映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『ナバロンの嵐』

2010-10-28 14:57:24 | Weblog
1978年 英
監督:ガイ・ハミルトン
出演: ロバート・ショウ、ハリソン・フォード、エドワード・フォックス、マリツァ - バーバラ・バック、フランコ・ネロ、カール・ウェザース、リチャード・キール、アラン・バデル、マイケル・バーン

『ナヴァロンの要塞』の続篇ですね。イギリスに戻っていたマロリーとミラーは、ジェンセンに呼び出され、ユーゴスラビアに行けと言われるわけです。ナバロン作戦のときに対決したドイツのスパイのニコライがパルチザンに潜入しているから、顔を知っている彼らに行って対処しろと。で、ネレトバ川の橋を破壊するために当地に赴くアメリカ陸軍の特殊部隊フォース10に同行することになると・・・で、いろんな苦難が降りかかり、窮地に陥ったりしながら、任務を果たすと・・・そういう感じですね(^^;。

原作はアリステア・マクリーンですし、『ナヴァロンの要塞』にしても、この『ナバロンの嵐』にしても、絶対に見ているはずなんですよね。原作からして好きですし、この『ナバロンの嵐』には、ハリソン・フォードも出てますし。けど・・・それでも全く記憶にないのが、わたしらしいところです(爆)。

感想ですが・・・以前に見たにしても、見いなかったにしても、今、わざわざ見るほどのこともないでしょ(爆)。けど・・・やっぱり、雰囲気は好きです。はい、こういう雰囲気は好きです。

じゃあ、それって、どういう雰囲気かっていうと・・・なんていうんだろう、日本人にはないウィットに飛んだ雰囲気とでも言えばいいのかな。深刻な場面、窮地に陥った場面でも、必ず主人公たちが軽口をたたくみたいなオシャレ感・・・そういうの、憧れましたねぇ、ええ(^^)。

いや、今はもう、そういう感情はないですよ・・・日本人にも、そういう感性が育ってきていて、作品にも反映されているので、もうこういうオシャレ感は欧米独特ってことじゃなくなったし・・・わたし自身がスレてきちゃいましたからね(^^;。

でも、十代のころ、海外の冒険小説やスパイ小説にワクワクしていた自分を思い出して、懐かしく楽しめる映画であることは確かでした。たまに見るのも、悪くはないですね(^^)。

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『国家代表?!』

2010-10-24 10:40:52 | Weblog
2009年 韓国
監督:キム・ヨンファ
出演:ハ・ジョンウ、キム・ドンウク、キム・ジソク、イ・ジェヨン、チェ・ジェファン

昨日は、パソコン通信時代からの友人たちと、韓国映画の『国家代表』を観てきました。いや~、ちょぉ~面白かったですぅ!! ハッキリいって、絶賛ですぞぉ(^^)。

タイトルに国家とか付くと、なんか政治的な匂いがして敬遠したくなる方もあるかと思うのですが、なんのことはない、要するにナショナルチームってことです(^^)。そう、オリンピックの韓国代表ってことです。

韓国が冬季オリンピックを誘致するため、開催国に相応しい条件を整えるため、無理やりに作ったスキージャンプの代表チームの話です。

落ちこぼれのコーチに落ちこぼれの選手たち、ただ単に形を整えるためだけに集められた彼らですから、まったく期待はされていません。それに、集められた選手たちも、特に乗り気ではないんです。けれど・・・と言う、映画としてはかなり定番な設定に定番な展開ですが、なんと実話だそうです(^^;。

おおむね全編ハチャメチャなので、細かい部分が実話とは思えませんし、もしかしたら基本的な背景の部分や展開にも創作が入っているかとも思うのですが(^^;、少なくてもモデルになった人物たちは、映画が公開された2009年時点で、実際に韓国のジャンプのナショナルチームのメンバーだったのは確かだそうですよ(^^)。

韓国芸能界に詳しい方なら、ご存じの役者さんたちみたいですが、わたしなどは全く存じ上げない役者さんばかり・・・つまり、有名なイケメンスターさんたちは出演されてはいませんが、とにかく面白いです・・・で、感動もあります。笑いながらウルウルてきます(^^)。

そうそう、観賞後、ロビーでパンフレットを買った友人たちは、国家代表メンバーの一人を演じたキム・ドンウクさんのグッズが多く販売されていたと言っていましたので、彼はこれから日本でも人気がでてくるかも知れませんよ(^^)。とってもチャライ役だったですが、チャーミングな人柄で憎めない感じに演じてらっしゃいましたし・・・見方によってはイケメンですし・・・狙い目かもしれませんよ(笑)。

