リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

155. 15回目のドイツ旅行(3) 北の港町ロストックへ

2018年11月04日 | 旅行

▶︎15回目のドイツ旅行(3) 北の港町ロストックへ


  

ロストックのヨーラ・ヘルヴィック夫妻宅にて


乗り換え無しは何と気楽なことでしょう。

 9月9日(日)は7時32分デュッセルドルフ発の列車に乗ってロストックまで乗り換えなしでちょうど6時間。乗り換えがないというのは本当に気が楽です。ただ、これは座席指定をしておかないとちょっときつい距離なので、あらかじめヨーラに指定席券を買っておいてもらいました。8月に買った指定席券をメール添付で送ってくれたので、私の方で指定券をプリントアウトして持っていけば良かったのです。ドイツに着いてから座席指定をするのでは2日後の日曜日ですから席がないことも考えられ(今まで体験しているので)、念のためお願いしておいたものです。でも乗ってみたらがら空きでした。用心しすぎたかもしれません。

 座席について、駅構内で買ってきたサンドイッチに、日本から持って来たチューブ入りの辛子と携帯用のマヨネーズを加えて食べました。こうすると一段と美味しくなるので、この二つは旅の必携品となっています。ICはWi-Fiがあるからゆっくりネットも見られると思っていたのですが、ありませんでした。ICEならあるのですけれど。前日には全くネットを見るゆとりがなかったのでこの時間にと期待していたので、残念でした。6時間、日記を書いたり、数独をしたり、シュヴェービッシュ・ハルの作品について書かれた本を読んだり、ウトウトしたりして過ごしました。


ロストックは真夏でした。

 順調にロストックに到着するとそこは真夏。上着が必要だったデュッセルドルフとは数度違う感じです。涼しげな格好のヨーラ・ヘルヴィック夫妻がホームで待ってくれていました。大きな重たいトランク2つは普通車のトランク内には収まらず、ヘルヴィックが私のトランクを膝に抱えて座ってくれました。申し訳ない。家に着くと相変わらず元気なねこ一家のフーニー、モーヤとゴメスが寄ってきました。彼らはお腹が空いていただけなのですけれど。フーニーは毛並みもよく、相当なおばあちゃんのはずなのに若々しく見えます。早速コーヒーとヨーラの手作りサクランボケーキをいただき、その後本をプレゼント。全体の写真をよく見てから三津夫の登場シーンを探したり、彼らの名前の出ているところを見たり。「素晴らしい本になった」と言ってくれて嬉しく思いました。ちなみに『新・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーと同時代の作家たち』の92,93頁、ハンス・ムルチャーの「天国に誘われる聖マリア・マグダレーナ」にヨーラによく似た天使がいます。マグダレーナの右側中央でにっこりしている天使。ヨーラが笑っている雰囲気とよく似ているのです。そう伝えるとその笑顔で笑っていました。



 その後、庭を見たり、近くの水辺に散歩に出たり、ゆっくり過ごしました。夕食にはヨーラお得意のスモークサーモンの手巻き寿司が出てきました。写真の大きな炬燵と赤い座椅子を日本から送るまでの苦労は語れば長くなりますが、彼女の夢だった日本風の部屋に満足しているのを見たら、その苦労もどこかにとんでいってしまいました。


 

 2階の炬燵での食卓を整えるヨーラ・ヘルヴィック夫妻と三津夫

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA

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