映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『キングダム2 遥かなる大地へ』

2023-06-06 12:06:16 | Weblog

2022年 日本

監督:佐藤信介

出演:山崎賢人
吉沢亮えい政(えいせい)/漂吉沢亮
橋本環奈河了貂(かりょうてん)橋本環奈
清野菜名羌かい(きょうかい)清野菜名
満島真之介壁(へき)満島真之介
岡山天音尾平(びへい)岡山天音
三浦貴大尾到(びとう)三浦貴大
濱津隆之澤圭(たくけい)濱津隆之
真壁刀義沛浪(はいろう)真壁刀義
田中美央渕(えん)田中美央
山本千尋羌象(きょうしょう)山本千尋
青木健爽悦(そそうえつ)青木健
栄信輝蓮(こうれん)栄信
久保勝史章久保勝史
竜二丹竜二
渡辺邦斗(しょうかく)渡辺邦斗
田口隆祐黄離弦(こうりげん)田口隆祐
長澤まさみ楊端和(ようたんわ)長澤まさみ
豊川悦司ひょう公(ひょうこう)豊川悦司
高嶋政宏昌文君(しょうぶんくん)高嶋政宏
要潤騰(とう)要潤
加藤雅也肆氏(しし)加藤雅也
高橋努宮元(きゅうげん)高橋努
渋川清彦縛虎申(ばくこしん)渋川清彦
平山祐介蒙武(もうぶ)平山祐介
小澤征悦呉慶(ごけい)小澤征悦
玉木宏昌平君(しょうへいくん)玉木宏
佐藤浩市呂不韋(りょふい)佐藤浩市
大沢たかお王騎(おうき)大沢たかお

前作から半年後。魏が秦への侵攻を開始し、秦はそれを阻止すべく蛇甘平原で、魏軍と対峙する。魏軍を率いるのは頭脳派の呉慶。対する秦軍は感性のひょう公。信は歩兵として、同郷の尾兄弟や無口な羌かいと伍長の澤圭と伍を組み、初陣を迎えることに・・・

 

ドハマりしていた『キングダム』の映画化ですから、もちろん前作もしっかり見ています。たしか、とても楽しんだ記憶が(^^;。けど、王騎将軍ロスで、最近、原作の方の『キングダム』をサボっていたせいか・・・どうも前のような高揚が戻ってこなくて・・・。それに、中国産のドラマや映画で、このあたりはよく見ているものだから、超絶ハンサムではあるけど重みにはかける吉沢君のえい政とか、政治家たちのやり取りの軽さだとかが気になっちゃって・・・あれ、どうしよう~楽しめないかもって焦っちゃいました。でも、だんだん、この映画の楽しみ方の感覚が戻ってきて、羌かいのドラマが語り終えられるあたりからは、ちゃんと『キングダム』の世界に入り込めましたよ(^^)。それに、原作で苦手な河了貂の出番が少なくて嬉しい(爆)。橋本環奈ちゃんは可愛くて大好きだけど、彼女をもってしても、わたしは河了貂を好きにはなれないのです(涙)。そのかわり、大好きな澤圭伍長さんがいっぱい出てるので嬉しい(^^)。澤圭伍長さんは、めちゃくちゃ枠役だけど、すごくいい人なんだもん!!

王騎将軍の大沢たかおさんと、ひょう公の豊川悦司さんのツーショットは、すんごい迫力で見惚れました。役柄的に天下の大将軍二人だけど、役者さんとして名優二人ですもんね(^^)。

それと、タイトルバックっていうんですが、オープニングのタイトルが出る直前の騎馬が激突するCG映像、すごく好きでした(^^)。

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『PLAN 75』

2023-06-06 10:45:09 | Weblog

2022年 日本&フランス&フィリピン&カタール

監督:早川千絵

出演:倍賞千恵子、磯村勇斗、たかお鷹、河合優実、ステファニー・アリアン、大方斐紗子、串田和美

 

少子化&超高齢化の社会になり若者たちへの負担が増え不満が噴出、凄惨な事件も引き起こされるに至り、政府は「75歳以上が自ら生死を選択できる制度=プラン75」を施行する。78歳一人暮らしの角谷ミチは、ホテルの客室清掃員として働いていたが、高齢を理由に解雇されてしまう。次の仕事は見つからず、アパートからも出なければならなくなりそうになり、ついにプラン75の申請をする。そして、申請した高齢者を精神的にサポートするコールセンターのスタッフの瑶子と知り合い、二人は心を通わせる。また、プラン75の申請窓口で働くヒロムは、ある日、申請に来た高齢者が疎遠だった叔父であることに気付く。近親者なので担当はできないが、その日が来るまで叔父に寄り添おうと考えたがヒロムは、次第に自分の仕事の先に何があるかを考え始める・・・

 

もっとSFっぽい話なのかと思ったら、めちゃくちゃ今の話ですよね。プラン75がないだけで、めちゃくちゃ今の話です。『おらおらでひとりいぐも』も、一人暮らしの高齢者のお話ですが、主人公は金銭的に困窮していないし、別に住んではいても息子も娘も孫もいる。高齢になってからの充実した生き方の模索といった感じのお話でしたが、この映画の場合は、もっと基本的な生物学的に生きるということが苦しい人たちの存在を取り上げてるわけで・・・

 

死の選択は、あっていいと、わたしは思っているのだけど、それは回復不可能な病の場合など、延命することが本人にとって何の救いにもならない場合のことで・・・社会のお荷物になるものを処分しようみたいな制度は論外ですよね。本人が望んでいるというのが免罪符になっているけど、そこまで追い込んでいるわけですから、それは本人の意思とは言えませんからね。けど、それはもう、あらためて議論することでもないでしょ。問題はそこじゃない。少子高齢化が進んでいく中で、プラン75なんて不要であるといえる現実的対策があるのかと、そこなんですよね・・・