なんだか、これから、韓国のスキーのジャンプチームには注目してしまいそうです。彼らは、長野とソルトレイクに出場されているので、もう次は年齢的に無理なのかもしれないけど・・・それでも、なんだか応援しちゃいそうです。ジャンプが得意な日本国国民としては、日本の国家代表も応援しなくちゃいけないんですが(^^;。

聞くところによると・・・韓流ブーム、ドラマは今も順調だし、ガールズチームも大いに注目されているようですが、どうも映画が調子よくないと。けど、映画も、いいのありますし・・・少なくても、この『国家代表』は面白いですよ。ぜひとも、映画館に足を運んで、ご覧くださいまし。決して、損はさせません(^^)。

『国家代表?!』公式サイト
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『無能の人』

2010-10-17 13:53:26 | Weblog
1991年 日本
監督:竹中直人
出演:竹中直人、風吹ジュン、三東康太郎、山口美也子、マルセ太郎、神戸浩、神代辰巳、大杉漣、いとうせいこう、草薙幸二郎、須賀不二男、久我美子、野村昭子、船場牡丹、原田芳雄、三浦友和、つげ義春、井上陽水

漫画家の助川助三。仕事も減り、生活にも困るようになっているのに、自分は芸術家だと、たまの仕事の依頼も断ってしまい、妻モモ子からも愛想を尽かされる寸前。けれど、食うために主義主張を変えてまで漫画を描くより、別の収入源を得ようと、河原の石を拾って売り始める・・・

つげ義春さんの『無能の人』を含む連作漫画、およびその他の作品を一つにまとめて構成された映画のようです。助川はつげさん自身という話もありますから、映画もつげさんのを描いたものといってもいいのかな。

この映画、公開からそんなに時を経ずに見たと思うのです。そしてその時は、ちょっと残念な気持ちになったように記憶しています。けど、余計な先入観や、妙な期待が邪魔していたかなとも思うので、今回、また見てみました。と・・・やっぱり、残念ではあったかな(^^;。

けどね・・・これは難しいですよ、ええ。みるからに、触れると怪我をしそうで・・・実際、竹中さんも怪我をしちゃったかなと(^^;。でも、それを承知で、やりたかったんだろうなと・・・竹中さんは、ほんとにつげ作品が好きなんだろうなと・・・それはなんとなく感じられたので、そこには好感を持ちました。だから、残念ではありますが、不快ではなかったです(^^)。けど・・・

どういえばいいのか分からないんですが・・・描く過程に、まったく救済の意志が感じられないんだけど、なんだかフワッと浮遊感のあるユーモアに掬いとられて、苦笑しながら満足するみたいなところが、落としどころじゃないかと思うんですが・・・この映画には、ずっと救済の意志を感じたというか・・・愛が感じられたというか・・・つまりは、竹中さんのつげ作品への愛情が邪魔をしたのかもしれないですね。もっと、徹底的な自虐の向こう側が見たかったみたいな・・・う~ん、うまく言えませんが(^^;。

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『ゼラチンシルバーLOVE』

2010-10-16 15:21:19 | Weblog
2008年 日本
監督:操上和美
出演: 永瀬正敏、宮沢りえ、水野絵梨奈、SAYAKA、天海祐希、役所広司

見るからに怪しく得体のしれない美女を、謎の男からの依頼で盗撮し続ける男の話・・・ですかね。

話というほどの展開もないのだけど・・・見続ける、撮り続けることによって、映像の中の女に取り込まれていく男の姿を、観客が見続けているって感じですかね。女を見る男を見る観客という構図が、面白いんですかね。

とにかく、なんていうか・・・たぶん、お洒落なんですよ(^^;。けど、わたしは武骨で無粋な人間なので・・・これはかなり面倒くさいです。最後まで見た自分を褒めてあげたいほど面倒くさかったです(爆)。

とはいっても、万人に受けようと創られたものでないのは確かだと思うので、作り手が作りたいものを作り上げられていて・・・そこから何かを感じ取れる人が楽しんだなら、それで十分なのではないでしょうか。こういう感性に不感症な人のことは、眼中にない映画だと思います、はい。

『ゼラチンシルバーLOVE』公式サイト
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『水の中のつぼみ』

2010-10-14 15:20:29 | Weblog
2007年 仏
監督:セリーヌ・シアマ
出演:ポーリーヌ・アキュアール、アデル・ヘネル、ルイーズ・ブラシェール、ワレン・ジャッカン

