映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『カミーユ・クローデル ある天才彫刻家の悲劇』

2014-09-09 16:29:48 | Weblog
2013年 仏
監督:ブリュノ・デュモン
出演:ジュリエット・ビノシュ、ジャン=リュック・ヴァンサン、ロベール・ルロワ、エマニュエル・カウフマン、マリオン・ケラー

オーギュスト・ロダンの弟子であり愛人であった彫刻家のカミーユ・クローデルが、ロダンに捨てられて心を病み、家族によって精神病院に入院されられた人生の後半部分を描いた伝記映画。全編、彼女が入院させられていた病院のシーン。

カミーユ・クローデルには以前から興味があったので、彼女をビノシュが演じるというので、ものすごく期待していたのですが・・・ただただ病院で過ごすカミーユを描いているだけなので、90分も見せられると退屈でした。なんで、この映画は撮られたんだろう。何が撮りたかったんだろう。何を感じて欲しかったんだろう・・・彼女のことを全く知らない人が観たら、どう感じるんだろう。この映画に深く感じることができる人は、どういう人なんだろう。そういう人は、いったい、この映画から何を受け取るんだろう・・・後半は、そんなことばかり考えていました。でも、そういいながらも最後まで見ることができたのは、カミーユという女性の魅力と、ビノシュの魅力、この二つがあればこそだと思います。
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『マニアック』

2014-09-09 16:15:05 | Weblog
2012年 仏
監督:フランク・カルフン
出演:イライジャ・ウッド、ノア・アルネゼデール、ジェヌビエーブ・アレクサンドラ、ジャン・ブロバー、ミーガン・ダフィ、リアーヌ・バラバン、ジョシュア・デ・ラ・ガルザ、アメリカ・オリボ、サミ・ロティビ

フランクの両親はマネキンの店を経営していた。しかし、父の死後、母は店の仕事をせず、男を相手に自堕落な日々を過ごしていた。そんな母の姿を見て育ったフランクは、母への思慕と憎しみから、生身の女性を愛せない青年に育つ。そして、母が亡くなってからは、若い女性を殺害してはその頭髪を皮ごとはいで自分が修復したマネキンにかぶせ、一緒に暮らすという異常行動をとりはじめる。しかし、ある日、彼の店のマネキンを撮りたいというカメラマンのアンナと出会い・・・

ん~・・・観る者に何を感じさせたいんだろう。フランクの視線で撮っているっていうのが、ものすごくストレートにメッセージなのかな。役者さんもイライジャだし、恐いとか気持ち悪いとか、そういうことを感じさせたいわけじゃないんだろうな。でも、じゃあ、フランクから何を感じるかといったら・・・別に何も感じないんだなぁ~。イライジャ・ウッドでなきゃ、最後まで見なかった気がする・・・いまひとつ、よく分からない映画でした。
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『陽だまりの彼女』

2014-09-09 15:56:58 | Weblog
2013年 日本
監督:三木孝浩
出演:松本潤、上野樹里、玉山鉄二、大倉孝二、谷村美月、菅田将暉、夏木マリ、北村匠、葵わかな、小藪千豊、西田尚美、とよた真帆、木内みどり、塩見三省

中学時代、勉強が全くできず他のクラスメートとも馴染めずクラス全員から苛められていた真緒を庇ったため、自分も仲間外れにされてしまった経験をもつ浩介。10年の歳月が過ぎ、その真緒がクライアント企業の担当者として再び浩介の前に現れる。やがて二人は恋におち、結婚の了解を得るため、浩介は真緒の両親のもとに訪れる。しかし、そこで浩介は、真緒の生い立ちについて聞かされるのだが・・・・

樹里ちゃんの映画、久しぶりだなぁ~。可愛い可愛い、すごく可愛い(^^)。松潤もチャーミングで、ファンの皆さんにとって、こういう彼も偶には好ましいのではないでしょうか。おばさん、正直、恋愛ものは苦手、それも若い方の可愛い恋愛映画なんて、観るガラじゃないって自覚してますが、ほのぼのと愛らしくて、おばさんでも楽しんでいいのかって思いました(^^;。真緒の正体が、観客にそれとなく伝えられるタイミングも、わたしは好かったと思います。ファンタジーが心地よかったです(^^)。
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『シャニダールの花』

2014-09-09 15:22:49 | Weblog
2012年 日本
監督:石井岳龍
出演:綾野剛、黒木華、刈谷友衣子、山下リオ、伊藤歩、古舘寛治

突然、女性の体から蕾が生え、やがて花を咲かせるという奇怪な現象が起こり始めた。それは「シャニダールの花」と名付けられ、シャニダール研究所では、その花を商業的に利用しようとする研究が進められていた。研究所に勤める植物学者の大瀧は、新人セラピストの響子と出会い、ただ指示されるがままに従事していた研究所の仕事に疑問を感じ始める。さらには、体に咲いた花を採取する手術で女性が死亡する事故が起こり、ますます研究所に不信感を抱くようになるのだが・・・

始まってすぐ、「ああ~、苦手なタイプの映画かな」って思いました。一世代前のワザとメリハリを無くした(娯楽性を否定した感じの)メンドクサイ映画にSFの要素をのっけたような、超メンドクサイ映画かなって。で、それはまあ、完全には否定できないんですが(^^;・・・なぜかどんどん見入っちゃって、最後まで引きつけられて見てしまいました・・・我ながら、どうしてだろうって思います。意外に、作り手は独りよがりじゃなかったのかもしれません。ちゃんと見せる意図をもって作ってくれたのかな。だから、非現実的で淡々とした作りではあるんですが、受け取りたいと自然に思えたのかな。だから、お勧めもできませんが否定もしません・・・ってか、わたし以外の人は、この映画を見て、どう感じるんだろうなんて、わたしらしくもないことを思わせてくれた、珍しい映画でした。
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