 

とまあ、ほんと、考えされられる映画でありました。それにしても、倍賞千恵子さん、お年を召しても、こういう役を演じておられても、芯に一本しっかりしたものが通っている品格みたいなオーラか凄いです。それが、この役の邪魔にはなっていなくて・・・見る者の背筋を伸ばさせる力のようなものにっている気がします。わたしたち、ちゃんと考えなきゃだめだぞって、そういわれている気分になりました。

 

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『おらおらでひとりいぐも』

2023-06-06 10:30:06 | Weblog

2020年 日本

監督:沖田修一

出演:田中裕子、蒼井優、東出昌大、濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎、田畑智子、黒田大輔、山中崇、岡山天音、三浦透子、六角精児、大方斐紗子、鷲尾真知子

 

仲の良かった夫に先立たれた75歳の桃子さん。息子と娘、孫はいるものの、頻繁に交流があるわけでもなく、一人で寂しい日々を過ごしている。そんな彼女には、彼女自身の心の声たちの姿が見える。彼らたちと語りながら、彼女は自分の人生を振り返りつつ、これからの生き方を見つけていく・・・

 

桃子さんの心の声である、濱田岳さん、青木崇高さん、宮藤官九郎さん・・・このキャスティングだけで、なんだか「ふふっ」って笑っちゃいますよね。若いころの桃子さんが蒼井優さんで、今の桃子さんが田中裕子さん、このキャスティングで、監督の世界観が見えてきますしね。とっても映像的なお話なんだけど、原作はどんな表現をされていたのかな、とても気になります・・・といいながら、ポチっと注文、まだしてないんだすけどね(^^;。

原作者の拘りなのか、監督の拘りなのか・・・女性の自立に関する思いが強いですね。そんな風に思いつめなくても・・・って思っちゃったのだけど、それを言ったら、この作品がなりたたなくなりますね(^^;。でも、自由なんて、女性の自由にしても、人の自由にしても、こんなに考えちゃったら、逆に縛られやしないかと心配です(^^;。

とにかく・・・きっと深いテーマがあるのだろうけど、気楽に表面的に楽しみたいなと思い、実際、気楽に表面的に、楽しみました、はい。

 

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『ハウス・オブ・グッチ』

2023-06-05 11:12:41 | Weblog

2021年 米

監督:リドリー・スコット

出演:レディー・ガガ、アダム・ドライバー、ジャレッド・レト、ジェレミー・アイアンズ、ジャック・ヒューストン、サルマ・ハエック、アル・パチーノ、カミーユ・コッタン、ガエターノ・ブルーノ、リーブ・カーニー、マダリーナ・ゲネア、キャサリン・ウォーカー

 

GUCCIの創業者一族が、GUCCIから完全に締め出されるに至った経緯を描いた、実話ベースの映画。

 

原作者のサラ・ゲイ・フォーデンは、綿密な取材を基にノンフィクション小説『ハウス・オブ・グッチ』を発表したのだろうし、映画はそれをもとに作られたのだから、おおむね経緯は映画の通りなのかもしれないけど、あくまでもこれはエンターティメント作品なんだということは忘れちゃいけませんね。ドラマでもそうですが、実際のことなんて誰も分からない、当事者だって、自分の立場から見た現実しか分からないのだもの、本当なんて、ほんとうに分かりようがない。それでも、そう自分に言い聞かせて見ても、引っ張られるんですよね・・・作品が良くできていればいるほど、面白く仕上がっていればいるほど、それが本当のことのように思えてしまう。実話をもとにしたフィクションの恐ろしいところです。でも、実話をもとにしていると、たとえば今回なら、あのGUCCIの物語というだけで、自ずと備わる奥行みたいなものはありますよね・・・うん。

レディ・ガガは、もはや人気ミュージシャンが映画に出ているというのじゃないですね、ちゃんと女優さんですね。憎たらしさと愛らしさ、計算高さと天然さ、いろんな相反するものを内包している役柄がよく似合います(^^)。

 

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『 ラヴァーズ・ダイアリー』

2023-06-05 09:41:04 | Weblog

2011年 フランス&ポーランド&ドイツ

監督:マウゴシュカ・シュモフスカ

出演:ジュリエット・ビノシュ、アンナ・クーリグ、アナイス・ドゥムースティエ、ルイ=ド・ドゥ・ランクザン

 

アンは、フランス版『ELLE』 の記者。今回は、女子大生の援助交際に関する記事を執筆するために、二人の学生にインタビューしている。一人は、ポーランドからの留学生アリツィア。もう一人は、田舎から出てきてパリの準備学級で学ぶシャルロット。私生活では、夫と二人の息子がいるアン。援助交際をする女子大生二人との会話が、アンの生活にもさざ波を起こし始める・・・

 

一種の映像美映画なのかな・・・いわゆる美しさを追及しているとは思えないけど・・・女の顔を撮った映画?女性の核に美を感じるなら、これもまた映像美・・・頑張りすぎた解釈かな(^^;。難解というわけじゃないけど、結局、何を伝えたいかは、いまいちよく分からない。伝えたいテーマがあるわけじゃなく、女の子たちと対話したアンの中に、何かが起こったように、観客それぞれの中に、何か感じるものが生まれるだろうということなのかな・・・わたしには何も起こらなかったけど(^^;。それでも、最後まで見られたのは、やっぱりビノシュの表情の巧さなのかなぁ・・・

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