親友アンヌが出場するシンクロナイズド・スイミングの競技会を見に行って、マリーは恋に落ちる。相手は、チームのキャプテンのフロリアーヌ。美しい彼女に見惚れ、なんとか彼女に近づきたいと画策するマリーに、何故かフロリアーヌも心を許してくれたように見えた。一方アンヌは、プールの更衣室で裸を見られてしまったフランソワに恋をする。

女の子三人の青春と性って感じかな(^^;。映画としては未完成っていうか、未成熟な感じがするんだけど・・・それが、精神的にも肉体的にも不安定で未成熟な女の子たちと、ちゃんとシンクロしているから、欠点に見えないっていうか・・・むしろ、映画の色であり味になっている気がしますね。

女の子同士の恋愛感情も、真正のレズビアンっていうよりは、成長の過程の一段階だと思うんですよね。性への興味や疼きが、まだ形を得ていなくて、方向性も固まっていなくて・・・でも、確かに大きな衝動の波として彼女たちに押し寄せている感じも、感覚とてし伝わってきますし・・・

監督さんは、27歳の女性だと聞きましたが・・・自分の通り過ぎてきた過去を描いているというよりは、まだ監督さんの中にも、その当時の感覚の生々しさが、少なくても感性としては残っているように思います。

最初にも言いましたが、映画の出来としては未熟なところがあると思うのですが・・・それが欠点にはならず、逆に魅力になっているような映画でした(^^)。

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『ブロークン・イングリッシュ』

2010-10-12 15:36:47 | Weblog
2007年 アメリカ&日本&フランス
監督:ゾエ・カサヴェテス
出演:パーカー・ポージー、メルヴィル・プポー、ドレア・ド・マッテオ、ジャスティン・セロー、ピーター・ボグダノヴィッチ

いわゆる適齢期を過ぎた独身女性の揺れ動く心を描いた映画です。彼女が働いているニューヨークと、恋に落ちた相手の住むパリと・・・二つの都市で物語が進行していきます。

こういう映画は、共感が全てなのだと思います。主人公のノラに、どれほど共感できるか・・・。共感するためには、必ずしも彼女と同じ立場である必要はありませんが・・・たぶん、似た環境にいれば、よりスンナリと映画の世界に入っていけるでしょうね。

わたしの場合、もともと恋愛を楽しむ体質にないということもあり、恋という観点からは、あまり共感できるところはなかったですが・・・それなりの経験も積み、それなりの居場所もつくり、このまま何も変わらず暮らしていけといわれれば、それはそれで何となく過ごしていけるとは思うのだけど・・・の“けど”の部分になら共感できるので、そこを中心に映画を楽しむことにしました。

少し前に見たので、はっきり覚えてないのですが・・・一場面だ、やけに胸に響くシーンがありました。でも、あったということしか覚えてなくて、具体的に説明は出来ません・・・なんてこった(^^;。

まっ、テーマはアリキタリなものですが・・・映画としての及第点はあるんじゃないでしょうか。アリキタリのテーマって、アイデアが出尽くしているとか、観客の要求が高くなっているとか・・・意外に難しいですからね(^^)。

でも、まっ、もう少しメリハリがあれば、もっと良かったかな。笑わせてくれるところ、憤慨させてくれるところ、泣かせてくれるところ、そして最後に幸せに気分に・・・そんな風に、もう少し振り回してくれれば、もっと楽しめた気がします、はい(^^;。

『ブロークン・イングリッシュ』公式サイト
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『サガン 悲しみよこんにちは』

2010-10-12 13:30:25 | Weblog
2008年 仏
監督:ディアーヌ・キュリス
出演:シルヴィー・テステュー、ピエール・パルマード、ジャンヌ・バリバール、アリエル・ドンバール、リオネル・アベランスキ、ギヨーム・ガリエンヌ、ドゥニ・ポダリデス、サミュエル・ラバルト、シルヴィ・ラグナ、マルゴ・アバスカル

フランソワーズ・サガンの伝記映画ってことでいいんでしょうかね。いわゆる破滅型の芸術家としてのサガンの姿が描かれています。ほんとうに、サガンがこういう人だったのだとしたら、ある意味、あまりにも典型的で・・・ちょっとガッカリかもしれません。だって、絵に描いたような教科書通りの破滅型ですから(^^;。

