映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『シルク』

2011-05-23 14:15:30 | Weblog
2007年 日本&カナダ&フランス&イタリア&イギリス
監督:フランソワ・ジラール
出演:マイケル・ピット、キーラ・ナイトレイ、役所広司、芦名星、中谷美紀、アルフレッド・モリーナ、國村隼、本郷奏多、ケネス・ウェルシュ、マーク・レンドール、カラム・キース・レニー

故郷の地場産業である製糸のため、愛する妻エレーヌを残し、果てしなく遠い未知の国・日本に蚕の買い付けに訪れたエルヴェ。そこで見聞きし、体験したことは、エルヴェの人生を変えてしまうほど強烈なものだった。無事に帰国したもの、エルヴェの変化を感じるエレーヌは、再び日本に旅立とうとする夫を、見送るしかなかった・・・

たぶんねぇ~・・・監督は、こう感じて欲しいんだろうなみたいなことは、なんとなくだけど伝わってくるんです。けどね・・・申し訳ないけど、それを感じることはないんです、この映画から。この映画に限らずですが・・・異文化との遭遇が、重要な要素になっている作品で、異文化側に所属している人間って、受け取り方が難しいんですよね。だから、この映画の場合、日本以外の国の人が楽しめれば、それで十分に成功だと思うんですが、そこがどうなのかは、わたしには判断はつきかなますよね(^^;。

『シルク』公式サイト
http://www.silk-movie.com
/


『OBERON日記』
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『生声日記』
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『観劇日記』
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『OBERON日記過去ログ』
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『エクスプローラーズ』

2011-05-23 14:00:45 | Weblog
1986年 米
監督:ジョー・ダンテ
出演:イーサン・ホーク、リヴァー・フェニックス、ジェイソン・プレソン、アマンダ・ピーターソン、ディック・ミラー、ロバート・ピカード、ダニー・ヌッチ、ジェームズ・クロムウェル

ある夜、奇妙な夢をみたベンは、それをメモし、科学の天才である友だちのウォルフガングに見せる。と、ウォルフガングはそれを元に、不思議な浮遊球体を出現させる。彼らは、この球体を使って宇宙船を作ろうと思い立つ。そして、出来上がった宇宙船に、もう一人の友だちダレンと三人で乗り込んで・・・

子ども向けのSFコメディーですな。子ども向け仕様でも、大人が楽しめる映画は多々ありますが・・・これは、掛け値なしの子ども向けかな。大人が見るには、ちと雑すぎます(^^;。けど、そこそこの年齢の女性には、キャスト的に楽しいかも・・・って、イーサン・ホークもリヴァー・フェニックスも、フツーに子どもですけど(爆)。



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『ハリーとトント』

2011-05-21 12:12:06 | Weblog
1974年 米
監督:ポール・マザースキー
出演:アート・カーニー、エレン・バースティン、ラリー・ハグマン、ジェラルディン・フィッツジェラルド、メラニー・メイロン、チーフ・ダン・ジョージ、フィル ・ブランズ、ジョシュア・モステル、アーサー・ハニカット

妻に先立たれ、愛猫のトントと、一人&一猫でマンハッタンのアパートに暮らすハリー。けれど、アパートが取り壊されることになり立ち退きを勧告される。ずいぶん抵抗はしたけれど、結局出て行かされるを得なくなり、長男が彼を引き取ることになる。けれど、どうも長男の家に馴染めないハリーは、トントを連れて娘のところに行こうと長距離バスに乗る。が、バスが苦手のトントのせいで、バスから降りなくてはならなくなり、急遽、中古車を買って、それで旅をすることにする・・・

娘さんのところに辿りつくまでのロードムービーかなと思ったら、娘さんのところは通過点でしかなかったですね(^^;。まっ、いろんな人と触れ合います(^^)。けど、そんなにガッツリ心を通わせるとか、ハリーの新しい居場所(人間関係)が出来るとか、そういうことではなく・・・ほどよい距離感が、ずっと保たれているのが大人な映画って感じでしたね。それが可能なのは、トントが居てくれるからだと思いますが。

