いし・・・。

それにしても、グリンデルバルドがジョニー・デップからマッツ・ミケルセンって・・・面白いね。きっと、デップの代わりというより、『ダンブルドアの秘密』の内容から考えたキャスティングなんだろうなぁ~・・・『ダンブルドアの秘密』に限れば、絶対にマッツさんの方が合ってると思いますもん(^^)。


『クーリエ 最高機密の運び屋』

2023-03-06 14:40:54 | Weblog

2020年 英&米

監督:ドミニク・クック

出演:ベネディクト・カンバーバッチ、メラーブ・ニニッゼ、レイチェル・ブロズナハン、ジェシー・バックリー、アンガス・ライト

 

1962年のキューバ危機の頃。CIAとMI6は、ソ連軍参謀本部情報総局の高官ペンコフスキーからの情報を受け取る役目を、スパイの経験など一切ないビジネスマンのグレヴィル・ウィンに依頼する・・・

 

同じ実話ベースのスパイ映画『ジョーンの秘密』を見たときにも思いましたが・・・スパイって、必ずしも自国を裏切ろうとは思っていないんですね。ましてや、お金のためにじゃない。自国を含めた世界情勢の安定のためには、敵国と設定されている国に情報を流すことが必要だと思って・・・というようなこともあるんですね・・・根拠が映画じゃ、ちょっと真実味にはかける意見になりますが(^^;。

007的なエンターテイメント・スパイ映画も面白いですが、地味な諜報戦映画も好きです。なにせ、ジョン・ル・カレのファンですからね(^^)。