表現する人は繊細だって・・・しかも、それが天才的な表現者なら繊細過ぎて現実世界に順応できず破滅への道を辿るって・・・そういう理解の仕方、あながち間違ってはいないのかもしれませんが・・・それで済ませちゃうの、なんだかツマラナイですよね。そういうツマラナサが、この映画にもあった気がします。

けれど・・・わたしがこの映画に好意的でないのは、わたしがサガンの小説に対して好意的でないからかもしれません(^^;。一時期、彼女はすごく話題になったので、一応、一通りは読んだのです。けれど、まったくといっていいほど共感できず・・・そのまま、彼女の作品にも、彼女自身にも興味を失ってしまい・・・彼女がどんなに生き方をされていたのか、まったく知らなかったのですが・・・うむ・・・映画で見る限り、彼女の人生にも、作品同様、どこも共感できなかったです。

もちろん、それは善し悪しの問題ではなく、完全に相性の問題ですが・・・合わないと、ここまで合わないのかと・・・ある意味、自分の強情さに感心してしまいました(^^;。

『サガン 悲しみよこんにちは』公式サイト
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『戦争と人間(三部作)』

2010-10-11 15:27:10 | Weblog
1970年~1973年 日本
監督:山本薩夫 
出演:滝沢修、芦田伸介、高橋悦史、浅丘ルリ子、中村勘九郎、佐藤萬理、高橋英樹、江原真二郎、水戸光子、波多野憲、藤岡重慶、鈴木瑞穂、三国連太郎、高橋幸治、吉田次昭、加藤剛、福崎和宏、廣田治美、山田禅二、岸田今日子、山本学、地井武男、南原宏治、栗原小巻、龍岡晋、岩崎信忠、山内明、石原裕次郎、二谷英明、三条泰子、伊藤孝雄、田村高廣、福山象三、新井麗子、松原智恵子、丹波哲郎、杉江広太郎、青木義朗、清水将夫、梁正昭、中谷一郎、小山源喜、落合義雄、佐藤京一、滝田裕介、関京子、吉永倫子、大滝秀治、坂口芳貞、大塚弘、井上昭文、梅野泰靖、長弘、秋とも子、渡辺晃三、寄山弘、島村謙次、垂水悟郎、高橋明、河野弘、浜田晃、榎木兵衛、晴海勇三、福原秀雄、青木富夫、桂小かん、大橋芳江、隅田和世、若原初子(以上、第一部)。
滝沢修、芦田伸介、高橋悦史、浅丘ルリ子、北大路欣也、吉永小百合、高橋英樹、江原真二郎、水戸光子、波多野憲、藤岡重慶、鈴木瑞穂、三国連太郎、高橋幸治、吉田次昭、山本圭、加藤剛、辻萬長、和泉雅子、山田禅二、岸田今日子、山本学、地井武男、南原宏治、栗原小巻、龍岡晋、岩崎信忠、山内明、木村夏江、龍岡晋、岩崎信忠、吉永倫子、西村晃、佐久間良子、前田昌明、斉藤真、坂口芳貞、井川比佐志、大月ウルフ、玉川伊佐男、藤田啓而、相原巨典、久野征四郎、後藤陽吉、久遠利三、弘松三郎、石津康彦、高原駿雄、高城淳一、草薙幸二郎、内田稔、玉村駿太郎、高橋明、牧野義介、深江章喜、浅若芳太郎、桂小かん、浜口竜哉、榎木兵衛、五月由美、中津川衛、木島一郎、雪丘恵介、千賀拓夫、晴海勇三、鈴村益代(以上、第二部)
滝沢修、芦田伸介、高橋悦史、浅丘ルリ子、北大路欣也、吉永小百合、高橋英樹、江原真二郎、水戸光子、波多野憲、藤岡重慶、鈴木瑞穂、加藤嘉、夏純子、藤原釜足、田中筆子、鈴木瑞穂、吉原正皓、山本麟一、長弘、高橋明、井上正彦、荻原実次郎、和沢昌治、岡林三郎、神部作蔵、手塚実、石井弘三、百良雄、陶隆、久遠利三、二條朱美、絵沢萌子、片桐夕子、山科ゆり、高山千草、加地健太郎、渡部猛、田村貫、上田耕一、柄沢英二、原田清人、井上博一、清水幹生、粟津號、畠山麦、小林尚臣、三上剛、下川辰平、西島悌四郎、笠井一彦、倉田地三、田村錦人、市川亜矢子(以上、第三部)