年寄りは孤独で可愛そうだとか・・・皆なかよく暮しましょうとか・・・老境にさしかかり人はどう生きるべきかとか・・・そういう押し付けがなくて、淡々と描かれているのが好きでした。という意味でも、トントは犬じゃなく猫じゃなきゃいけなかったのかなと・・・そんなことを思いました(^^;。


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『アナライズミー』

2011-05-21 11:47:25 | Weblog
1999年 米
監督:ハロルド・レイミス
出演:ロバート・デ・ニーロ、ビリー・クリスタル、リサ・クドロー、チャズ・パルミンテリ、
ジョー・ヴィテレリ、カイル・サビヒー、トニー・ベネット

父親の跡をついでマフィアのボスになったポールは、最近、どうも体調が優れない。 彼の片腕のジェリーは、ポールの症状は精神的なものだと考え、たまたま交通事故で知り合った精神科医のベンに、無理やりポールを診察させる。ベンはもちろんマフィアなんかに関りあいたくなかったのだが、最初は拒否していたポールが何故かベンに猛烈に依存し始める。そして、ベンの結婚パーティが行われているホテルにまで押しかけてきて、ベンの結婚式はグチャグチャになってしまう。ベンから解放されるためには、彼を回復させるしかない状況のポールなのだが、そこにマフィアを一網打尽にしたいFBIが絡んできたり、FBIと接触をもったポールを始末しようとマフィアが動き出したり、ポールと敵対するマフィアも妙な動きをしているし・・・というようなコメディ。

ポール役のデニーロは、トラウマをもったマフィアを、ちょっとおバカにチャーミングに楽しそうに演じていて、さすが巧いと思うし・・・ベン役のビリー・クリスタルも、アメリカのコメディー映画の振り回され役を期待通りに演じて見せてくれるし・・・まあ、間違いない仕上がりなんじゃないでしょうか。個人的には、ポールの腹心のジェリー役のジョー・ヴィテレリが好きでしたね。このキャラも、アメリカ映画独特の定番キャラだと思うんですが・・・こういう深いことは考えなくて、基本ライトな感じなんだけど、この人と思い極めた相手のことは絶対に裏切らないタイプのキャラって、好きなんですよね(^^)。

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『クリーン』

2011-05-20 13:40:34 | Weblog
2004年 仏&英&カナダ
監督:オリヴィエ・アサイヤス
出演:マギー・チャン、アトリス・ダル、ジャンヌ・バリバール、ニック・ノルティ、ジェームズ・デニス

ロックスターだった夫が薬物の過剰摂取で事故死し、親しい友人や夫の両親から責任を問われるエミリー。夫の両親に育てられていた息子も、父の死の責任は母にあると聞かされ、それを信じている。愛する夫、そして息子、さらに自身の歌手として成功するという夢も失い、自暴自棄な生活を送るエミリー。しかし、自分にとって息子は、決して失いたくないものであることに気付き、彼女は変わろうと決意するのだが・・・

「どうするの?」ってフリがあって・・・でも、結論をとりあえず飛ばして結果が出てくる構成・・・ってことでいいのかな。で・・・そこは、まっ、成功しているんじゃないかと思うのであります。でも・・・総じて、過程は甘いよね。まっ、マギーだから許すけどさ(爆)。

『クリーン』公式プログ
http://cleanmovie.exblog.jp/10935290/



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『月下向日葵・対話編』
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『TEAM NACS FILMS N43°』

