映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

眠狂四郎シリーズ

2009-05-23 12:44:17 | Weblog
『眠狂四郎 殺法帖』(1963年11月2日公開)
監督:田中徳三
出演:市川雷蔵、中村玉緒、城健三朗、小林勝彦、真城千都世
『眠狂四郎 勝負』(1964年1月9日公開)
監督:三隅研次
出演:市川雷蔵、藤村志保、高田美和、久保菜穂子、加藤嘉、須賀不二男
『眠狂四郎 円月斬り』(1964年5月23日公開)
監督:安田公義
出演:市川雷蔵、浜田ゆう子、丸井太郎、成田純一郎、毛利郁子
『眠狂四郎 女妖剣』(1964年10月17日公開)
監督:池広一夫
出演:市川雷蔵、藤村志保、久保菜穂子、城健三朗、春川ますみ、根岸明美、毛利郁子
『眠狂四郎 炎情剣』(1965年1月13日公開)
監督:三隅研次
出演:市川雷蔵、中村玉緒、姿美千子、島田竜三、西村晃、中原早苗
『眠狂四郎 魔性剣』(1965年5月1日公開)
監督:安田公義
出演:市川雷蔵、嵯峨三智子、長谷川待子、須賀不二男、明星雅子、稲葉義男
『眠狂四郎 多情剣』(1966年3月12日公開)
監督:井上昭
出演:市川雷蔵、水谷良重、中谷一郎、五味龍太郎、毛利郁子
『眠狂四郎 無頼剣』(1966年11月9日公開)
監督:三隅研次
出演:市川雷蔵、天知茂、藤村志保、工藤堅太郎、島田竜三、遠藤辰雄
『眠狂四郎 無頼控 魔性の肌』(1967年7月15日公開)
監督:池広一夫
出演:市川雷蔵、鰐淵晴子、成田三樹夫、久保菜穂子、金子信雄、遠藤辰雄
『眠狂四郎 女地獄』(1968年1月13日公開)
監督:田中徳三
出演:市川雷蔵、高田美和、田村高廣、水谷良重、小沢栄太郎、伊藤雄之助、渚まゆみ
『眠狂四郎 人肌蜘蛛』(1968年5月1日公開)
監督:安田公義
出演:市川雷蔵、緑魔子、三条魔子、川津祐介、渡辺文雄、寺田農、他
『眠狂四郎 悪女狩り』(1969年1月11日公開)
監督:池広一夫
出演:市川雷蔵、藤村志保、江原真二郎、久保菜穂子、松尾嘉代、小池朝雄、朝丘雪路

市川雷蔵さんの眠狂四郎シリーズ全12作品を、WOWOWで放送していたので、思わず見ちゃいました。友達が、大好きなんですよね、雷蔵さん(^^)。

わたし的には、『斬る』とか『剣』とか『炎上』とか、苦悩系ストイック系が好きかな。意外に『ぼんち』なんかも好きなんですけど(^^)。なんで、雷蔵さん出演作の中では、眠狂四郎シリーズは、そんなに思い入れがなかったのだけど・・・改めて、見返してみると、かなり好いかも(^^)。

特に、加藤嘉さんが勘定奉行の朝比奈伊織を演じてらっしゃる『勝負』は、狂四郎と朝比奈の関係が素敵でした。あまり、眠狂四郎シリーズらしくない「いい話」なので、ちょっと褒めるのに躊躇いはあるんですが、でも、いい映画だと思います。

それから、『女地獄』もよかった。田村高廣さんと、伊藤雄之助さんと、雷蔵さん、男三人の異なるキャラが活きてたなぁ~。

作品としてはかなりイマイチなんだけど、『人肌蜘蛛』は、緑魔子さんがスゴク良かった(^^)。ああいう形で眠狂四郎と引き合う女は、緑さんじゃなきゃ演じられないかも(爆)。川津祐介さんも、かなり怪演されていて評価高いんですが、緑魔子さんの横にいると、普通に見えちゃうんだな(爆)。個人的に期待していた寺田農さんは、あまり面白くなってなかったんですが・・・役どころがツマラナイから、仕方なかったかな(^^;。

いや~・・・うん・・・やっぱり、ホントいい役者さんですよね、雷蔵さん。

『西の魔女が死んだ』

2009-05-21 12:58:32 | Weblog
2008年 日本
監督: 長崎俊一
出演: サチ・パーカー, 高橋真悠, りょう, 大森南朋, 高橋克実

性根が捻じ曲がってますから、良い映画は、たいてい好きじゃないんです(爆)。けど、間違いなく良い映画なのに、わたしも好きだと感じてしまったという・・・「なかなか、やるな」って感じの映画です(笑)。

ほんと、風景も含めて、いろいろと素敵なシーンがあったし、子どもの成長を見守る大人の視線の見本みたいなものも示されているし・・・感動と学びがある、優良映画なんですが・・・・にもかかわらず、わたしが拒否しなかった理由は・・・う~ん・・・子どもを見守る視線と同じ視線で、観客が見守られていたからかな。つまり、「善いこと」「正しいこと」を、こちらが自発的に受け取るまで待ってくれる包容力みたいなものかなぁ~。

