映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『娼婦と鯨』

2011-06-19 11:43:42 | Weblog
2004年 アルゼンチン&スペイン
監督:ルイス・プエンソ
出演:カローラ・レイナ、ミゲル・アンヘル・ソラ、ペップ・マンネ、レオナルド・スバラグリア、メルセ・ジョレンス、マルティン・カロニ、ポンペイヨ・オーディヴェルト、ニコラス・トグノラ

女流作家のヴィエラは かつての恋人である編集者に、30年代のスペイン内戦で命をおとした男が残した手紙や写真を見せられ、取材して記事にしてみないかと持ちかけられる。その時、彼女は自分の胸にシコリを発見し、大きな不安の中にいたのだが、むしろその不安が、彼女を時を隔てた一組の恋人たちへと向かわせた。病を抱えたまま、スペインからアルゼンチンに飛んだヴィエラが辿る、恋人たちの愛の顛末は・・・

邦題に鯨が入っている映画は秀作、勝手にそういうイメージを持っていたんですが・・・これは、微妙だな(^^;。導入とかは、もろ好みでしたよ。ワクワクドキドキしながら見始めました・・・けどなぁ~・・・なんか、スキッとしなかったですね・・・どうしてだろう。

まず、二つの物語が、いま一つ、うまくシンクロしていないような気がします。エミリオとロラの物語を、ちゃんとヴィエラが辿っていないような気がするし。それに、肝心のエミリオとロラの物語が、いま一つよく分からない。エミリオの気持ちもロラの気持ちもよく分からないから、二人の物語に惹かれるヴィエラの気持ちも分からないし。なんか、雰囲気だけで強引に持っていこうとしている気がしました(^^;。

思うに・・・ヴィエラの苦悩の核にあるのは、乳がんのことじゃなくて、作家としての彼女の現在でしょ・・・違うのかな。それだったら、もっと、そこを突き詰めたらどうなんでしょう。どうも、企画倒れって気がしました。鯨のタイトルだから、厳しくなりすぎているかな・・・だとしたら、ごめんなさい(^^;。

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