2011-05-20 13:14:28 | Weblog
2009年 日本
●頑張れ!鹿子ブルブルズ!
監督:大泉洋
出演:戸次重幸、森崎博之、安田顕、音尾琢真、大泉洋
●神居のじいちゃん
監督:音尾琢真
出演:平田薫、大野百花、森崎博之、大森俊治、滝野洋子、夏八木勲
●部屋クリーン
監督:戸次重幸
出演:音尾琢真、戸次重幸
●ヤスダッタ3D
監督:安田顕
出演:安田顕、安田こずえ、安田唯乃、安田和博、安田大サーカス、安田弘史
●AFTER
監督:森崎博之
出演:秋元博之、坂見猪兵衛、斉藤冨夫、小山博、畠山直隆、大泉洋、田野アサミ、松田沙紀、森崎博之、鈴井貴之

「TEAM NACS」のメンバーが、それぞれ一編のショートムービーを撮ってます。「TEAM NACS」らしく、これでもかってほどバラバラな感じなんですが・・・それが五作品あつまると、見事に「TEAM NACS」を表すんだなって感心します。

大泉洋監督作品と、森崎博之監督作品を見ると・・・君ら、NACSが、ほんま好きなんやなぁ~って思います(^^)。たぶん、熱烈なファンのどなたより、好きなんでしょうね・・・そんな風に感じられます。

戸次重幸監督作品と安田顕監督作品は、ひじょぉ~にマニアックな感じです。きっと、お二人とも、オタク気質を持っていらっしゃるのでは・・・と思いますが、それを遺憾なく発揮されている気がします。だから、たぶん、好きな人は大好きでしょうが、嫌いな人にはクソでしょう(←汚い言葉で失礼)。けど、わたしは嫌いじゃないです。特に、戸次さんのセンス、大好きです。いじられキャラの大泉さんにもイジラレルる残念キャラの戸次さんですが、クリエイター的センスはNACS内でもピカイチなんじゃないかと思います。って、センスのないワタシが言っても、あまり説得力ありませんが(^^;。

音尾琢真監督作品は、独立させてショートフィルムフェスティバルなんかに出品できるような、ちゃんとした短編映画でした。ある意味、浮いていましたが(爆)、この作品があることで全体が締まってると思います。ほんと、ちゃんとしてます(^^)。

というわけで・・・かなり贔屓目が入っていますが、わたしは好きです、はい(^^)。


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『愛は静けさの中に』

2011-05-19 12:24:10 | Weblog
1986年 米
監督:ランダ・ヘインズ
出演:ウィリアム・ハート、マーリー・マトリン、パイパー・ローリー、フィリップ・ボスコ、
ジョン・F・クレアリー、ジョージア・アン・クリン、フィリップ・ホームズ、アリソン・ゴンフ

聾唖学校に赴任して男性教諭ジェームスと、その学校の卒業者で今は学校の食堂で働いている女性サラの恋物語。

ただ耳が不自由なだけでなく、そのことによって酷い体験をしたトラウマをもつサラは、ジェームスの愛情を上手く受け取れない。それで、いろいろと紆余曲折あるわけだけど・・・二人が、自分たちが抱えている問題に、ちゃんと向かい合うことによって、見えてくるものがあるわけですな。

とても誠実な映画だと思います。王道の課題を正面から取り上げて、そこに真摯に向かい合っている作りだと思います。たまには、こういう正統派な映画を見るのも悪くないですね(^^;。

たぶん、この映画を最初に見たのは、二十年近く前だったんじゃないかと思うんですよね。今も、節操のない映画の見方をしていますが、その頃は、節操がないだけじゃなく、なんていうか~、強迫観念に捕らわれたみたいに、めったやたらな見方をしていた気がします。なんだか、その頃の気分も、なんとなく蘇ってきたのでした(^^;。

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『おとうと』

2011-05-19 12:08:53 | Weblog
2010年 日本
監督:山田洋次
出演:吉永小百合、笑福亭鶴瓶、蒼井優、加瀬亮、小林稔侍、森本レオ、芽島成美、ラサール石井、佐藤蛾次郎、池乃めだか、田中壮太郎、キムラ緑子、笹野高史、小日向文世、横山あきお、
近藤公園、石田ゆり子、加藤治子