日活の超大作戦争映画ですな。1931年の満州事変から1939年のノモンハン事件まであたりを描いています。大平洋戦争の伏線になった、日本の満州および大陸侵出を、軍というよりは商人である五代家の人たちを中心に描いています。三部あわせると、上映時間は9時間23分だそうです。極端ではないですが、いわゆる自虐史観というのに則っているのだと思うので、ちょっと右傾向が強まってきた今の若者にすれば反発を感じるところもあるかもしれません。でも、まっ、そんなに堅苦しく見ないで、日活オールスターを楽しむ映画と、そう認識して見れば、戦後映画史を彩った人たちを見ることができます・・・もちろん、日活限定ですか(^^;。

それにしても、役が、ちゃんとイメージぴったりに設定されているんですよね。左翼青年の山本圭さんなんて、あまりにイメージ通り過ぎて涙がでそうです(笑)。あっ、青年将校の高橋秀樹さんもそうですね(^^)。だから、なんていうか・・・映画の一時代を感じられる資料的映画として、若い皆さんにもお勧めできるかなと、そう思う次第です(^^;。


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『レディ・イン・ザ・ウォーター』

2010-10-10 13:04:43 | Weblog
2006年 米
監督:M・ナイト・シャマラン
出演::ポール・ジアマッティ、ブライス・ダラス・ハワード、ジェフリー・ライト、ボブ・バラバン、フレディ・ロドリゲス、M・ナイト・シャマラン、ジャレッド・ハリス、シンディ・チャン

舞台は、多国籍な住人が住むコーブ・アパート。ある夜、管理人のクリーブランドは、アパートのプールで不思議な女性ストーリーを見つける。得体のしれない彼女に戸惑うクリーブランドだったが、アパートの住人である東洋人のおばさんに教えてもらったお伽噺をヒントに、彼女は青の世界から人間界にやってきた水の精だと理解する。クリーブランドは、彼女が人間界での勤めを果たし、無事に青の世界に戻ることを応援しようとするのだが・・・

こういうお話、嫌いじゃありません。テーブルファンタジーとでもいうのかな・・・壮大なファンタジーとは違って、身近な限られたエリアの中で、そこに住む人たちだけが体験するファンタジーみたいなの・・・かなり好きです。だけど・・・ちょっとフワフワッとしすぎなのかな。なんか、ぐっと入り込むための取っ掛かりを探しているうちに映画が終わっちゃった感じです。たぶん・・・主役のクリーブランドと水の精であるストーリーとの関わりが淡泊過ぎたのが原因じゃないかな。たぶん、彼女の神秘性を重視して、あえて、どの人間とも、がっつり関わらせなかったのだと思うのですが・・・その分、焦点がぼやけてしまった気がします。それと、悪役が強大じゃないっていうのも、盛り上がりに欠ける一つの要因かな。敵役が超強いとか、超憎たらしいとか、超カッコいいとか・・・とにかく敵役にインパクトがないと盛り上がり辛いですよね。

醸し出される雰囲気は大好きだったので、映画を見た時間を無駄に感じるというようなことはありませんが・・・ふむ・・・ちょっといささか残念ではあったかもしれません(^^;。

『レディ・イン・ザ・ウォーター』公式サイト
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『逃亡列車』

2010-10-10 12:47:42 | Weblog
1966年 日本
監督:江崎実生
出演:石原裕次郎、伊藤雄之助、十朱幸代、伊藤るり子、玉川伊佐男

日本軍の軍需物資集積地だった満鮮国境の図們で終戦を迎えた、図們駅の警護を担当する独立鉄道第三十大隊。内地に戻る避難民と軍隊のため、八月十八日午後八時までは鉄道を死守し、そのあと彼らもすぐに出発しなければ、引き上げ船に間に合わないという状況の中、隣の駅を出た最後の南下列車がゲリラに爆破されてしまったとの知らせが・・・サブストーリーも絡めながら、彼らが無事に脱出できるかどうかに手に汗握るお話です。

ファンの贔屓目でみると、まあまあイケてると思うんですけど・・・どうでしょう(^^;。裕さんファンに対するサービスはそんなにないのですが・・・まあまあ、バランス良く、楽しめる娯楽小品に仕上がっているのではと。まっ、量産された裕さんの作品のほとんどがそうですが・・・ファン意外の人に見ていただくようには作ってないと思うので・・・決して「みなさん、是非、ご覧ください」とは言えませんが・・・まあまあ、ちゃんと出来ていると思います。そこを評価いただければ、大変嬉しいです(^^;。

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