六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

群馬・栃木私鉄完乗へ(2.わたらせ渓谷鉄道編)

2024-01-19 |  出撃 at 関東地方
前記事の続きです。
前記事では上毛電鉄に乗って未乗区間を乗り潰した後、わたらせ渓谷鉄道に乗るため、ある裏技を使って乗り継ぎ駅を変えて、相老駅に到着したところまで書きました。今回はその続きです。

 12:22 相老駅の中に入ります。
 自動券売機が置いてあって、東武線・わたらせ渓谷鉄道線と、桐生接続のJR線の切符も発売していました。東武線についてはICカードが使えるので、簡易タッチ機が立っています。
 駅舎の中の待合スペースでは長椅子があり、田舎らしく座布団が置いてありました。

 懸念だったフリー乗車券を購入します。
 窓口で1日乗車券をくださいと言ったのですが、「券売機のみでの発売です」と言われたので、仕方なく券売機で購入、1日乗車して1,800円。桐生→間藤の片道が1,130円なので、1往復で元が取れますが、口述で触れますが、片道だけ乗って日光に抜ける方法もあるので、片道だけ買ってもいいでしょう。

 列車の到着まで15分近くあるので、跨線橋に上がってみます。
 画面左側の島式ホームが東武鉄道線のホーム(4・3番線)で、その右側の対抗式ホームがわたらせ渓谷鉄道のホーム(2・1番線)になります。
 乗り換えをする場合は、東武鉄道のホームから上がってこの跨線橋を渡って、現金・定期券ならそのまま1・2番線のホームに行けば良いのですが、1日乗車券を買うならば、一旦駅舎に行って買わなければなりません。その一連の行動を2分間で行えというのはさすがに無理ですから、事前に駅に来ていたわけです。

 12:32 早くもわたらせ渓谷鉄道の桐生行きがやってきました。
 この列車は相老で8分間停車して、12:38着の東武赤城からの電車の乗り換え待ちをします。

 12:45 桐生に到着。この列車がそのまま折返し13:06発の間藤行きになります。
 発車まで21分あるので、駅の外に出ることにします。

 桐生の駅前に出てきました。
 何もない。栃木駅だと高架下の改札横にニューデイズが、佐野駅だと階段を下りた駅前にセブイレがあるのですが、桐生は駅前に花屋があるだけで、他には何もお店がありません。困った。今日は10時前に高崎でそばを食べただけで、さすがに桐生なら何かあると思ったのですが、何もないので、高架に沿って徒歩5分程の所にあるファミマまで往復して昼飯を調達。

 13:01 再び列車に戻ったのですが、全然空いていました。
 進行方向右側のボックス席に余裕で座って発車を待ちます。

 13:06 桐生を出発し右側の線路へ
 あれっ?複線区間を逆走するの?

 列車はそのまま右側の線路を走って渡良瀬川橋梁を渡ります。
 この区間は右側がJR両毛線の本線で、左側が車両基地への入出庫線となっていて、複線ではなく、単線×2という形になっています。この渡良瀬川を渡った分岐が下新田信号場として扱いとなっていて、分岐後すぐにわたらせ渓谷鉄道の下新田駅があり、ここから旧国鉄足尾線の線路となります。

 13:26 大間々に到着
 僅か3分間の停車ですが、駅舎の前まで出ます。

 再び改札に入って、対抗列車の到着を待ちます。
 大間々には小さいながらも車庫があって、ここが拠点となっているようです。
 大間々からは神戸まで車掌が乗って、乗車券の扱いや鉄道グッズの販売などが行われていました。

 大間々を出てしばらくすると、車窓右手に渡良瀬川の景色が展開します。
 山間なので冬場は日当たりがかなり悪いですね。13時半過ぎでもう影が多いです。

 14:02 神戸に到着
 「こうべ」でも「かんべ」でもなく、「ごうど」と斜め上の読み方をする駅名

 6分間の停車時間なので、駅前に出てきました。
 私以外に唯一の乗客だった女の子が下車しいきました。

 神戸駅には向かいのホーム脇に元東武1720系の車体2両が置いてあり、列車レストランになっていましたが、休業していました。

 神戸からいよいよ私1人だけの完全貸し切り列車になります。
 冬の昼下がりの弱弱しい日差しが寂しさを更に増します。

 神戸を出て、ストレートを加速し、その先のカーブを左に曲がった所に路線最大の草木トンネルがあります。
 草木ダムの建設に伴って、線路が付け替えられた区間で、列車からはダムは見えません。

 長いトンネルを抜けると渡良瀬川の鉄橋を渡り、沢入駅を過ぎた当りで、今度は車窓左手に川が見れます。
 この辺りが一番川の景色が良い所で、車内でも案内テープの音声が流れます。中央西線の寝覚ノ床は一瞬ですが、ここはしばらく眺められます。

 群馬県最後の沢入駅を過ぎて、いよいよ栃木県に入ります。
 この辺りはやはり日当たりが悪い場所では雪が残っていますね。栃木県とかあまり雪のイメージはないですが、日光の奥ですから凍てつく寒さで融けないんでしょうね。

 栃木県最初の駅である原向を過ぎると再度渡良瀬川を渡って、右側に足尾の街並みが見えるようになってきました。
 建物はたくさんありますが、本当に人が住んでいるのか微妙な感じ。

 14:38 通洞に到着。
 車内放送でも、足尾観光の玄関口と案内されていましたが、こんな所で降りるのか・・・でも確かに観光案内所がこの駅の近くにあります。

 14:41 続いて足尾に到着
 わたらせ渓谷鉄道では交換可能駅ではスプリングポイントで強制的に左方向へ分岐されるので、交換列車がなくても反対側のホームに発着になります。

 足尾を出発すると、駅構内のはずれに昔使っていた貨車やスイッチャーと気動車が置かれているのが見えました。

 足尾と終点の間藤との間には渡良瀬川の源流から来た松木川の鉄橋を渡ります。

 線路を渡るサル。
 写っているのは2匹だけですが、直前に10匹ぐらいが素早くにげていて、けっこう数がいました。

 14:45 終点の間藤に到着。
 単線ホームの寂しい行き止まりの駅です。手前の足尾駅とは比べ物にならない簡素な駅。

 降りた人は私だけ。乗る人もおらず、静寂な時間だけが流れます。

  やったー 栃木県制覇!

 なお折り返しの桐生行きの列車の発車までは24分あります。

 さぁどうしよう? よしっ!   ということで、次の記事に続きます。

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