今、津幡町は「恋の季節」を迎えている。
早朝に雑木林や竹林の傍を歩けば、野鳥の囀り。
夜に水田の横を通ると、蛙の大合唱。
いずれも雄が自分と縄張りを主張し、雌の気を惹くための努力だ。
「冒頭の一枚」…葦が群生する津幡川の川べりでも
「鮒」が繁殖の真っ最中である。
散歩中、バシャバシャと水音がした。
近づいてみると、沢山のギンブナが身を横に倒しくねらせている。
葦は茶色く、水も濁っているため判別しにくいかもしれないが、
これがその様子だ。
写真中央のやや下、水面から魚体が浮かんでいるのが分かるだろうか?
かなり激しく動いているため、周辺が波立っている。
次の写真は、数匹がまとまってもつれるように絡み合っている。
よく見ると「鯉」らしき魚影も混ざっているようだ。
普段は淀んだ水の中で静かに過ごす事から
“定住する魚”の意で、魚偏に“(居)付く”と書く「鮒」。
こうした行動は、繁殖期以外では目に出来ない。
北陸の川に生息するギンブナは、殆どが雌。
「処女生殖」と呼ばれる方法で子孫を残している。
ギンブナの雌は、繁殖期になるとフェロモンを放出し、
鯉やヘラブナ、ドジョウのオスをおびき寄せ、放精させる。
しかし卵は精子が進入ようとすると、これを拒否。
精子からの刺激…擬似受精により、卵子が細胞分裂をスタート。
つまり、生まれる小鮒は精子側の遺伝子を持たないクローンという訳だ。
両生類やは虫類、魚類などの中で、雌雄の性の固定がゆるやかな種では、
間々ある生殖方法なのだという。
人間を含めた哺乳類では考えにくい営み。
…身近な自然界には不思議がいっぱいなのである。
早朝に雑木林や竹林の傍を歩けば、野鳥の囀り。
夜に水田の横を通ると、蛙の大合唱。
いずれも雄が自分と縄張りを主張し、雌の気を惹くための努力だ。
「冒頭の一枚」…葦が群生する津幡川の川べりでも
「鮒」が繁殖の真っ最中である。
散歩中、バシャバシャと水音がした。
近づいてみると、沢山のギンブナが身を横に倒しくねらせている。
葦は茶色く、水も濁っているため判別しにくいかもしれないが、
これがその様子だ。
写真中央のやや下、水面から魚体が浮かんでいるのが分かるだろうか?
かなり激しく動いているため、周辺が波立っている。
次の写真は、数匹がまとまってもつれるように絡み合っている。
よく見ると「鯉」らしき魚影も混ざっているようだ。
普段は淀んだ水の中で静かに過ごす事から
“定住する魚”の意で、魚偏に“(居)付く”と書く「鮒」。
こうした行動は、繁殖期以外では目に出来ない。
北陸の川に生息するギンブナは、殆どが雌。
「処女生殖」と呼ばれる方法で子孫を残している。
ギンブナの雌は、繁殖期になるとフェロモンを放出し、
鯉やヘラブナ、ドジョウのオスをおびき寄せ、放精させる。
しかし卵は精子が進入ようとすると、これを拒否。
精子からの刺激…擬似受精により、卵子が細胞分裂をスタート。
つまり、生まれる小鮒は精子側の遺伝子を持たないクローンという訳だ。
両生類やは虫類、魚類などの中で、雌雄の性の固定がゆるやかな種では、
間々ある生殖方法なのだという。
人間を含めた哺乳類では考えにくい営み。
…身近な自然界には不思議がいっぱいなのである。
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