映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『刑事グラハム 凍りついた欲望』

2016-11-15 07:56:39 | Weblog
1986年  米
監督:マイケル・マン
出演:ウィリアム・L・ピーターセン、キム・グライスト、トム・ヌーナン、ジョーン・アレン、ブライアン・コックス、デニス・ファリナ、スティーブン・ラング

あのハンニバル・レクターを逮捕したFBI捜査官グラハムは、レクターの心に深く入り込み過ぎたため、事件後精神を病み、FBIも辞め、入院治療を余儀なくされた。ようやく病状も落ち着き、家族のもとに帰って静かな生活をおくっていたが、新たな猟奇殺人が起こり、捜査に協力するよう依頼される。最初は渋っていたグラハムだったが、捜査に関わるうちに、どんどん事件にのめり込んでいく。刑務所のレクターにも接触し、意見を求めるが・・・

トマス・ハリス原作の『レッド・ドラゴン』の映画化で、『羊たちの沈黙』より前に制作されているのですよね。小説としても映画としても、『羊たちの沈黙』よりも先だということで、それなら決して二番煎じではないということですよね。だとしたら、小ぶりだけど好い感じだと思います。わたしは嫌いじゃありません。グラハムの奥さんや息子さんが好い人たちなのが、個人的に好きですね(^^)。ただ、ウィリアム・L・ピーターセンにテレビドラマシリーズ『CSI:科学捜査班』のイメージがあまりにも強くて、また役名もキャラクターも微妙な感じで似ていて、どうしても引っ張られちゃうんですよね(^^;。とはいえ、これも『CSI:科学捜査班』よりこの映画の方が先なわけで・・・ピーターセンにすれば知った事かって話ですけどね。
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『サスペクツ・ダイアリー』

2016-11-09 18:52:24 | Weblog
2015年 米
監督:パメラ・ロマノウスキー
出演:ジェームズ・フランコ 、エド・ハリス、アンバー・ハード、クリスチャン・スレイター、ウィルマー・バルデラマ

人気作家のスティーブンが、読書会で幼少期に父から受けた虐待について語ったていると、当の父が会場に現れ、彼の言うことは全て真っ赤な嘘だと騒ぎたてる。それで、すっかり信用をなくしたスティーブンは、エージェントからも見放され、自棄になる。しかし、取材のために傍聴していたていた殺人事件の裁判で、被疑者の幼い息子が証言しているのを見たとき、自分の記憶に微かな齟齬を感じる。一度、自分の記憶に疑いを感じたスティーブンは、少しずつ、自分の記憶が自分の都合よく書き換えられていることに気づき始める・・・

主人公の周りの人、特にお父さん、あまりにも可哀想じゃないかって思って・・・主人公のスティーブンが好きになれなくて・・・そしたら映画もあまり楽しめませんでした。でも、作家のスティーブン・エリオットさんの回想録をもとにした映画らしくて・・・もしかしたら、自分に厳しく、お父さんをフォローして書かれたのかもしれないと、好意的に考えるようにしたら・・・やっと、記憶の書き換えというテーマが、ちゃんと見えてきて・・・興味深くはあると、多少感想を修正したのでありました(^^;。
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『罪の余白』

2016-11-09 18:38:50 | Weblog
2015年 日本
監督:大塚祐吉
出演:内野聖陽、吉本実憂、谷村美月、葵わかな、宇野愛海、吉田美佳子、堀部圭亮、利重剛、加藤雅也

大學で心理学を教えている安藤は、父ひとり娘一人の二人家族。親子の中は決して悪くなく、母がいない寂しさはあるものの、それなりに幸せに日々を過ごしているつもりだった。けれど、ある日突然、娘が学校のベランダから転落し亡くなってしまう。自殺とは断定されなくても、誰もが自殺を疑い、安藤も自分を責めずにはいられなかったのだが、娘の死の背景に、娘が仲良くしていたはずのクラスメイトの存在があることを知り・・・

若い女優さんたちが頑張っていて、それは見所というか、好感が持てたんですが、もともと好きじゃないんですよね・・・すこぶる頭のいい少年少女に大人が嵌められる的な筋立ての物語。でもまあ、それがこの映画の肝ですからね、そこを否定しちゃ元も子もなくなるわけですが、だとしたらせめて、お父さんがもう少し頑張ってほしかったな。そもそも心理学者という設定が無駄になってますよね。ただただ感情的に動くだけだもん、お父さん。いくら心理学の専門家でも、娘のことになったら冷静には行動出来ないところから始まるのはいいんですけど・・・なんか決心した風のシーンの後、頭脳戦が始まるのかと思ったら、オイオイっていう作戦で・・・内野さんは熱演なんだけど、それが逆に虚しく感じられました。
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『ゾディアック』

2016-11-09 18:28:04 | Weblog
2007年 米
監督:デビッド・フィンチャー
出演:ジェイク・ギレンホール 、ロバート・ダウニー・Jr、マーク・ラファロ、アンソニー・エドワーズ、ブライアン・コックス、イライアス・コティーズ、ダーモット・マローニー、クロエ・セビニー

俗に「ゾディアック事件」と呼ばれている、アメリカで実際に起こった未解決の連続殺人事件をテーマにした映画。事件を担当した捜査官、独自に取材し事件に切り込んでいった新聞記者、その新聞記者が勤める新聞社のイラストレーターなど、事件に翻弄された人たちを描く。

未解決事件ですからね・・・当然、犯人は分かりませんからね・・・それを分かって見ているんですけど、やっぱり消化不良になりますよね。でも、それこそが、この映画の本質なのかも。関わった人たち皆が、それに悩まされているんですものね。
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『アイデン&ティティ』

2016-11-09 18:06:00 | Weblog
2003年 日本
監督:田口トモロヲ
出演:峯田和伸、麻生久美子、中村獅童、大森南朋、マギー、コタニキンヤ、岸部四郎、三上寛、ポカスカジャン、大杉漣

メジャー・デビューしたものの、いまひとつ伸び悩んでいるうちに、バンドブームも終わってしまい、先が見えないロックバンドの「SPEED WAY」。中でもギタリストの中島は、自分の信じる音楽へのこだわりから、どうしたいのかどうすべきかが分からなくなり迷路に迷い込んでしまっていた。その憂さを女性ファンとセックスすることで晴らしてみることで、彼を唯一理解してくれている恋人を裏切り続けている。そんな彼の前に、彼にだけ見えるボブ・ディランの幻影が現れて・・・

少し前に、峯田和伸&麻生久美子主演ドラマ『奇跡の人』を見て、面白かったのですよ。で、映画は、峯田さんがロックをやっているという設定以外、まるで違う物語なんですが、やっぱ主演二人のインパクトが強いと、どうしても引っ張られますよね。で、比べちゃダメなんですが、ついつい比べてしまって、ドラマの方が好きだなぁと。せめて、映画の中の音楽が好ければ良かったんですが・・・むしろそこが一番残念だったかな。峯田さんのボーカルが全く活かせてなかったですよね。
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