山田洋二監督作品、主演は吉永小百合さん、タイトルは『おとうと』・・・その情報だけで、みなさんがイメージしたであろう、そのままの映画ですよね。加えて、その弟役が笑福亭鶴瓶さんとなれば、もう映画を見なくても、細部まで映像が目に浮かんだと思いますが、まさにその通り、そのままの映画ですよ、ほんとに。そう、綺麗で良くできた姉さんが、どうしようもない、でもどこか憎めない弟に、面倒をかけられるお話(^^;。

だから、山田監督ファンの期待にも、サユリストのオジ様方の期待にも、ちゃんと応えている、良い映画だと思います。けど、わたしは何で見てしまったんだろう(爆)。こういう気持ちになるのは、自分で分かっていたはずなのに・・・(^^;。

『おとうと』公式サイト
http://www.ototo-movie.jp/



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『きみがぼくを見つけた日』

2011-05-17 12:08:42 | Weblog
2009年 米
監督:ロベルト・シュヴェンケ
出演:レイチェル・マクアダムス、エリック・バナ、ブルックリン・プルー、アーリス・ハワード、ロン・リビングストン、スティーヴン・トボロウスキー

いわゆるタイムトラベラーもの。けれど、交通事故のせいでタイムスリップするようになったヘンリーは、自由意志で行き先を選べない。それどころか、タイムスリップしてしまう時も選べないで、突然、唐突に過去あるいは未来のどこかに飛んでいってしまう。一方、少女のころにタイムスリップしてきたヘンリーに遭遇し、彼に恋をしたクレアは、彼女の普通に流れていく時間中で、捉えようのないヘンリーとの関係を築いていこうと努力するのだが・・・

設定が設定なので、すべてが点でしかないんですよね。線として繋がらない。けれど、それなりに頑張って、物語に仕立てたのは、多少強引だけど、凄いかもって思いました(^^)。でもって、その努力というのは、そのままクレアの努力なんだと思うと・・・あま批判がましく見ないで、温かく観ましょうって思っちゃいました(^^;。

『きみがぼくを見つけた日』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/thetimetravelerswife/



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『蛇の穴』

2011-05-17 11:43:36 | Weblog
1948年 米
監督:アナトール・リトヴァク
出演:オリヴィア・デ・ハヴィランド、マーク・スティーヴンス、レオ・ゲン、セレステ・ホルム、ヘレン・クレイグ、リーフ・エリクソン、ビューラ・ボンディ、メエ・マーシュ

メアリー・ジェーン・ウォードという女性の自伝小説を映画化した、いわゆる精神病院もの。過去の記憶をなくし、時には錯乱状態におちいって、病院に収監されているヴァージニア。けれど、少し症状も収まってきたということで、夫の強い希望もあり、退院試験を受けてみる。が、残念ながら、そこでまた病状が悪化。またしばらく、病院で治療を続けるべきと判断される。ヴァージニアの主治医のドクター・キックはとても好い人で、熱心にしかも優しくヴァージニアの治療にあたってくれる。でも、そのことがキックに好意をもっていた看護師の嫉妬を招き、彼女の策略でヴァージニアは重度の患者ばかりを収容している雑居病棟に移されてしまう。

精神障害をあつかうものは、とかくエキセントリックな描き方をしがちだけれど、それほどのこともなく、好感が持てましたよ。特にパックに巨大組織の陰謀があるわけでもなく・・・何かオカルティックな原因があるわけでもない・・・あるのは、せいぜい力をもった看護師さんの意地悪くらいで・・・当時の病院は、こんな感じだったのかなぁ~くらいの気持ちで見ていました。ただ、心の病気の仕組みとか治療って、今でも難しいでしょ・・・だから、ヴァージニアの病気の原因や、回復のきっかけや、どういう治療が正解なのか、みたいなことは提示できないわけで・・・見終わってスッキリするみたいなことは望めないですよね。

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