らんこ先生のようちえん日記

能登半島にある幼稚園での小さな出来事の日記です。

泣いてあたりまえ

2010-01-29 14:26:43 | Weblog
今日は「一日入園」。幼稚園に小さいお友達が来ました。お母さんと手をつないで幼稚園の玄関に。とても緊張したお顔です。そして・・・。
しばらくすると、お母さんがバイバイと手をふってお家に帰ってしまいました。残されてワーン。大きな声で泣き出します。お母さんはちょっと後ろ髪を引かれるように帰っていきます。

ワーンと泣くのは当たりまえ。だって知らない人の所にきちゃったんだから・・。
それでもお友達の遊ぶ様子に少しずつ興味もわいてきます。
世話好きお姉ちゃん達が、手をひいてあちこちにご案内してくれたりします。

ニコニコ一緒に遊んでいたかと思うと、急にお家を思い出してワーン。そんな繰り返しの小さな小さなお友達。大きいお友達はそれをニコニコ見ています。「ぼくもあんなだったのかな・・・」そう思っていてくれたらいいなと思います。

お昼前にお帰りになりました。お迎えに来たお母さんが心配そうに「ご迷惑をかけませんでしたか」とおっしゃいました。「ずっと泣いてたのでは・・・」。
「いえいえ、迷惑をかけるなんて思わないでください。泣いている子の為に教師がいるのです。幼稚園の先生は、泣いている子、自分でできない子のお世話をするのは大事な仕事です。仕事をしているだけなのですから、ご迷惑なんておっしゃらないで下さいね。」

最初に泣いていたお友達も大きくなればお手伝いをしてくれる側に成長します。そして、多くの場合、最初にいっぱい泣いたお友達の方が、より細かくお世話ができるんですよ。
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