でも、とにかく、引き篭もるなら、自宅の狭い部屋ではなく、自然の中に引き篭もるに限りますね(爆)。

で、言葉として一番印象深かったのは「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に入る必要はないし
白熊がハワイより北極で生きることを選んだからいって誰が白熊を責めますか」という西の魔女の言葉かな。

頑張るとか、逃げないって、すごく大切なんですけど、頑張りどころって、そんなに多くないんですよね。肝心なところで頑張れば、あとは力を抜いて、ふうわふうわ生きていけるもんです(^^)。けど・・・まじめな人ほど、ふうわふうわとは生きられない。色んなことを考えて、色んなことに気を使って・・・色んなことを恐れて、色んなことに頑張りすぎてしまうんですよね。

『ノーカントリー』

2009-05-16 18:15:51 | Weblog
2007年度米作品
監督 : コーエン兄弟
出演 : トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン

芸術性の高い作品とか、作家性の高い作品は苦手なんですが、この作品が評価される理由は分かる気がしますね。そこここに散りばめられている人生訓的名言は、意外に突飛なものではなく、むしろオーソドックスで共感の持てるものだし・・・トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリンが演じるキャラクターに共通する、ハードな行動を淡々と実行する独特の雰囲気もカッコいいし(^^)。

『トランスフォーマー』

2009-05-12 13:41:25 | Weblog
2007年度公開 米国
監督:マイケル・ベイ
出演:シャイア・ラブーフ、マイケル・ベイ、タイリース・ギブソン、ジョシュ・デュアメル、アンソニー・アンダーソン

もうすぐ『トランスフォーマー2』が公開されるということで、そのプロモとして放送されていた前作『トランスフォーマー』を観ました。うん、確かに面白い(^^)。

SF小説好きなものだから、逆に、こういう映画は好きじゃないんですよね。なんていうか・・・映像は、人の想像力を超えられないなぁって思っちゃうことが多くて。けど、これは、よく出来てるよね。玩具のトランスフォーマーは、よく知っているけど・・・あれで遊んだ人たちを失望させないっていうか・・・むしろ、喜ばせてくれる作品だと思う。笑いの要素を入れているのも、好みだし(^^)。だから、うん、良かったと思います、はい。

【簡易】 『アイ・アム・レジェンド』

2009-05-06 19:06:26 | Weblog
2007年度 アメリカ
監督:フランシス・ローレンス
出演 : ウィル・スミス、アビー、アリーシー・ブラガ、チャリー・ターハーン、ダッシュ・ミホク、サリ・リチャードソン、ウィロウ・スミス、エマ・トンプソン

見るのに、一週間くらいかかっちゃいました。どうしても、数分で眠りに落ちちゃうの。退屈っていうのとは違うんだけど・・・。ただ、やっぱり、出演者一人ってのがキツイかな。ウィル・スミスは頑張ってたし、過去のシーンも挿入したりしてるし、過去シーンにはエマ・トンプソンにも出てもらってるし、努力はかうんだけど・・・それでも、やっぱり、寝ちゃった(^^;。

SFとしては意外性のないストーリーだってこと、問題のウィルスが、奇跡の癌特効薬から、人類を滅ぼす悪のウィルスになったあたりが、ほとんど描かれてないこととか、ラストが、あまりにアッサリしているとか・・・そういうことも、寝ちゃうことの原因としてあるかも・・・

特に、悪いところは見当たらないんでけど、どうも惹きつけられなくて残念な映画でした。

【簡易】 『モンゴル』

2009-05-02 18:38:07 | Weblog
日本公開2008年
監督:セルゲイ・ボドロフ
出演:浅野忠信、スン・ホンレイ、クーラン・チュラン

チンギス・ハーンの話ですね。たしか、米国アカデミー賞の、外国語映画の部門でノミネートされて話題になってましたね。そういう映画って、なんだか共通の匂いがあって、ちょっと食傷したりするんですが・・・ちゃんとエンターティメント性もありつつ、それだけでもない感じに、好感が持てましたね。

夫婦愛と友情のドラマっていったら、いかにも安っぽくなりますが・・・両方とも肝が据わった愛情でカッコよかったです。

ハーンの奥さん役のクーラン・チュランは、ハリウッド美女を見慣れている日本人からすると、決して美人ではないんですが、映画を見終わる頃には、その美しさが眩しいと感じると思います。

そして、奥さんを愛するチンギス・ハーンが、彼女が産んだ子を、みんな我が子と愛しむのが、大ハーンに相応しいデカイ男の器の証明みたいに感じられました。

親友との友情と反目・・・切ない部分なんですが、それが、作品の深みになってますよね。わたし個人としても、こういう友情の形、大好きですし(^^)。

監督がロシア人で、浅野忠信さんは日本人、スン・ホンレイさんは中国人で、クーラン・チュランさんがモンゴルの学生さん・・・ん~ん、いい意味で、モンゴルを越え、亜細亜映画になりましたね(^^)。